オーストリアの国民料理

ゲルムクネーデル

レシピ早見表

ゲルムクネーデル

構造化レシピの主要情報。

分類ダンプリング・生地団子
料理オーストリア
難易度中程度
合計2時間20分
分量
6個
準備
40分
加熱
30分
1人分
約 560 kcal

オーストリア料理 · 甘いダンプリング · レシピ

ゲルムクネーデル プラムジャムを包む蒸しパン生地 バニラソースとケシの実添え

弾力のある発酵生地の中に濃いプラムジャムを閉じ込め、蒸気で大きく膨らませる。割った時に流れる果実の中心と、温かいバニラソース、ケシの実の粒感を一皿で合わせる。

バニラソースの中に置いた大きなゲルムクネーデル、切り口のプラムジャム、上面のケシの実と粉砂糖
横長の写真では、蒸して均一に膨らんだ白い生地、中央の濃いプラムジャム、上面のケシの実糖がはっきり分かる。

01 · 概要

概要

ゲルムクネーデルの作り方は、パン生地、果実の保存食、温かいソースを一つの皿へまとめる工程である。「Germ」はオーストリアで酵母を指し、名前の通り、発酵させた生地が料理の骨格になる。デザートとしてだけでなく、山間部では昼食ほどの量で出されることもあり、一個でも十分な満足感を持つ。

中心に入るのはPowidlと呼ばれる濃いプラムのペーストで、一般的な甘いジャムより水分が少なく、加熱しても流れ出にくい。柔らかいジャムを使う場合は、あらかじめ冷やして固さを上げる。包む時に生地の縁へジャムが付くと接着が弱くなり、蒸している間に割れやすいため、中央へ小さく高く置く。

中のジャムを守るのは厚い生地ではなく、乾いた縁を確実につまむこと。

生地は強くこねすぎる必要はないが、表面が滑らかになり、引っ張ると薄い膜ができる程度までつなげる。一次発酵では体積を約二倍にし、分割後の二次発酵では形を保ったまま一回り大きくする。時間は室温で変わるため、時計だけでなく指で軽く押した跡がゆっくり戻る状態を確認する。

蒸気はオーブンの乾いた熱より穏やかで、表面を白く保ちながら中心まで膨らませる。蒸し器の蓋を途中で開けると温度が急に下がり、団子がしぼみやすい。18〜20分は蓋を開けず、火を止めてから一分置いて蒸気を落ち着かせる。串を中央へ刺し、生地が付かなければ火が通っている。

バニラソースは沸騰させない。卵黄を使うため、80〜82℃でとろみが付いたところで火を止めると、なめらかな状態を保てる。ケシの実と粉砂糖は食べる直前に混ぜ、溶かしバターとともに上へかける。柔らかな生地、酸味のあるプラム、乳のまろやかさ、種の香ばしさが順番に感じられる。

02 · 材料

材料

発酵生地とフィリング

500 g
強力粉 たんぱく質11〜12%程度
250 ml
牛乳 30〜35℃に温める
7 g
インスタントドライイースト 期限内のもの
60 g
砂糖 生地用
60 g
無塩バター 柔らかくする
1個
室温
1個
卵黄 生地をしなやかにする
6 g
酵母へ直接重ねない
2 g
レモンの皮 黄色い表面だけ
180 g
濃いプラムジャム 一個30 g。柔らかい場合は冷やす

ソースと仕上げ

600 ml
牛乳 バニラソース用
4個
卵黄 とろみを付ける
70 g
砂糖 ソース用
10 g
コーンスターチ 少量の牛乳で溶く
バニラ 1本分 またはバニラペースト5 g
120 g
ケシの実 細かくひいたもの
80 g
粉砂糖 ケシの実と混ぜる
60 g
無塩バター 溶かして仕上げにかける

03 · 作り方

作り方

生地と一次発酵

  1. 酵母を牛乳へ分散させる

    の牛乳へドライイーストと砂糖10 gを混ぜ、5分置く。表面に細かな泡が出れば酵母が働いている。

    30〜35℃
  2. 生地をこねる

    強力粉、残りの砂糖、塩、レモンの皮、卵、卵黄、酵母入り牛乳を混ぜる。まとまったら柔らかいバターを加え、 、表面が滑らかになるまでこねる。

    8〜10分
  3. 約二倍まで発酵させる

    油を薄く塗ったボウルへ生地を入れ、覆って暖かい場所に置く。45〜60分、 になり、指の跡がゆっくり戻るまで待つ。

    体積が約二倍

包みと二次発酵

  1. 六等分する

    生地の空気を軽く抜き、6等分して丸める。乾燥しないよう布をかけ、 て伸ばしやすくする。

    10分休ませ
  2. プラムジャムを包む

    各生地を直径12センチほどに広げ、中央へプラムジャム30 gを置く。 、対角の生地を集めて強くつまみ、継ぎ目を下にする。

    縁へジャムを付けず
  3. 二次発酵を取る

    小さく切ったオーブンシートへ一個ずつ置き、覆って20〜25分休ませる。 、軽く押した跡がゆっくり戻れば蒸せる。

    一回り膨らみ

蒸しとソース

  1. 蓋を開けずに蒸す

    蒸し器に十分な蒸気を立て、団子の間を空けて並べる。蓋をして18〜20分蒸し、 。火を止めて1分置いてから蓋を外す。

    途中で開けない
  2. バニラソースを作る

    卵黄、砂糖、コーンスターチを混ぜ、温めた牛乳とバニラを少しずつ加える。鍋へ戻し、弱火で混ぜながら まで加熱し、とろみが付いたらすぐ火を止める。

    80〜82℃
  3. 熱いうちに仕上げる

    皿へ温かいバニラソースを注ぎ、ゲルムクネーデルを 。ケシの実と粉砂糖を混ぜて上面へかけ、溶かしバター10 gずつを回しかける。

    一個置く

04 · 実用情報

実用情報

食べ方

中央へナイフを入れ、蒸気を逃がしてからプラムジャムと生地、ソースを一緒にすくう。団子自体に十分な量があるため、食後の小さなデザートより、甘い主食または午後の一皿として考えると分量が合う。

保存と再加熱

蒸した団子は完全に冷まして密閉し、冷蔵2日、冷凍1か月。再加熱は冷蔵品を8〜10分、冷凍品を15〜18分蒸す。バニラソースは冷蔵2日とし、弱火で混ぜながら温め、沸騰させない。

四つの変更

1. バニラソースを省き、溶かしバターを倍量にする。2. プラムの代わりに水分の少ないアプリコットペーストを包む。3. 一個を半量にして12個作り、蒸し時間を12〜14分へ短くする。4. 小麦粉の20%を全粒粉へ替え、牛乳を15 ml追加する。

シェフの要点

発酵は時間より体積を見る。ジャムを生地の縁へ付けない。蒸している途中で蓋を開けない。この三点が、膨らみ、密閉、白い表面を安定させる。

必要な道具

スタンドミキサーまたは大きなボウル、デジタルスケール、蒸し器、温度計、小鍋、泡立て器を使う。特に温度計は、酵母を傷めない牛乳の温度と、卵黄ソースを分離させない加熱温度の両方を確認できる。

05 · 栄養情報

栄養情報

エネルギー
約 560 kcal
炭水化物
約 84 g
たんぱく質
約 14 g
脂質
約 19 g
食物繊維
約 5 g
ナトリウム
約 420 mg

主なアレルゲン: 小麦、乳、卵。ケシの実に対する個別の反応にも注意。標準的な食品成分値から算出した概算で、製品、可食部、油の吸収量、切り分け方によって変動する。

ふくらみは発酵が作り、中心の果実は乾いた継ぎ目が守る。

ゲルムクネーデルは大きく見えるが、工程は発酵、包み、蒸し、ソースの四つに分けられる。生地の状態を指で確かめ、プラムジャムを中央へ閉じ込め、蒸気を途中で逃がさない。最後に温度を守ったバニラソースを添えると、ふわりとした外側と濃い果実の芯が明確に対比する。