イスタルスカ・マネシュトラ・オド・ボビチ

投稿者 Travel S Helper
豆、黄色いトウモロコシ、じゃがいもが見える濃いマネシュトラにスプーンとパンを添えた。

豆の煮汁と若いトウモロコシで自然な甘みを作る

イスタルスカ・マネシュトラ・オド・ボビチ豆とじゃがいも、若いトウモロコシの濃厚スープ

イストリアの夏から初秋に作られるボビチ入りマネシュトラ。豆、じゃがいも、若いトウモロコシを燻製豚肉とペシュトで煮込み、粉を使わずに厚みと穏やかな甘みを引き出す。

  • 豆と野菜の煮込み
  • クロアチア料理
  • 弱火で煮込む
  • 中級
豆と若いトウモロコシ、じゃがいものマネシュトラを深い器に盛った横長写真
粉を使わない濃い煮汁の中に、豆、ボビチ、じゃがいもの形がはっきり残る。
分量
6人分
下ごしらえ
25分
加熱
2時間15分
豆の浸水
8時間
合計
10時間40分
1人分
約 560 kcal

01 · 季節のトウモロコシと豆の濃度

ボビチの甘みを残し、鍋全体へ厚みを出す

豆を先に柔らかくし、トウモロコシは後半に加え、じゃがいもの一部だけを崩す。

マネシュトラはイストリアで広く作られる豆と野菜の濃いスープで、季節の材料によって名称や内容が変わる。ボビチは若いトウモロコシを指し、粒が柔らかく乳白色の汁を含む時期に豆、じゃがいもと合わせる型が知られる。家庭によって豚肉を使わないもの、骨付き燻製肉を加えるもの、パスタを少量入れるものがあり、本稿では燻製豚スペアリブとパンチェッタを使う一鍋料理として構成する。

乾燥ボルロッティ豆は8時間浸水し、まず肉とローリエで柔らかくする。若いトウモロコシを早くから煮ると粒がしぼみ、甘みと香りが煮汁へ出過ぎるため、豆がほぼ柔らかくなってから加える。生の穂を使う場合は、包丁で粒を切り落とした後、芯の表面を背でこすり、乳白色の汁も鍋へ入れる。この汁が豆の煮汁と混ざり、粉を使わない自然な濃度を作る

イストリアのマネシュトラで使われるペシュトは、パンチェッタ、にんにく、パセリを細かくたたいた香味の基礎である。油で強く炒めて焦がすのではなく、玉ねぎとセロリが柔らかくなった鍋へ加え、脂をゆっくり溶かす。燻製肉の塩分が高い場合は、表面をすすぐか短時間ゆでこぼす。追加の塩は最後まで入れず、肉とペシュトから塩味が出てから調整する。

じゃがいもは2 cm角に切り、半量が柔らかくなったところで鍋肌へ押し付けて軽くつぶす。すべてをつぶすと豆とトウモロコシの粒が沈み、食感が単調になる。完成後は火を止めて20分休ませる。鍋の余熱でデンプンが水分を抱え、食べる時の濃さが安定する。翌日はさらに厚くなるため、温め直す時は水を加え、焦げ付きやすい鍋底から静かに混ぜる。強く沸騰させず、中心まで十分に再加熱する。

生の若いトウモロコシが入手できない場合は冷凍粒を使えるが、甘い缶詰は汁の糖分と塩分が異なるため同じ結果にならない。

豆を先に柔らかくする

若いトウモロコシを加える前に、豆の中心がほぼ柔らかい状態まで煮る。

芯の乳白色の汁も使う

生の穂から粒を外した後、芯をこすって出る汁が自然な甘みと濃度を補う。

じゃがいもは半量だけ崩す

粒の形を残しながら、スープへ十分な厚みを付ける。

02 · 6人分の季節の鍋

豆、ボビチ、じゃがいも、燻製豚肉

容量5 L前後の厚手鍋を使い、豆とトウモロコシをつぶさず混ぜる余裕を確保する。

豆と燻製肉のベース

  • 300 g 乾燥ボルロッティ豆8時間浸水する。
  • 500 g 燻製豚スペアリブ
  • 1.8 L
  • 2枚 ローリエ
  • 150 g 玉ねぎ、みじん切り
  • 100 g セロリ、みじん切り
  • 15 ml エクストラバージンオリーブオイル

ボビチとペシュト

  • 450 g 若いトウモロコシの粒生の穂約4本分。芯の乳白色の汁も使う。
  • 600 g じゃがいも、2 cm角
  • 80 g パンチェッタ、細かく刻む
  • 15 g にんにく、みじん切り
  • 15 g イタリアンパセリ、みじん切り
  • 2 g 黒こしょう
  • 最大4 g 燻製肉の塩分を確認して最後に加える。

03 · 豆、ボビチ、仕上げの三段階

粒を残しながら濃いスープにする

豆の火通りを先行させ、トウモロコシとじゃがいもは煮崩れを見ながら後半に加える。

豆と燻製肉を柔らかくする

約1時間30分
  1. 豆と肉を鍋へ入れる

    浸水した豆をすすぎ、燻製豚スペアリブ、水、ローリエとともに鍋へ入れる。沸騰直前まで温め、表面の泡を取り、弱火にする。

  2. 豆がほぼ柔らかくなるまで煮る

    ふたを少しずらし、60〜75分煮る。水面が材料を覆わなくなったら熱湯を足す。

    豆を指で押すとつぶれるが、皮はまだ形を保っている。

ペシュト、じゃがいも、ボビチを加える

約50分
  1. 香味野菜を柔らかくする

    別の小鍋にオリーブオイル、玉ねぎ、セロリを入れ、中弱火で8分炒める。色を付けず、透き通るまで加熱する。

  2. ペシュトを加える

    パンチェッタ、にんにく、パセリを細かくたたいて香味野菜へ加え、脂が溶けるまで3分混ぜる。豆の鍋へすべて移す。

  3. じゃがいもとトウモロコシを煮る

    じゃがいも、トウモロコシの粒、芯から取った乳白色の汁を加え、弱火で30〜35分煮る。鍋底から時々静かに混ぜる。

    トウモロコシは柔らかいが皮に張りがあり、じゃがいもへ串が抵抗なく入る。

濃度を整えて休ませる

約35分
  1. じゃがいもの一部を崩す

    じゃがいもの約半量と豆を少量、鍋肌へ押し付けてつぶす。肉を取り出し、骨を除いて食べやすくほぐし、鍋へ戻す。

  2. 塩分と濃度を調整する

    黒こしょうを加え、必要なら塩を少量ずつ入れる。薄ければふたを外して5〜10分煮詰め、濃過ぎれば熱湯を加える。

  3. 火を止めて20分休ませる

    ローリエを除き、火を止めて20分置く。盛る前に底から静かに混ぜ、必要なら少量の熱湯で濃度を戻す。

    スープは匙の背を薄く覆い、豆、トウモロコシ、じゃがいもの形が残る。

04 · 豆の柔らかさと鍋の濃度

粉を使わない増粘の目安

豆とじゃがいものデンプンを必要な分だけ出し、ボビチの粒感を残す。

豆の先行加熱

60〜75分

酸やトウモロコシを加える前に中心まで柔らかくする。

ボビチの加熱

30〜35分

柔らかくても粒の皮に張りが残る範囲。

休ませ時間

20分

デンプンが煮汁を抱え、最終濃度が安定する。

マネシュトラ・オド・ボビチの修正表
問題主な原因修正方法
豆が硬い浸水不足、古い豆、または早い段階で塩や酸を加えた。トウモロコシを加える前に熱湯を補い、柔らかくなるまで延長する。
スープが水っぽいじゃがいもを全く崩していないか、液体が多い。一部を鍋肌でつぶし、ふたを外して短く煮詰める。
トウモロコシがしぼむ早く加え過ぎたか、強火で長く煮た。豆を先に煮て、トウモロコシは最後の30〜35分だけ加える。
塩辛い燻製肉とパンチェッタの塩分を見ずに塩を加えた。無塩のゆで豆やじゃがいもを足し、液体で薄めて再調整する。

05 · 季節、保存、翌日の濃度

若いトウモロコシの時期を生かす

生のボビチがない時の置き換えと、デンプン質の鍋を安全に冷ます方法をまとめる。

トウモロコシの代替

冷凍の粒450 gを凍ったまま加えられる。加熱時間は20〜25分から確認し、生の芯の汁がない分、じゃがいもを少し多く崩す。

冷蔵

浅い容器へ分け、2時間以内に冷まして冷蔵3日。大鍋のまま長時間室温に置かない。

温め直し

水を加え、鍋底から混ぜながら弱火で温める。全体が十分熱くなり、中心74 °Cを目安にしてから食べる。

06 · 豆とトウモロコシの疑問

マネシュトラ・オド・ボビチのQ&A

缶詰の豆でも作れるか

水気を切った豆700 gを使える。燻製肉を先に45分煮てから豆を加え、以後の工程を進める。

トウモロコシの芯も煮るか

柔らかな生の穂なら、粒を外した芯を豆の鍋で20分煮て香りを移し、その後取り除ける。

肉なしでもマネシュトラになるか

地域や家庭には肉を使わない型もある。オリーブオイル、にんにく、パセリ、乾燥きのこで香りとうま味を補う。

07 · 燻製肉を含む1人分の概算

栄養情報

乾燥豆300 g、トウモロコシ450 g、じゃがいも600 g、可食部の肉とパンチェッタを6等分して算出した。

カロリー
約 560 kcal
炭水化物
約 65 g
たんぱく質
約 28 g
脂質
約 22 g
食物繊維
約 12 g
ナトリウム
約 900 mg

1食分:完成量の6分の1。主なアレルゲン:セロリ、加工肉由来の表示対象成分の可能性。標準的な食品成分値による概算で、銘柄、脂身、吸油量、切り分け方によって変動する。

鍋の最終状態

豆とじゃがいもの濃度の中に、若いトウモロコシの粒と穏やかな甘みが残る。

豆を先に煮て、ボビチを後半に加え、じゃがいもの半量だけを崩す。季節の材料を一鍋へ入れても、それぞれの形と味が消えないマネシュトラになる。

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