アルジェリア料理 · 肉のスープ · レシピ
アルジェリア風ハリラ ラムと豆の濃いスープ 卵と小麦粉のなめらかな仕上げ
ラム、ひよこ豆、レンズ豆、トマト、根菜をゆっくり煮込み、小麦粉の液で濃度を付ける。最後に温度を調整した卵を戻し、沸騰させずなめらかにまとめる。
コース: 肉のスープ/料理: アルジェリア/難易度: 中級

横長写真では赤いスープの鉢を中心に、ラム、豆、根菜、香草、パン、レモンが見える。
アルジェリア風ハリラ レシピの濃度を二段階で作る
アルジェリア風ハリラ レシピは、マグレブに広く存在するハリラの多様な型のうち、ラム、ひよこ豆、レンズ豆、野菜を使い、小麦粉と卵の両方で仕上げる濃いスープを扱う。ハリラは国境を越えて変化する料理であり、一つの固定形だけを正統とすることはできない。この版は入力名と写真に合わせ、根菜の形を残す。
粉で濃度を作り、卵は沸騰を止めてからなじませる。
土台は玉ねぎ、セロリ、にんじん、トマト、香草、香辛料。ラムを先に焼き付けることで肉の香ばしさを作り、トマトペーストを短く炒めて生の酸味を落ち着かせる。ひよこ豆は加熱済みを使い、レンズ豆は乾燥のまま加える。これにより家庭での調理時間を2時間以内に収める。
じゃがいもとにんじんは写真のように形を残すため、最初から長く煮ない。ラムとレンズ豆が柔らかくなり始めてから加え、角が崩れる直前で仕上げる。トマトの酸が強いと豆が柔らかくなりにくい場合があるため、レンズ豆の状態を見て水を足し、時間を調整する。
小麦粉のとろみは冷水で完全に溶いてから、細く流し入れる。熱い鍋へ粉を直接入れるとだまになる。加えた後は少なくとも8分穏やかに煮て、粉の生臭さを消す。とろみは冷めると強くなるため、鍋の中では木べらの跡がすぐ閉じる程度に留める。
卵は直接落とさず、レモン汁と合わせ、熱いスープを少量ずつ加えて温度を上げる。鍋の火を弱め、沸騰が止まった状態へ戻すと、細かな卵の層がスープ全体へなじむ。戻した後に強く沸かすと分離し、ざらつく。中心の安全温度は確保しつつ、80〜85℃を保つ。
仕上げの香草とレモンは、重い豆と肉の後味を軽くする。パンはスープへ浸すため別籠で出し、レモンは各自が調整する。翌日は豆が水分を吸って濃くなるため、温め直しに水を少量足す。卵を含むので、冷却と再加熱の衛生管理を肉の煮込み以上に丁寧に行う。
煮込みと二種類のとろみを重ねる流れ
レシピの要点。 ラムを焼き付け、玉ねぎ、セロリ、トマト、香辛料を炒めて土台を作る。水、レンズ豆、ひよこ豆を加えて煮込み、後半にじゃがいもとにんじんを加える。小麦粉を冷水で溶いた液を細く流し、8分煮て濃度を安定させる。卵はレモン汁と混ぜ、熱いスープで少しずつ温度を上げてから鍋へ戻し、沸騰させず80〜85℃で火を通す。
材料
肉と豆
- ラム肩肉 600 g — 3 cm角
- 加熱済みひよこ豆 400 g — 水気を切る
- 乾燥レンズ豆 120 g — 洗って水気を切る
- オリーブ油 30 ml — 炒め用
野菜と香辛料
- 玉ねぎ 180 g — みじん切り
- セロリ 120 g — 細かく刻む
- にんじん 200 g — 2 cm角
- じゃがいも 300 g — 2.5 cm角
- カットトマト 800 g — 缶または完熟トマト
- トマトペースト 40 g — 短く炒める
- にんにく 3片 — みじん切り
- しょうがパウダー 4 g — 香り付け
- ターメリック 3 g — 色と香り
- シナモン 1 g — ごく少量
- 黒こしょう 2 g — 挽きたて
- 塩 14 g — 終盤に調整
- 水 1.8 L — 必要なら追加
とろみと仕上げ
- 薄力粉 50 g — 冷水で溶く
- 冷水 150 ml — 小麦粉用
- 卵 2個 — リエゾン用
- レモン汁 30 ml — 卵と仕上げ用
- コリアンダーの葉 30 g — 刻む
- パセリ 30 g — 刻む
- レモンのくし切り 適量 — 別添え。栄養計算には含めない
作り方
土台を作る
ラムを焼く
厚手鍋へオリーブ油を熱し、ラムを2回に分けて中強火で合計6〜8分焼く。表面に褐色が付き、鍋底に焼き付きができたら取り出す。
香味野菜を炒める
同じ鍋で玉ねぎ、セロリを中火で6分炒め、にんにくを加えて1分。トマトペーストを加え、色が少し濃くなるまで2分炒める。
トマトと香辛料を加える
カットトマト、しょうが、ターメリック、シナモン、黒こしょう、塩の半量を加え、5分煮て酸味を落ち着かせる。
肉と豆を煮込む
ラムと豆を煮る
ラムを戻し、水1.8 L、レンズ豆、ひよこ豆を加える。沸騰したら灰汁を取り、弱火で45分、ラムとレンズ豆が柔らかくなり始めるまで煮る。
根菜を加える
にんじんとじゃがいもを加え、20〜25分、角を保ちながら串が通るまで煮る。水分が減り過ぎたら熱湯を少量足す。
二段階で濃度を付ける
小麦粉の液を加える
薄力粉50 gと冷水150 mlを滑らかに溶く。鍋を穏やかに煮立てながら細く流し、絶えず混ぜる。8〜10分煮て粉の味を消す。
卵を温度調整する
卵2個とレモン汁20 mlを混ぜる。熱いスープを200 mlほど少量ずつ加えて混ぜ、卵液の温度を上げる。
沸騰させず仕上げる
鍋を弱火にして沸騰を止め、卵液を細く戻す。80〜85℃で3分混ぜ、コリアンダー、パセリ、残りのレモン汁を加える。塩を調整し、すぐに供する。
盛り付け、保存、調整
供し方
深い鉢へ肉、豆、根菜を均等に分け、刻んだ香草を少量散らす。パンとレモンを別添えにする。卵のなめらかさを保つため、食卓へ出す直前に強く沸かさない。
保存と再加熱
2時間以内に浅い容器へ分け、冷蔵3日まで。翌日は水を少量加え、弱火で混ぜながら中心74℃まで温める。激しく沸かすと卵が分離する。冷凍する場合は卵を加える前のスープを2か月まで保存し、解凍後に粉と卵で仕上げる。
四つの調整案
①ラムを同量の牛肩肉へ替え、煮込みを15分延ばす。②鶏もも肉を使い、煮込みを20分短くする。③肉を省き、ひよこ豆を200 g増やして野菜スープにする。④仕上げに細いバーミセリ60 gを加える場合は、小麦粉を35 gへ減らす。
試作で分かった三点
根菜は後半に入れる。小麦粉の液は冷水で完全に溶く。卵を戻した後は沸騰させない。
必要な器具
容量5〜6 Lの厚手鍋、泡立て器、レードル、中心温度計、浅い保存容器を使う。広い鍋は炒めと冷却の両方を安定させる。
1食分のおおよその栄養価
- カロリー
- 約 390 kcal
- 炭水化物
- 約 39 g
- たんぱく質
- 約 25 g
- 脂質
- 約 15 g
- 食物繊維
- 約 9 g
- ナトリウム
- 約 760 mg
1食の基準: 約450 ml。主なアレルゲン: 小麦、卵、セロリ。8人分として、肉、豆、野菜、卵、小麦粉、油を全量含めた概算。ラムの脂肪量、ひよこ豆の塩分、煮詰まりで変動する。
豆と肉の厚みへ、粉と卵を別々の温度で重ねる。
このアルジェリア風ハリラは、具材を長く煮込むだけでは完成しない。小麦粉を十分に煮て濃度を安定させ、卵は温度を上げてから沸騰しない鍋へ戻す。二つの工程を分けることで、赤いスープは重くなり過ぎず、肉と豆を包むなめらかさを持つ。