アルジェリア料理 · スープ · レシピ
ショルバ・ベイダ 鶏肉とひよこ豆を卵レモンでまとめる 白いスープ
骨付き鶏肉のだしにひよこ豆と細いヴェルミチェッリを合わせ、火を弱めてから卵黄とレモンの液でとろみを付ける穏やかな白いスープ。
カテゴリー: スープ/料理: アルジェリア/難易度: 中級/合計: 1時間15分

横長の盛り付けでは、白いスープの中に鶏肉、ひよこ豆、ヴェルミチェッリが均等に見える。
ショルバ・ベイダのレシピと白さを保つ火加減
ショルバ・ベイダのレシピでは、トマトを使う赤いショルバとは異なり、鶏肉の淡いだし、卵黄、レモンで仕上げる。ベイダは「白い」を意味し、色だけでなく、刺激を抑えた味の組み立ても名称に表れている。アルジェリアではラマダンの食卓や家庭の夕食で、パンやブレクと並ぶ温かな一皿になる。
卵黄は煮立てず、熱いスープで少しずつ温めると白く滑らかにまとまる。
骨付き鶏もも肉は、皮をすべて残すと脂が多くなるため、半量ほど外して使う。玉ねぎ、シナモン、白こしょうを弱火でなじませ、水を加えて静かに煮る。表面を強く沸かす必要はなく、鶏肉の中心が75℃を超え、骨の近くまで不透明になれば火が通る。
ひよこ豆は柔らかくゆでたものを加え、ヴェルミチェッリは最後の数分だけ煮る。細麺は余熱でも水分を吸うため、表示時間より少し早く火を止める。長く置く場合は麺を別ゆでにし、食べる直前に器へ入れるとスープの濃度が安定する。
仕上げの卵黄とレモン汁は、熱いスープを少量ずつ混ぜて温度を近づける。鍋を沸騰させたまま加えると、卵が細かく固まり、白い汁がざらつく。火を止め、鍋の温度が少し落ちたところで戻し、弱火でゆっくり混ぜる。表面がかすかに艶を帯び、スプーンの背に薄く付けば十分である。
レモンは香りと酸味を受け持つが、量が多すぎると鶏だしが細く感じられる。この配合では、まず25 mlを加え、残りは食卓で調整する。仕上げのパセリと少量のシナモンは色と香りの対比を作り、白いスープの輪郭を保つ。
白いスープを整える四段階
レシピ概要。 骨付き鶏もも肉を玉ねぎ、シナモン、白こしょうと煮て、柔らかなひよこ豆と短いヴェルミチェッリを加える。卵黄とレモン汁は熱いスープで徐々に温め、鍋を沸かさずに戻す。鶏肉の安全な中心温度は75℃。白い色、軽いとろみ、明るい酸味がそろったところでパセリを散らす。
材料
スープ
- 骨付き鶏もも肉 900 g — 余分な皮と脂を除く
- オリーブ油 20 ml — 玉ねぎ用
- 玉ねぎ 250 g — 細かく刻む
- シナモンパウダー 2 g — 仕上げ用を少量残す
- 白こしょう 2 g — 黒こしょうより色が濁りにくい
- 塩 7 g — だしの濃度を見て調整
- 水 1.5 L — 鶏肉を煮る
- ゆでひよこ豆 240 g — 水気を切る
- 細いヴェルミチェッリ 100 g — 短く折る
卵レモン仕上げ
- 卵黄 2個分 — 室温に戻す
- レモン汁 35 ml — まず25 mlを使用
- イタリアンパセリ 15 g — 細かく刻む
調理手順
鶏だしを取る
鶏肉を整える
鶏肉の余分な皮と脂を除き、ペーパーで水気を拭く。生の鶏肉は洗わない。
玉ねぎを炒める
鍋にオリーブ油を入れ、玉ねぎを弱めの中火で8分炒める。色を濃く付けず、透き通るまで火を通す。
鶏肉を煮る
鶏肉、シナモンの大半、白こしょう、塩、水を加える。沸いたらあくを取り、弱火で35〜40分煮る。
肉をほぐす
鶏肉を取り出し、扱える温度になったら骨を外して一口大にほぐす。だしの表面の余分な脂をすくう。
麺と仕上げ
ひよこ豆を温める
ひよこ豆をだしへ加え、弱火で5分温める。
細麺を煮る
ヴェルミチェッリを加え、袋の表示より1分短く、3〜5分煮る。ほぐした鶏肉を戻す。
卵レモン液を温める
卵黄とレモン汁25 mlをボウルで混ぜ、熱いスープ150 mlを少量ずつ加えて絶えず混ぜる。
鍋へ戻す
鍋の火を止め、卵レモン液を細く注ぎながら混ぜる。弱火に戻して2分温めるが、沸騰させない。
味を整える
残りのレモン汁を必要に応じて加え、塩を確認する。パセリと残したシナモンを散らして熱いうちに供する。
盛り付け、保存、応用
盛り付けと組み合わせ
深い白い器に鶏肉、ひよこ豆、細麺が均等に入るよう注ぐ。レモンのくし形切りと薄いパン、揚げたブレクを添えると食卓の構成が整う。
保存と再加熱
卵を加えたスープは2時間以内に冷やし、冷蔵で2日。再加熱は弱火で混ぜ、全体が74℃以上になるまで温めるが、激しく沸かさない。麺は別保存が望ましい。冷凍すると卵の乳化が崩れやすいため推奨しない。
変更できる四つの方法
- 鶏胸肉を使う場合は、中心75℃で先に取り出し、乾燥を防ぐ。
- ヴェルミチェッリを米粒形パスタに替える場合は表示時間に合わせる。
- 卵黄1個と全卵1個にすると、やや軽いとろみになる。
- レモンの一部を無糖ヨーグルト30 gに替える場合も、同じく温度を近づけてから加える。
テストキッチンの三つの要点
- 玉ねぎに強い焼き色を付けないと、ベイダらしい淡い色が保たれる。
- 卵液を戻した後は温度計で85℃未満を目安にする。
- 翌日に食べる分の麺はスープへ入れず、別にゆでて保存する。
必要な道具
3〜4 Lの厚手鍋、泡立て器、ボウル、温度計、穴あきお玉。温度計は鶏肉の安全確認と卵液の過加熱防止に役立つ。
1食分の栄養価
- カロリー
- 約 370 kcal
- 炭水化物
- 約 25 g
- たんぱく質
- 約 31 g
- 脂質
- 約 16 g
- 食物繊維
- 約 4 g
- ナトリウム
- 約 720 mg
分量: 1人分。標準的な食品成分値から算出した概算で、銘柄、可食部、油の吸収量、切り分け方により実際の値は変わる。主なアレルゲン: 卵、小麦。ヴェルミチェッリは小麦製品。グルテンを避ける場合は米の細麺に替え、別ゆでにする。
淡い色の中に、鶏だし、レモン、シナモンが静かに重なる。
ショルバ・ベイダは、強い火より温度のつなぎ方が重要なスープである。卵黄を急に加えず、鶏だしの熱を少しずつ移すと、家庭の鍋でも滑らかな白さが安定する。