クロアチアの国民料理

ダルマチア風トマトパスタ

レシピ早見表

ダルマチア風トマトパスタ

構造化レシピの主要情報。

分類パスタ料理
料理クロアチア料理
調理法ソース煮込みと乳化
難易度やさしい
分量
4人分
準備
15分
調理
35分
休ませ
なし
合計
50分
1食分
≈ 520 kcal

クロアチア料理 · パスタ料理 · レシピ

ダルマチア風トマトパスタ にんにくと完熟トマトを煮詰めたシンプルな海辺のサルサ

完熟トマトをにんにく、玉ねぎ、オリーブオイルと穏やかに煮詰め、パスタの茹で汁で乳化させる、輪郭の明るいトマトパスタ。

白い平皿に盛った赤いトマトスパゲッティと、麺を持ち上げるフォークの横長写真
にんにくとバジルを加えたトマトソースが、細いスパゲッティへ艶よく絡む。

01 · 概要

概要

ダルマチアのトマトソースは、材料を増やして複雑にするより、熟したトマト、にんにく、オリーブオイルの関係を明確にする料理である。海辺の家庭では「サルサ」と呼ばれる煮込みトマトが、パスタだけでなく魚、肉、野菜の添え物にも使われる。ここではパスタへ絡む濃度まで煮詰める。

トマトソースの濃度は煮詰めだけでなく、最後の茹で汁と油の乳化で決まる。

にんにくは焦がすと苦味が全体へ広がるため、冷たい油から弱火で温める。香りが立ち、縁がごく薄く色づいた段階で玉ねぎを加える。玉ねぎは茶色く炒めず、透明になって甘みが出るところで止めると、トマトの明るい酸味が残る。

缶トマトを使う場合も、果肉の質で仕上がりが変わる。濃いペーストだけで作ると重く、さらさらのジュースだけでは麺へ留まりにくい。果肉を手で軽くつぶし、蓋をせずに煮ることで水分を飛ばし、木べらで鍋底を通した跡が一秒ほど残る濃度を目安にする。

バジルは長時間煮込まず、茎をソースの途中で加え、葉は仕上げに入れる。茎からは青い香りがゆっくり移り、葉は余熱で香りを保つ。黒こしょうはトマトを煮詰めた後に加え、辛さが油へ出すぎないようにする。

パスタは十分な湯で茹でるが、塩分はソースとの合計で考える。茹で汁を一杯残し、麺を表示時間より二分早く鍋へ移す。ソースの中で最後の火入れを行うと、表面のでんぷんがトマトと油をつなぎ、皿の底へ赤い水分が流れにくくなる。

仕上げのオリーブオイルは火を止めてから加える。鍋を揺すり、必要なら茹で汁を少しずつ足す。麺の表面が艶を持ち、ソースが細く均一にまとわりつけば完成である。チーズを重ねなくても、トマトの甘み、にんにくの香り、麺の小麦味がはっきり残る。

02 · 材料

材料

トマトソース

800 g
カットトマト缶 果肉の多いもの。
45 ml
エクストラバージンオリーブオイル 炒め用30 ml、仕上げ用15 ml。
12 g
にんにく 薄切り。
100 g
玉ねぎ 細かいみじん切り。
15 g
生バジル 茎と葉を分ける。
7 g
ソースと茹で湯に分ける。
1 g
黒こしょう 粗挽き。

パスタ

360 g
スパゲッティ 太さ1.7〜1.9 mm。
3 L
パスタを茹でる。
150 ml
パスタの茹で汁 仕上げ用として取り分ける。

03 · 作り方

作り方

ソース

  1. にんにくの香りを油へ移す

    厚手のフライパンにオリーブオイル30 mlとにんにくを入れ、弱火で4〜5分温める。にんにくの縁が薄く色づいたら玉ねぎを加える。

  2. 玉ねぎを甘くする

    玉ねぎと塩1 gを加え、弱めの中火で8分炒める。焦げ色をつけず、透明で柔らかな状態にする。

  3. トマトを煮詰める

    カットトマトとバジルの茎を加える。中弱火で20分、蓋をせずに煮る。木べらで鍋底を通した跡が一秒ほど残る濃度にする。

パスタ

  1. スパゲッティを茹でる

    水を沸かして残りの塩を加え、スパゲッティを袋の表示より2分短く茹でる。茹で汁150 mlを取り分ける。

  2. ソースの中で仕上げる

    スパゲッティをトマトソースへ移し、茹で汁100 mlを加えて2分混ぜながら加熱する。乾く場合は残りの茹で汁を少量ずつ足す。

  3. 油とバジルを乳化させる

    火を止め、オリーブオイル15 ml、ちぎったバジルの葉、黒こしょうを加える。鍋を揺すり、ソースが麺へ均一に絡んだらすぐ盛る。

04 · 実用情報

実用情報

盛り付けと組み合わせ

温めた平皿へ高く盛り、焼いたズッキーニや白身魚のグリルを別皿で添える。チーズを使う場合は少量にし、トマトとバジルの香りを覆わない。

保存と温め直し

ソースだけなら冷蔵4日、冷凍2か月。完成したパスタは冷蔵2日以内とし、再加熱時は水を少量加えて全体を十分に熱くする。麺の食感を優先する場合はソースとパスタを別保存する。

四つの実用的な変化

スパゲッティをペンネに替え、短い麺へ果肉を絡める。 · 赤唐辛子0.5 gをにんにくと一緒に温め、穏やかな辛味を加える。 · 玉ねぎを省き、にんにくとトマトの輪郭をさらに明確にする。 · 仕上げに黒オリーブ40 gを加え、塩は1 g減らす。

テストキッチンの三つの要点

にんにくを焦がさず、香りだけを油へ移す。 · トマトは蓋をせず、水分の逃げ道を作る。 · 麺はソースの鍋で最後の二分を仕上げる。

必要な器具

厚手の広いフライパン · パスタ用の大鍋 · トング · 木べら · 計量カップ

05 · 栄養情報

栄養情報

カロリー
≈ 520 kcal
炭水化物
≈ 88 g
たんぱく質
≈ 16 g
脂質
≈ 13 g
食物繊維
≈ 6 g
ナトリウム
≈ 620 mg

1食分: 1人分(全量の1/4)。 主なアレルゲン: 小麦を含む。使用する乾燥パスタの製造設備によって卵を含む場合があるため表示を確認する。 数値は標準的な食品成分値から算出した概算で、製品、脂肪の除去、吸収量、切り分け方によって変動する。

仕上がりの基準

赤いソースが皿に流れず、一本ずつの麺へ薄く絡むところが仕上がりの基準になる。

にんにくの低温加熱、トマトの煮詰め、茹で汁との乳化を順に行えば、材料が少なくても味は平板にならない。火を止めた後の油とバジルが、最後の香りを支える。