祝祭の一羽を、脂を落としながら均一に焼く
トゥロポリェ風ローストグース、香ばしい皮と内臓入りコーンミールの付け合わせ
塩をなじませたガチョウを低めの温度から焼き、最後に高温で皮を乾かす。玉ねぎ、内臓、パプリカを加えたコーンミールを円形に焼き付け、肉汁を受け止める付け合わせにする。

- 分量
- 8人分
- 準備
- 40分
- 加熱
- 2時間45分
- 塩をなじませる
- 12時間
- 合計
- 15時間25分
- 1人分
- 約 780 kcal
01 · 脂、火入れ、付け合わせ
ガチョウの脂を生かし、皮を重くしない焼き方
前日に塩をなじませ、焼成中に脂を抜き、最後だけ温度を上げることで、厚い皮と肉の火入れを分けて考える。
トゥロポリェ周辺で知られるガチョウ料理は、丸ごとの鳥とトウモロコシの穀物料理を組み合わせる。大きな一羽を囲むため、秋冬の祝いの食卓や大人数の昼食に向く。ガチョウは鶏より脂が多く、胸肉と脚で火の入り方も異なる。単に高温で焼き続けると、皮だけが濃くなり、内部の脂が十分に抜けない。
この方法では、前日に表面と腹腔へ塩をすり込み、冷蔵庫で覆わずに置く。塩が肉へ入り、表面の水分が減るため、焼き始めから皮が蒸れにくい。焼成は160 °Cでゆっくり進め、天板にたまる脂を途中で取り除く。最後に220 °Cへ上げ、皮だけを短時間で乾かす。
付け合わせは、ガチョウの胃、心臓、肝臓を細かく刻み、玉ねぎ、にんにく、パプリカ、少量のクローブと炒め、コーンミールで固める。焼いた肉の下に置かれた黄色い円形の付け合わせは、肉汁を吸いながら表面が香ばしくなる。内臓が手に入らない場合は、鶏レバーと砂肝を同量で置き換えられる。
火入れは色では判断しない。最も厚いもも肉の中心を複数箇所測り、74 °C以上を確認する。温度計が骨に触れると誤差が出るため、骨を避ける。焼き上がり後の20分休ませる時間で肉汁が落ち着き、切り分けた胸肉が乾きにくくなる。
前日に塩をなじませる
表面を乾かし、厚い皮を香ばしくする準備になる。
脂を途中で取り除く
皮が脂に浸かったままになるのを防ぎ、煙も抑える。
中心温度を測る
最も厚いもも肉で74 °C以上を確認する。
時間の組み立て
準備の順序
- 前日塩をすり込む
冷蔵庫で覆わずに置き、皮を乾かす。
- 焼く2時間前室温へ近づける
冷蔵庫から出し、30〜40分置いて温度差を小さくする。
- 焼成中コーンミールを固める
ガチョウが焼けている間に付け合わせを作り、円形に切る。
- 食べる20分前肉を休ませる
高温仕上げ後に切らずに置き、肉汁を落ち着かせる。
02 · 分量と役割
8人分のガチョウと内臓入りコーンミール
3.2〜3.8 kgのガチョウを想定。付属の内臓が少ない場合は、鶏レバーと砂肝で補う。
ガチョウ
- 1羽ガチョウ3.2〜3.8 kg。首と内臓を外し、水分をよく拭く。
- 28 g塩鳥の重量に対して約0.8%。
- 1小さじ黒こしょう粗挽き。
- 15 ml植物油皮に薄く塗る。
コーンミールの付け合わせ
- 250 gガチョウの胃、心臓、肝臓合わせて。足りなければ鶏内臓で補う。
- 250 g玉ねぎみじん切り。
- 12 gにんにくみじん切り。
- 30 gガチョウ脂またはラード炒め用。
- 300 g中挽きコーンミール
- 900 ml無塩の鶏だし温めておく。
- 1小さじ甘口パプリカパウダー
- 1/8小さじクローブパウダー入れすぎない。
- 1/2小さじ黒こしょう
- 7 g塩だしの塩分に合わせて調整。
- 15 gパセリみじん切り。
03 · 実行手順
前日塩漬け、低温ロースト、高温仕上げ
ガチョウを焼く時間を利用して付け合わせを作り、最後の20分で両方を一つの皿へまとめる。
塩をなじませる
前日10分+12時間ガチョウを整える
ガチョウから首と内臓を外し、残った羽毛を抜く。表面と腹腔の水分をペーパーで拭き、皮を数箇所だけ浅く刺す。肉まで刺さない。
塩をすり込み一晩乾かす
塩と黒こしょうを混ぜ、表面と腹腔へ均等にすり込む。網を置いたバットにのせ、冷蔵庫で12時間、覆わずに置く。
翌日、皮が湿っておらず、触ると張りがある。
コーンミールを作る
約45分内臓と香味野菜を炒める
胃と心臓を5 mm角に切り、肝臓は別にする。鍋で脂を中火に熱し、玉ねぎを8分炒める。胃と心臓を加えて6分、にんにくと肝臓を加えてさらに2分炒める。
コーンミールを煮る
パプリカ、クローブ、黒こしょうを加え、温かいだしを注ぐ。沸いたらコーンミールを細く入れながら泡立て器で混ぜ、弱火で15〜18分、底から絶えず返す。塩とパセリを加える。
へらで鍋底を引くと、線が2〜3秒残る。固めて切る
油を薄く塗った20 × 30 cmの容器へ厚さ2 cmに広げ、30分冷ます。直径7 cmの丸型で16枚抜くか、四角く16等分する。
焼いて休ませる
約3時間5分160 °Cで焼き始める
ガチョウを焼く40分前に冷蔵庫から出す。オーブンを160 °Cに予熱し、皮へ油を薄く塗る。胸を上にして網付き天板へ置き、腹腔には何も詰めず、2時間15分焼く。
脂を抜きながら火を通す
45分ごとに天板の脂を耐熱容器へ移し、向きを変える。2時間を過ぎたら、骨を避けてもも肉の中心温度を測る。74 °C未満なら15分ずつ延長する。
最も厚いもも肉の中心が74 °C以上。付け合わせを焼き付ける
ガチョウを一度取り出し、オーブンを220 °Cに上げる。コーンミールの円形を天板へ並べ、表面に取り分けたガチョウ脂を薄く塗る。ガチョウを戻し、15〜20分焼く。
皮が濃い琥珀色で乾き、コーンミールの縁が香ばしい。20分休ませて切り分ける
ガチョウを大皿へ移し、アルミホイルをゆるくかけて20分休ませる。脚、胸の順に切り分け、焼いたコーンミールを周囲に並べる。
04 · 温度と脂の管理
大きな一羽を安全に均一に焼く基準
皮の色より、中心温度と脂の抜け方を優先して確認する。
低温ロースト
160 °C厚い皮の脂をゆっくり溶かし、肉への急な熱を避ける。
安全温度
74 °C以上骨を避け、もも肉の最も厚い部分を複数箇所測る。
高温仕上げ
220 °Cで15〜20分表面を乾かし、コーンミールの縁も焼き付ける。
| 問題 | 主な原因 | 修正方法 |
|---|---|---|
| 皮が柔らかい | 脂を抜かず、最後の高温が短い。 | 天板の脂を途中で除き、仕上げは220 °Cで皮が乾くまで続ける。 |
| 胸肉が乾く | 中心温度を確認せず、長時間焼きすぎた。 | もも肉が74 °Cに達したら高温仕上げへ移り、20分休ませる。 |
| コーンミールが崩れる | 煮詰め不足か、冷ます時間が短い。 | 鍋底の線が残るまで煮て、厚さ2 cmで30分固める。 |
05 · 切り分けと保存
大皿料理を無駄なく扱う
肉、脂、骨をそれぞれ次の料理へ回せる。
盛り付け
胸肉は繊維を断つ向きに薄く切り、脚肉は関節で分ける。コーンミールに肉汁を少量かける。
保存
切り分けた肉と付け合わせを浅い容器へ入れ、2時間以内に冷蔵する。3日以内に食べる。
再加熱
肉とコーンミールを覆い、170 °Cのオーブンで中心74 °Cまで温める。皮は最後の数分だけ覆いを外す。
残った脂と骨
濾した脂は冷蔵で1週間。骨は冷凍し、無塩のだしを取る際に使える。
よくある疑問
調理前に確認したいこと
ガチョウの代わりに鴨を使えるか
使えるが、2〜2.5 kgの鴨なら焼成時間は短くなる。もも肉が74 °Cに達した時点で高温仕上げへ移る。
腹腔にコーンミールを詰めてもよいか
このレシピでは安全と均一な火入れのため、別に加熱する。鳥の中へ詰める場合は詰め物の中心も74 °C以上を確認する必要がある。
概算値
1人分の栄養情報
皮付きガチョウ肉とコーンミールを8等分した概算。実際の脂の残り方、取り分ける部位、だしの塩分で値は変わる。
- エネルギー
- 約 780 kcal
- 炭水化物
- 約 32 g
- たんぱく質
- 約 48 g
- 脂質
- 約 48 g
- 食物繊維
- 約 2 g
- ナトリウム
- 約 780 mg
1人分: ガチョウ約250 gとコーンミール2枚。主なアレルゲン: 市販のだしに含まれる可能性のある小麦、大豆、セロリ。標準的な食品成分値による概算で、製品、吸油量、切り分けで変動する。