アルジェリアの国民料理

マクルート・エル・ルーズ

レシピ早見表

マクルート・エル・ルーズ

構造化レシピの主要情報。

コース甘いペイストリー
料理アルジェリア
難易度中級
出来上がり
20個
下準備
50分
加熱
15分
合計
3時間5分
1食分
約 170 kcal

アルジェリア料理 · 甘いペイストリー · レシピ

マクルート・エル・ルーズ レモン香るアーモンド菓子 花水と粉糖の白い衣

アーモンドパウダーと卵で柔らかな生地を作り、菱形に整えて色を付けずに焼く。花水のシロップへ短くくぐらせ、粉糖を二度まとわせて白い輪郭を作る。

白い皿に並ぶ粉糖仕上げの菱形マクルート・エル・ルーズと切り口
横長写真では白い菓子を円形に並べ、中央の断面、茶、布、数粒のアーモンドが見える。

01 · 概要

概要

マクルート・エル・ルーズ レシピは、セモリナとデーツのマクルードとは別系統の、アーモンド主体のアルジェリア菓子を扱う。名前に同じ「マクルート」が入るのは菱形に由来し、材料も食感も異なる。小麦粉を使わず、アーモンド、砂糖、卵、レモン皮をまとめ、淡く焼いて白い粉糖で包む。

焼き色を付けない勇気と、二度の粉糖が白い輪郭を作る。

生地の硬さは卵の大きさで変わるため、卵を一度に全量加えない。アーモンドパウダーと砂糖へレモン皮を混ぜ、溶いた卵を少量ずつ加える。手で転がせるが、押すとわずかに割れる程度がよい。柔らか過ぎると焼成中に広がり、硬過ぎると中心が粉っぽくなる。

菱形は一本の棒から切り出す。直径3 cmほどの円柱に整え、斜めに切って角を指で整える。厚みをそろえると、低温短時間でも中心まで均一に火が入る。表面へ深い模様を付ける菓子ではなく、粉糖の白い層が輪郭を作るため、角をつぶさないことが大切だ。

焼成は160℃前後で、底にごく薄い色が付くまで。上面を茶色くすると、シロップと粉糖を重ねても白さが濁り、アーモンドのしっとり感が失われる。中心温度が十分上がり、指で押して形が戻り始めたら取り出す。熱いまま動かすと割れるため、天板で10分休ませる。

シロップは濃過ぎない。砂糖と水を短く煮て花水を加え、菓子を数秒だけくぐらせる。目的は内部をびしょびしょにすることではなく、粉糖が均一に付着する薄い層を作ること。最初の粉糖をまとわせて30分乾かし、二度目を振ると、表面の凹凸が消えて白い衣になる。

完全に乾いた後、紙カップへ一個ずつ入れると表面が擦れにくい。レモン皮は甘さを軽くし、オレンジ花水はアーモンドの香りを広げる。小さな茶のグラスと供する際は、追加のシロップを添えず、粉糖の乾いた表面と柔らかな中心の対比を残す。

02 · 材料

材料

アーモンド生地

400 g
アーモンドパウダー 皮なし、細挽き
160 g
グラニュー糖 生地用
レモンの皮 2個分 黄色い部分のみ細かくすりおろす
3個
溶いて少量ずつ使用
15 ml
オレンジ花水 生地用
1 g
甘味を整える

シロップと白い衣

250 g
グラニュー糖 シロップ用
250 ml
シロップ用
20 ml
オレンジ花水 火を止めてから加える
250 g
粉糖 二度に分けて使用

03 · 作り方

作り方

生地と成形

  1. 乾いた材料を合わせる

    アーモンドパウダー、砂糖160 g、レモン皮、塩を均一に混ぜる。

  2. 卵を少量ずつ加える

    卵を溶き、花水15 mlを混ぜる。乾いた材料へ数回に分けて加え、押すとまとまり、手で転がせる硬さにする。余る場合は無理に入れない。

  3. 菱形に切る

    生地を直径3 cmの棒にし、4 cm間隔で斜めに切る。角を指で整え、紙を敷いた天板へ間隔をあけて並べる。

淡く焼く

  1. 低温で火を通す

    160℃に予熱したオーブンで12〜15分焼く。底にごく淡い色が付き、上面は白っぽいまま、押すと戻り始める状態で取り出す。

  2. 天板で休ませる

    そのまま10分置き、壊れにくくなってから網へ移して完全に冷ます。

シロップと粉糖

  1. 薄いシロップを作る

    砂糖250 gと水250 mlを沸騰後6分煮る。火を止めて花水20 mlを加え、ぬるい状態まで冷ます。

  2. 短く浸して粉糖をまぶす

    冷めた菓子をシロップへ3〜4秒くぐらせ、余分を切って粉糖の半量を全面へまぶす。

  3. 二度目の衣を作る

    30分乾かし、表面の湿りが落ち着いたら残りの粉糖を振る。紙カップへ入れ、室温で2時間乾かす。

04 · 実用情報

実用情報

供し方

一個ずつ紙カップへ入れ、無糖の紅茶、ミントティー、コーヒーと供する。粉糖の白さを保つため、湿った果物やシロップの隣へ直接置かない。

保存

完全に乾いてから密閉し、涼しい室温で5日、冷蔵で7日まで。湿気の多い場所では粉糖が溶けるため、容器の底へ紙を敷く。冷凍は粉糖を付ける前の焼成品で1か月まで。

四つの調整案

①レモン皮をオレンジ皮へ替える。②花水の半量をローズウォーターへ替える。③苦味アーモンドエッセンスを1〜2滴だけ加える。④一個を小さく作る場合は焼成を2〜3分短くし、底色で判断する。

試作で分かった三点

卵は全量を使う前提にしない。焼き色は底の薄い色だけで十分。最初の粉糖が乾く前に二度目を重ねると斑になる。

必要な器具

デジタルスケール、細目のおろし金、天板、オーブンペーパー、網、シロップ用小鍋、粉糖用の広いバットを使う。

05 · 栄養情報

栄養情報

カロリー
約 170 kcal
炭水化物
約 24 g
たんぱく質
約 4 g
脂質
約 8 g
食物繊維
約 2 g
ナトリウム
約 15 mg

1食の基準: 1個。 主なアレルゲン: アーモンド、卵。20個に分け、付着するシロップと粉糖を標準量として算出した概算。衣の厚さと卵の使用量で変動する。

白い衣の内側に、レモンとアーモンドの粒を残す。

マクルート・エル・ルーズは、焼き色を抑え、シロップを短く使い、粉糖を乾かして重ねることで形が整う。卵を少しずつ加えて生地の硬さを決めれば、小麦粉を使わなくても菱形は保たれ、中心は柔らかく残る。