オーストリア料理 · 甘いダンプリング · レシピ
ゲルムクネーデル プラムジャムを包む蒸しパン生地 バニラソースとケシの実添え
弾力のある発酵生地の中に濃いプラムジャムを閉じ込め、蒸気で大きく膨らませる。割った時に流れる果実の中心と、温かいバニラソース、ケシの実の粒感を一皿で合わせる。
分類: ダンプリング・生地団子/料理: オーストリア/難易度: 中程度/合計: 2時間20分

横長の写真では、蒸して均一に膨らんだ白い生地、中央の濃いプラムジャム、上面のケシの実糖がはっきり分かる。
冬の山小屋で主役になる甘い団子
ゲルムクネーデルの作り方は、パン生地、果実の保存食、温かいソースを一つの皿へまとめる工程である。「Germ」はオーストリアで酵母を指し、名前の通り、発酵させた生地が料理の骨格になる。デザートとしてだけでなく、山間部では昼食ほどの量で出されることもあり、一個でも十分な満足感を持つ。
中心に入るのはPowidlと呼ばれる濃いプラムのペーストで、一般的な甘いジャムより水分が少なく、加熱しても流れ出にくい。柔らかいジャムを使う場合は、あらかじめ冷やして固さを上げる。包む時に生地の縁へジャムが付くと接着が弱くなり、蒸している間に割れやすいため、中央へ小さく高く置く。
中のジャムを守るのは厚い生地ではなく、乾いた縁を確実につまむこと。
生地は強くこねすぎる必要はないが、表面が滑らかになり、引っ張ると薄い膜ができる程度までつなげる。一次発酵では体積を約二倍にし、分割後の二次発酵では形を保ったまま一回り大きくする。時間は室温で変わるため、時計だけでなく指で軽く押した跡がゆっくり戻る状態を確認する。
蒸気はオーブンの乾いた熱より穏やかで、表面を白く保ちながら中心まで膨らませる。蒸し器の蓋を途中で開けると温度が急に下がり、団子がしぼみやすい。18〜20分は蓋を開けず、火を止めてから一分置いて蒸気を落ち着かせる。串を中央へ刺し、生地が付かなければ火が通っている。
バニラソースは沸騰させない。卵黄を使うため、80〜82℃でとろみが付いたところで火を止めると、なめらかな状態を保てる。ケシの実と粉砂糖は食べる直前に混ぜ、溶かしバターとともに上へかける。柔らかな生地、酸味のあるプラム、乳のまろやかさ、種の香ばしさが順番に感じられる。
発酵と蒸気 — 膨らみを作る四段階
レシピの要点。 牛乳、酵母、小麦粉、卵、バターの生地を一次発酵させ、6個に分けて濃いプラムジャムを包む。二次発酵後に18〜20分蒸し、80〜82℃で仕上げたバニラソース、ケシの実と粉砂糖、溶かしバターを添える。休ませ時間を含む総所要時間は2時間20分。
材料
発酵生地とフィリング
- 強力粉 500 g — たんぱく質11〜12%程度
- 牛乳 250 ml — 30〜35℃に温める
- インスタントドライイースト 7 g — 期限内のもの
- 砂糖 60 g — 生地用
- 無塩バター 60 g — 柔らかくする
- 卵 1個 — 室温
- 卵黄 1個 — 生地をしなやかにする
- 塩 6 g — 酵母へ直接重ねない
- レモンの皮 2 g — 黄色い表面だけ
- 濃いプラムジャム 180 g — 一個30 g。柔らかい場合は冷やす
ソースと仕上げ
- 牛乳 600 ml — バニラソース用
- 卵黄 4個 — とろみを付ける
- 砂糖 70 g — ソース用
- コーンスターチ 10 g — 少量の牛乳で溶く
- バニラ 1本分 — またはバニラペースト5 g
- ケシの実 120 g — 細かくひいたもの
- 粉砂糖 80 g — ケシの実と混ぜる
- 無塩バター 60 g — 溶かして仕上げにかける
ゲルムクネーデルの作り方
生地と一次発酵
酵母を牛乳へ分散させる
30〜35℃の牛乳へドライイーストと砂糖10 gを混ぜ、5分置く。表面に細かな泡が出れば酵母が働いている。
生地をこねる
強力粉、残りの砂糖、塩、レモンの皮、卵、卵黄、酵母入り牛乳を混ぜる。まとまったら柔らかいバターを加え、8〜10分、表面が滑らかになるまでこねる。
約二倍まで発酵させる
油を薄く塗ったボウルへ生地を入れ、覆って暖かい場所に置く。45〜60分、体積が約二倍になり、指の跡がゆっくり戻るまで待つ。
包みと二次発酵
六等分する
生地の空気を軽く抜き、6等分して丸める。乾燥しないよう布をかけ、10分休ませて伸ばしやすくする。
プラムジャムを包む
各生地を直径12センチほどに広げ、中央へプラムジャム30 gを置く。縁へジャムを付けず、対角の生地を集めて強くつまみ、継ぎ目を下にする。
二次発酵を取る
小さく切ったオーブンシートへ一個ずつ置き、覆って20〜25分休ませる。一回り膨らみ、軽く押した跡がゆっくり戻れば蒸せる。
蒸しとソース
蓋を開けずに蒸す
蒸し器に十分な蒸気を立て、団子の間を空けて並べる。蓋をして18〜20分蒸し、途中で開けない。火を止めて1分置いてから蓋を外す。
バニラソースを作る
卵黄、砂糖、コーンスターチを混ぜ、温めた牛乳とバニラを少しずつ加える。鍋へ戻し、弱火で混ぜながら80〜82℃まで加熱し、とろみが付いたらすぐ火を止める。
熱いうちに仕上げる
皿へ温かいバニラソースを注ぎ、ゲルムクネーデルを一個置く。ケシの実と粉砂糖を混ぜて上面へかけ、溶かしバター10 gずつを回しかける。
食べ方、保存、調整
食べ方
中央へナイフを入れ、蒸気を逃がしてからプラムジャムと生地、ソースを一緒にすくう。団子自体に十分な量があるため、食後の小さなデザートより、甘い主食または午後の一皿として考えると分量が合う。
保存と再加熱
蒸した団子は完全に冷まして密閉し、冷蔵2日、冷凍1か月。再加熱は冷蔵品を8〜10分、冷凍品を15〜18分蒸す。バニラソースは冷蔵2日とし、弱火で混ぜながら温め、沸騰させない。
四つの変更
1. バニラソースを省き、溶かしバターを倍量にする。2. プラムの代わりに水分の少ないアプリコットペーストを包む。3. 一個を半量にして12個作り、蒸し時間を12〜14分へ短くする。4. 小麦粉の20%を全粒粉へ替え、牛乳を15 ml追加する。
シェフの要点
発酵は時間より体積を見る。ジャムを生地の縁へ付けない。蒸している途中で蓋を開けない。この三点が、膨らみ、密閉、白い表面を安定させる。
必要な道具
スタンドミキサーまたは大きなボウル、デジタルスケール、蒸し器、温度計、小鍋、泡立て器を使う。特に温度計は、酵母を傷めない牛乳の温度と、卵黄ソースを分離させない加熱温度の両方を確認できる。
1人分の栄養価
- エネルギー
- 約 560 kcal
- 炭水化物
- 約 84 g
- たんぱく質
- 約 14 g
- 脂質
- 約 19 g
- 食物繊維
- 約 5 g
- ナトリウム
- 約 420 mg
主なアレルゲン: 小麦、乳、卵。ケシの実に対する個別の反応にも注意。標準的な食品成分値から算出した概算で、製品、可食部、油の吸収量、切り分け方によって変動する。
ふくらみは発酵が作り、中心の果実は乾いた継ぎ目が守る。
ゲルムクネーデルは大きく見えるが、工程は発酵、包み、蒸し、ソースの四つに分けられる。生地の状態を指で確かめ、プラムジャムを中央へ閉じ込め、蒸気を途中で逃がさない。最後に温度を守ったバニラソースを添えると、ふわりとした外側と濃い果実の芯が明確に対比する。