アルジェリア料理 · 主菜 · レシピ
ドルマとファルシ 肉と米を詰めた野菜を煮る ひよこ豆のソース
くり抜いた野菜へ牛ひき肉、米、玉ねぎ、香草の具を詰め、白いひよこ豆のソースで崩さず煮る家庭の盛り合わせ。
カテゴリー: 主菜/料理: アルジェリア/難易度: 中級/合計: 2時間

横長の皿には、形を保った肉詰め野菜と、周囲を満たすひよこ豆のソースが見える。
アルジェリア風ドルマの作り方と野菜の詰め方
アルジェリア風ドルマの作り方では、一種類の葉で包む料理だけを指すとは限らない。ズッキーニ、じゃがいも、トマト、ピーマンなどをくり抜き、肉と米の具を詰めて煮る料理もドルマやファルシと呼ばれる。複数の野菜を同じ皿に盛ると、形、甘み、水分量の違いが一つのソースの中で表れる。
具は八分目に詰め、米が膨らむ余地を野菜の中に残す。
詰め物は牛ひき肉、洗った米、すりおろした玉ねぎ、パセリ、シナモン、黒こしょうで作る。米は煮る間に膨らむため、野菜へ押し込まず、容量の8割ほどに留める。詰め過ぎると米が硬いまま残るか、野菜が割れて具が流れ出す。
野菜の厚さをそろえることが火入れの中心になる。ズッキーニは外側を約8 mm残し、じゃがいもは底を破らないよう筒状にくり抜く。トマトとピーマンはふたを残す。くり抜いたトマトの果肉と玉ねぎはソースへ戻し、野菜の水分を無駄にしない。
ソースは玉ねぎ、ひよこ豆、少量のトマト、シナモン、ターメリックで作る。赤く濃いソースではなく、肉と野菜の汁が混じった明るい色を目指す。詰めた野菜を立てて並べ、液体が高さの半分から3分の2まで届くようにする。激しく沸かすと野菜同士がぶつかるため、ふたをして弱く煮る。
完成の合図は、じゃがいもへ細い串が通り、中心の具が75℃以上になり、米に白い芯がないこと。野菜によって早く火が通るものは先に取り出し、最後に同じ皿へ戻す。少し休ませるとソースの脂と水分が落ち着き、詰め物を崩さず切り分けられる。
詰め物野菜を崩さない進行
レシピ概要。 ズッキーニ、じゃがいも、トマト、ピーマンをくり抜き、牛ひき肉と米の具を8割まで詰める。玉ねぎ、ひよこ豆、トマト果肉、香辛料のソースに立てて並べ、弱火で煮る。中心温度75℃以上、米に芯がなく、野菜が串で切れる柔らかさが目安。盛り付け前に10分休ませる。
材料
詰める野菜
- ズッキーニ 500 g — 小ぶり4本
- じゃがいも 600 g — 中4個
- トマト 400 g — 中4個
- 緑ピーマン 300 g — 4個
肉と米の具
- 牛ひき肉 600 g — 脂肪15%前後
- 短粒米 120 g — 洗って水を切る
- 玉ねぎ 120 g — すりおろす
- パセリ 15 g — 細かく刻む
- シナモンパウダー 2 g — 少量
- 黒こしょう 3 g — 挽きたて
- 塩 7 g — 具用
- 卵 1個 — 具をまとめる
ひよこ豆のソース
- オリーブ油 25 ml — 玉ねぎ用
- 玉ねぎ 200 g — みじん切り
- にんにく 15 g — みじん切り
- ゆでひよこ豆 250 g — 水気を切る
- トマトペースト 20 g — ソースの土台
- ターメリック 2 g — 色付け
- シナモンパウダー 1 g — ソース用
- 塩 5 g — 仕上げに調整
- 水 1.1 L — 野菜の高さに合わせる
- レモン汁 20 ml — 仕上げ用
調理手順
野菜と具を準備する
野菜をくり抜く
ズッキーニを半分、じゃがいもの両端を平らに切り、外側を約8 mm残してくり抜く。トマトとピーマンはふたを切り、中身を除く。
トマト果肉を取る
トマトの果肉を刻み、出た汁とともに取り置く。ズッキーニの中身は150 gを刻んでソース用に残す。
具を混ぜる
牛ひき肉、米、すりおろし玉ねぎ、パセリ、シナモン、黒こしょう、塩、卵を均一に混ぜる。練り過ぎない。
八分目まで詰める
各野菜へ具を容量の8割まで詰め、トマトとピーマンはふたを戻す。残った具は小さな肉団子にする。
ソースで煮る
ソースの土台を炒める
広い厚手鍋にオリーブ油を熱し、玉ねぎを8分炒める。にんにく、トマトペースト、ターメリック、シナモンを加えて1分混ぜる。
液体を加える
刻んだトマト果肉、ズッキーニの中身、ひよこ豆、塩、水を加えて5分煮る。
野菜を並べる
じゃがいもとズッキーニを立てて並べ、空いた所にトマト、ピーマン、肉団子を置く。液体は野菜の高さの半分から3分の2にする。
弱火で煮る
ふたをして弱火で50〜60分煮る。30分でトマトとピーマンを確認し、十分に柔らかければ先に取り出す。
火通りを確認する
じゃがいもに串が通り、具の中心が75℃以上、米に芯がなければ火を止める。レモン汁を加える。
休ませて盛る
10分休ませる
ふたをしたまま10分置き、ソースを落ち着かせる。
大皿へ移す
野菜を崩さず大皿へ移し、ひよこ豆とソースを周囲へ注ぐ。肉団子も添える。
盛り付け、保存、応用
盛り付けと組み合わせ
深さのある陶器皿に異なる野菜を並べ、ひよこ豆のソースを周囲へ注ぐ。薄いパン、レモン、葉物のサラダを添える。
保存と再加熱
2時間以内に浅い容器へ移し、冷蔵で3日。詰め物の中心まで74℃以上になるよう、鍋でソースとともに弱く再加熱する。じゃがいもの食感が変わるため冷凍は推奨しない。
変更できる四つの方法
- 牛肉の半量を羊ひき肉に替えると、脂と香りが強くなる。
- じゃがいもの代わりに小ぶりのかぶを使い、煮込みを10分短くする。
- 米を粗挽きブルグルに替える場合は同じ重量で使い、液体を100 ml増やす。
- 卵を使わない場合は米を140 gに増やし、具を押し固めず詰める。
テストキッチンの三つの要点
- 野菜の底を破ると煮汁が入り、詰め物が抜けるため慎重にくり抜く。
- 広い鍋に隙間なく並べると、煮ている間に野菜が倒れにくい。
- トマトとピーマンは早く火が通るので、途中で取り出して形を保つ。
必要な道具
広く浅い厚手鍋、くり抜き器または細いスプーン、温度計、穴あきお玉。鍋は直径30 cm前後で、野菜を一段に並べられるものがよい。
1食分の栄養価
- カロリー
- 約 560 kcal
- 炭水化物
- 約 55 g
- たんぱく質
- 約 32 g
- 脂質
- 約 24 g
- 食物繊維
- 約 9 g
- ナトリウム
- 約 760 mg
分量: 1人分。標準的な食品成分値から算出した概算で、銘柄、可食部、油の吸収量、切り分け方により実際の値は変わる。主なアレルゲン: 卵。ひき肉の加工品やスパイスミックスを使う場合は、小麦や乳を含む添加物の表示も確認する。
同じ具を受けても、野菜ごとに甘みと食感が変わる。
ドルマとファルシは、詰め物を多く入れるほどよい料理ではない。米の膨らみ、野菜の厚さ、弱い沸騰をそろえると、切り口が整い、ソースまで濁らず仕上がる。