アルジェリアのシャクシューハ

投稿者 Travel S Helper
ちぎったルガーグに羊肉とひよこ豆の煮込みを重ねたシャクシューハ。

アルジェリア料理 · 主菜 · レシピ

シャクシューハ 羊肉とひよこ豆の煮込みを重ねた 薄焼きパン料理

薄く焼いたルガーグを細かくちぎり、羊肉、ひよこ豆、根菜を煮込んだ香り高いソースを重ねる。パンは煮崩さず、熱い煮汁を十分に含ませる。

カテゴリー: 主菜/料理: アルジェリア/難易度: 中級/合計: 2時間25分

分量8人分
準備45分
加熱1時間40分
カロリー約 720 kcal
羊肉とひよこ豆、にんじんを載せた赤いシャクシューハを横長の金属皿に盛った様子

横長の写真では、煮汁を吸ったルガーグの上に羊肉、ひよこ豆、根菜がはっきり見える。

I.

シャクシューハの作り方を支えるパンと煮汁

シャクシューハの作り方では、パンと煮込みを別々に完成させ、食卓で一つの料理にまとめる構成に特徴がある。アルジェリア東部、とりわけコンスタンティーヌ周辺で知られ、家族が集まる日や祝祭の席に大皿で出される。名称や細部は土地ごとに異なるが、薄い無発酵パンをちぎり、羊肉とひよこ豆を含む熱いソースを吸わせる骨格は変わらない。

良いシャクシューハは、パンが煮汁を抱えながら一片ずつ見分けられる。

この料理の味は、赤い色だけで判断できない。トマトは土台であり、主役は羊肉のうま味、炒めた玉ねぎの甘み、ラス・エル・ハヌートやパプリカの穏やかな香りである。唐辛子は好みに合わせて加えるが、辛さが香辛料の輪郭を覆わない量に抑える。にんじん、かぶ、ズッキーニは煮汁に甘みと厚みを与え、形を保ったまま盛り付ける。

ルガーグは、細粒セモリナ粉と小麦粉をこね、休ませ、紙のように薄く伸ばして乾いたフライパンで短時間焼く。焼き色は点在する程度でよく、ぱりぱりに乾かす必要はない。柔らかさを残した生地は手で不規則に裂きやすく、煮汁を受けても粥状になりにくい。市販の薄いフラットブレッドで代用できるが、厚いパンは中心まで味が入らない。

羊肉は表面を焼いてから弱火で煮る。骨付きの肩肉やすね肉なら、煮汁にゼラチン質が移り、油だけに頼らないまとまりが生まれる。ひよこ豆は柔らかくゆでたものを使い、煮込みの後半に加える。野菜は火の通りに合わせて時間差で加え、ズッキーニだけは終盤に入れると崩れにくい。

仕上げでは、ちぎったルガーグを深い大皿に広げ、熱い煮汁を少しずつ注ぐ。一度に浸すと底だけが重くなるため、二、三回に分けて混ぜ、各片の縁が柔らかくなったところで肉と野菜を載せる。食べ始める時点で生地に芯がなく、形が見える状態が適切である。

仕上がりまでの四つの要点

0:00生地をこね、ひよこ豆と羊肉の煮込みを始める。
0:45ルガーグを薄く伸ばし、乾いた面で短く焼く。
1:25火の通りに合わせて野菜を加え、煮汁を整える。
2:25パンをちぎり、熱いソースを数回に分けて含ませる。

レシピ概要。 細粒セモリナ粉のルガーグを薄く焼き、羊肩肉、ひよこ豆、玉ねぎ、トマト、根菜を香辛料とともに煮込む。パンは食べる直前にちぎり、煮汁を段階的に含ませる。肉がフォークでほどけ、ひよこ豆が中心まで柔らかくなれば煮込みは完成。大皿にパン、煮汁、肉、野菜の順で重ね、温かいうちに取り分ける。

II.

材料

ルガーグ生地

  • 細粒セモリナ粉 250 g伸ばしやすい細挽き
  • 強力粉 250 g生地の弾力を補う
  • 塩 8 g生地用
  • ぬるま湯 300 ml吸水を見て10 mlほど調整
  • オリーブ油 10 g休ませる生地の表面用

羊肉と野菜の煮込み

  • 骨付き羊肩肉 1.2 kg大きめに切る
  • ゆでひよこ豆 500 g水気を切る
  • オリーブ油 30 ml肉と玉ねぎを炒める
  • 玉ねぎ 300 gみじん切り
  • にんにく 15 gみじん切り
  • カットトマト缶 400 g果肉ごと
  • トマトペースト 25 g煮汁の濃度用
  • ラス・エル・ハヌート 8 g香りの土台
  • 甘口パプリカ 5 g色と香り
  • カイエンペッパー 1 g好みで減量可
  • クミンパウダー 6 g豆と羊肉に合わせる
  • 塩 8 g仕上げに調整
  • 水 1.6 L肉がほぼ浸る量
  • にんじん 300 g大きな棒状
  • かぶ 250 gくし形
  • ズッキーニ 300 g太い輪切り
  • イタリアンパセリ 20 g刻んで仕上げる
アレルゲン。 小麦。セモリナ粉と強力粉はいずれもグルテンを含む。市販のスパイスミックスは製造表示を確認する。
III.

調理手順

ルガーグを作る

  1. 生地をこねる

    セモリナ粉、強力粉、塩を混ぜ、ぬるま湯を少しずつ加えて10分こねる。表面がなめらかで弾力が出るまで練る。

  2. 休ませる

    生地を8等分して薄くオリーブ油を塗り、覆って30分休ませる。指で押した跡がゆっくり戻る状態にする。

  3. 薄く焼く

    各生地を直径30 cmほどに薄く伸ばし、乾いた厚手のフライパンで片面45〜60秒ずつ焼く。淡い焼き斑が出たら重ねて布で覆う。

煮込みを作る

  1. 羊肉を焼く

    厚手の鍋に30 mlのオリーブ油を熱し、羊肉を数回に分けて中火で8分ほど焼く。全面に濃いきつね色を付ける

  2. 香味野菜を炒める

    玉ねぎを加えて8分炒め、にんにく、トマトペースト、香辛料を加えて1分混ぜる。焦げる前にトマトを加える。

  3. 肉を煮る

    水、塩を加えて沸かし、あくを取り、ふたを少しずらして弱火で35分煮る。

  4. 豆と野菜を時間差で加える

    ひよこ豆、にんじん、かぶを加えて20分、ズッキーニを加えてさらに12〜15分煮る。肉がほどけ、野菜が形を保って柔らかくなれば火を止める。

重ねて仕上げる

  1. パンをちぎる

    温かいルガーグを3〜4 cmの不規則な片にちぎり、深い大皿へ広げる。

  2. 煮汁を含ませる

    肉と野菜を一度取り出し、熱い煮汁をパンへ三回に分けて注ぐ。各回に軽く返し、縁が柔らかく中心まで温まるまで3分待つ。

  3. 盛り付ける

    羊肉、ひよこ豆、野菜を中央へ戻し、パセリを散らす。煮汁を別器に添え、すぐに取り分ける。

IV.

盛り付け、保存、応用

盛り付けと組み合わせ

大皿の中央に肉を置き、野菜を放射状に並べる。辛味を足す場合はハリッサを別添えにし、煮汁そのものの香りを保つ。プレーンヨーグルトや生野菜のサラダは口を整える。

保存と再加熱

煮込みは急冷して密閉し、冷蔵で3日、冷凍で2か月保存できる。ルガーグは煮汁と分け、室温で当日、冷凍で1か月。再加熱は煮込みを鍋で十分に沸かし、中心まで75℃以上にする。

変更できる四つの方法

  • 羊肉の一部を牛すね肉に替える場合は煮込み時間を20〜30分延ばす。
  • ズッキーニの代わりにかぼちゃを使い、最後の15分で加える。
  • 市販の薄い無発酵パンを温めて使う場合も、厚さ2 mm前後を選ぶ。
  • 辛味を抑える場合はカイエンを省き、パプリカを1 g増やす。

テストキッチンの三つの要点

  • ルガーグは焼き過ぎず、折っても割れない柔らかさを残す。
  • 煮汁はパンが吸う分を見込み、盛り付け前にやや多めに残す。
  • ズッキーニは太く切り、混ぜ過ぎないと大皿で形が保たれる。

必要な道具

5〜6 Lの厚手鍋、直径28〜30 cmの厚手フライパン、麺棒、作業台、穴あきお玉。広いフライパンはルガーグを折らずに焼くために役立つ。

V.

1食分の栄養価

カロリー
約 720 kcal
炭水化物
約 83 g
たんぱく質
約 39 g
脂質
約 25 g
食物繊維
約 12 g
ナトリウム
約 790 mg

分量: 1人分。標準的な食品成分値から算出した概算で、銘柄、可食部、油の吸収量、切り分け方により実際の値は変わる。主なアレルゲン: 小麦。セモリナ粉と強力粉はいずれもグルテンを含む。市販のスパイスミックスは製造表示を確認する。

パンと煮汁の境目が消え、形だけが残るところで仕上がる。

シャクシューハは、豪華な材料より火加減と含ませ方に結果が表れる。ルガーグ、豆、羊肉を別々に整え、最後の数分で結び付けると、大皿の底まで均一な味になる。

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