アルジェリアの国民料理

アルジェリアのショルバ・フリック

レシピ早見表

アルジェリアのショルバ・フリック

構造化レシピの主要情報。

カテゴリースープ
料理アルジェリア
難易度中級
合計1時間40分
分量
6人分
準備
20分
加熱
1時間20分
カロリー
約 510 kcal

アルジェリア料理 · スープ · レシピ

ショルバ・フリック 羊肉とひよこ豆を煮込む 香ばしい青麦スープ

羊肉とトマトのだしに、燻した若い小麦フリックとひよこ豆を加えて煮る。穀物の香ばしさと香草の清涼感が重なる濃い赤色のスープ。

羊肉とひよこ豆、フリックが見える赤いショルバ・フリックを土器に盛った横長写真
横長の写真では、赤い煮汁の中にフリックの粒、羊肉、ひよこ豆がはっきり見える。

01 · 概要

概要

ショルバ・フリックの作り方では、アルジェリア東部で親しまれる赤い肉スープの作り方を家庭向けに組み立てたものだ。フリックは、若いうちに収穫して焙煎または燻煙し、粗く砕いた小麦で、英語ではfreekehと呼ばれる。ラマダンの食卓では、日没後の食事を温かく始める一皿としてよく作られる。

フリックは肉が柔らかくなってから加え、粒の形を残したまま汁に濃度を付ける。

トマト、羊肉、ひよこ豆の組み合わせは力強いが、スープは重いシチューになるまで煮詰めない。スプーンですくうと穀粒と豆が一緒に上がり、汁がゆっくり戻る程度が目安となる。フリックは煮る間に水分を吸い続けるため、仕上げ時点ではやや緩くしておく。

羊肩肉は2 cm角に切り、玉ねぎとともに表面を焼く。トマトペーストを油の中で短く炒めると、生の酸味が和らぎ、赤い色に深みが出る。コリアンダー、セロリ葉、ミントはすべて同じ役割ではない。前二者は煮汁へ青い香りを渡し、ミントは最後に少量散らして熱い肉の香りを軽くする。

フリックには細かな殻や粉が混じることがあるため、広げて確認し、冷水で短くすすぐ。長く浸水すると燻した香りが弱くなる。肉とひよこ豆がほぼ柔らかくなった段階で鍋へ加え、底に付かないよう数分おきに混ぜる。穀粒の中心が硬くなく、形が残る約25分が適切である。

レモンは鍋に煮込まず、食卓で絞る。酸味がトマトと香辛料の輪郭を引き締め、フリックの香ばしさを明確にする。翌日は穀物が汁をさらに吸うため、水か無塩のだしを加え、塩分を確かめてから温め直す。

02 · 材料

材料

スープ

750 g
羊肩肉 2 cm角
30 ml
オリーブ油 炒め用
250 g
玉ねぎ みじん切り
15 g
にんにく みじん切り
30 g
トマトペースト 油で炒める
400 g
カットトマト 缶詰
6 g
コリアンダーパウダー 香りの中心
5 g
甘口パプリカ 赤い色
3 g
クミンパウダー 穀物に合わせる
1 g
カイエンペッパー 好みで調整
8 g
仕上げに確認
1.8 L
煮込み用
240 g
ゆでひよこ豆 水気を切る
180 g
砕いたフリック 選別して短くすすぐ
80 g
セロリの茎と葉 細かく刻む
20 g
生コリアンダー 半量を煮込み用
10 g
ミント 仕上げ用
1個
レモン くし形に切る

03 · 作り方

作り方

香味の土台

  1. 羊肉を焼く

    厚手の鍋にオリーブ油を熱し、羊肉を数回に分けて中火で7〜8分焼く。 を付ける。

    表面に濃い焼き色
  2. 玉ねぎを炒める

    玉ねぎを加えて7分炒め、にんにく、トマトペースト、コリアンダー、パプリカ、クミン、カイエンを加えて1分混ぜる。

  3. トマトを煮立てる

    カットトマト、塩、水を加え、鍋底をこそげる。沸騰後にあくを取り、弱火へ落とす。

肉と穀物を煮る

  1. 肉と豆を煮る

    ひよこ豆、セロリ、半量の生コリアンダーを加え、ふたを少しずらして55分煮る。

  2. フリックを加える

    フリックを冷水でさっとすすぎ、鍋へ加える。弱火で22〜25分煮て、5分おきに底から混ぜる。

  3. 濃度を調整する

    汁が濃すぎる場合は熱湯を100 mlずつ加える。スプーンを傾けると 濃度に整える。

    汁がゆっくり流れる
  4. 香草を加える

    残りの生コリアンダーと半量のミントを混ぜ、塩を確認して火を止める。

盛り付ける

  1. 休ませる

    火を止めて5分置き、穀物に最後の水分を吸わせる。

  2. 器へ注ぐ

    深い器へ均等に注ぎ、残りのミントを散らし、レモンを添える。

04 · 実用情報

実用情報

盛り付けと組み合わせ

熱いスープにレモンを少量絞り、デーツ、ブレク、平たいパンと合わせる。副菜はきゅうりやトマトの軽いサラダが向く。

保存と再加熱

2時間以内に浅い容器へ移して冷やし、冷蔵で3日、冷凍で2か月。再加熱時は水を加え、全体が74℃以上になるまで沸かす。解凍後の再冷凍は避ける。

必要な道具

4〜5 Lの厚手鍋、細目のざる、木べら、温度計。厚手鍋はフリックが底へ沈んでも焦げにくく、弱い沸騰を保ちやすい。

05 · 栄養情報

栄養情報

カロリー
約 510 kcal
炭水化物
約 48 g
たんぱく質
約 31 g
脂質
約 21 g
食物繊維
約 10 g
ナトリウム
約 720 mg

分量: 1人分。標準的な食品成分値から算出した概算で、銘柄、可食部、油の吸収量、切り分け方により実際の値は変わる。 主なアレルゲン: 小麦、セロリ。フリックは小麦製品でグルテンを含む。香菜に敏感な場合は葉パセリへ替えられる。

燻した青麦の一粒一粒が、赤い羊肉のだしを抱える。

ショルバ・フリックは、穀物を早く入れ過ぎないことで味と食感が整う。肉と豆の火入れを先に終え、最後の25分をフリックに渡すと、濃度がありながら粒の見えるスープになる。