クロアチア料理 · 牛肉の煮込み · 祝いの主菜
ダルマチンスカ・パシュティツァーダ 牛肉を赤ワインで長く煮込む プルーン香る甘酸っぱいソース
香味を差し込んだ牛もも肉を赤ワインと酢で一晩マリネし、玉ねぎ、根菜、プルーンと長く煮て濃い甘酸っぱいソースに仕上げる。
- 分量
- 8人分
- 準備
- 50分
- 調理
- 4時間
- マリネ
- 12時間
- 合計
- 16時間50分
- 1食分
- ≈ 790 kcal

長い時間で甘味、酸味、肉の繊維を結ぶ
パシュティツァーダは、ダルマチアの祝宴や家族の大きな食事で作られる牛肉料理である。特徴は、肉を一晩マリネすること、塊のまま長く煮ること、野菜と果物を裏ごしして濃いソースへ変えることにある。甘味と酸味は別々に感じられず、牛肉の旨味を支える一つの輪郭になる。
肉を柔らかくする時間と、野菜や果物をソースへ変える時間は、同じ鍋の中で重なって進む。
牛もも肉は脂肪が少なく、短時間の加熱では硬さが残りやすい。細いナイフで繊維に沿って穴を作り、パンチェタ、にんにく、にんじんを差し込む。脂と香味が内部へ点在し、切った断面にも変化が生まれる。穴を大きくしすぎると煮込み中に詰め物が抜けるため、材料と同じ太さにする。
マリネ液は赤ワイン、ワイン酢、玉ねぎ、ローリエ、黒こしょうで構成する。肉が完全に冷えた状態で漬け、3〜4 °Cを保つ。酢は肉を短時間で柔らかくする魔法ではないが、表面へ酸味を与え、翌日のソースに複雑さを加える。マリネ後は肉をよく拭き、液は濾して一部だけ使う。
焼き色は濡れた表面にはつかない。厚手鍋を十分に熱し、肉を数回に分けて返して全面を褐色にする。ここで生まれる香ばしい層が、長い煮込みでも残る基礎となる。次に玉ねぎと根菜を同じ鍋で炒め、鍋底の焦げを赤ワインで溶かす。
プルーンと少量の甘口ワインは、砂糖だけでは得られない丸い甘味と果実味を作る。トマトペーストは色と酸味を補うが、量を増やしすぎない。シナモン、クローブ、ナツメグは背景へ置き、どれか一つが突出しないよう小量にする。
肉が竹串で簡単に貫けるまで煮たら、一度取り出して休ませる。鍋の野菜と果物を滑らかにし、必要なら煮詰めてスプーンの背を薄く覆う濃度へ整える。肉は繊維を断つ方向へ厚めに切り、ソースへ戻して短く温める。翌日は味がさらに落ち着くため、前日に作る料理としても理にかなっている。
材料
牛肉と差し込み材料
- 1.8 kg 牛もも肉の塊外側の厚い筋を除く。
- 100 g パンチェタ細い棒状に切る。
- 20 g にんにく細い棒状に切る。
- 150 g にんじん半量を差し込み用の棒状にする。
- 6粒 クローブ肉へ分散して差し込む。
- 18 g 塩肉、ソース、ニョッキに分ける。
- 2 g 黒こしょう挽きたて。
マリネと煮込み
- 500 ml 辛口赤ワインマリネ用。
- 200 ml 赤ワインビネガーマリネ用。
- 200 g 玉ねぎマリネ用に薄切り。
- 2枚 ローリエマリネ用。
- 60 ml オリーブオイル焼き付けと野菜炒め。
- 500 g 玉ねぎ煮込み用に薄切り。
- 120 g セロリ小さな角切り。
- 40 g トマトペースト油で炒める。
- 300 ml 辛口赤ワイン煮込み用。
- 600 ml ビーフストック塩分の弱いもの。
- 120 g 種抜きプルーン粗く刻む。
- 100 ml 甘口デザートワインプロシェクまたは同程度の甘口ワイン。
- 0.5 g シナモンごく少量。
- 0.5 g ナツメグすりおろす。
- 10 g きび砂糖酸味を整える。
付け合わせ
- 800 g じゃがいものニョッキ生または市販品。
- 20 g 無塩バター茹でたニョッキへ絡める。
作り方
前夜の準備
牛肉へ香味を差し込む
牛肉へ繊維に沿った細い穴を作り、パンチェタ、にんにく、棒状のにんじん、クローブを均等に差し込む。塩8 gと黒こしょうを表面へ擦り込む。
冷蔵でマリネする
容器に牛肉、赤ワイン500 ml、赤ワインビネガー、玉ねぎ200 g、ローリエを入れる。蓋をして3〜4 °Cで12時間置き、途中で一度返す。
焼き付けと煮込み
肉へ全面の焼き色をつける
肉をマリネ液から上げて十分に拭く。厚手鍋にオリーブオイル30 mlを熱し、各面を2〜3分ずつ焼いて濃い褐色にする。肉を取り出す。
香味野菜を炒める
同じ鍋へ残りのオリーブオイル、玉ねぎ500 g、残りのにんじん、セロリを入れ、15分炒める。トマトペーストを加えて2分炒める。
ワインで鍋底を溶かす
赤ワイン300 mlを注ぎ、木べらで鍋底をこする。半量まで煮詰め、牛肉を戻す。
弱火で長く煮る
ビーフストック、プルーン、甘口ワイン、シナモン、ナツメグ、砂糖を加える。蓋を少しずらし、非常に弱い沸騰で3〜3時間30分煮る。途中で数回肉を返し、竹串が抵抗なく入るまで柔らかくする。
ソースと盛り付け
肉を休ませて切る
牛肉を取り出し、覆って20分休ませる。繊維を断つ方向へ1.5 cm厚さに切る。
ソースを滑らかにする
鍋のローリエを除き、野菜と煮汁をハンドブレンダーで滑らかにする。塩で調え、スプーンの背を薄く覆う濃度まで必要に応じて煮詰める。
肉をソースで温める
切った牛肉をソースへ戻し、弱火で10分温める。強く沸騰させず、肉の断面を乾かさない。
ニョッキを添える
ニョッキを表示どおりに茹で、バターを絡める。皿へ牛肉、ソース、ニョッキを盛り、ソースを少量追加する。
盛り付け、保存、実用的な調整
盛り付けと組み合わせ
じゃがいものニョッキを定番の付け合わせとし、酸味のある赤キャベツや苦味のある青菜を別皿へ添える。ソースは肉を覆い隠さない量にする。
保存と温め直し
粗熱を取り、肉をソースに浸したまま冷蔵4日。翌日は弱火でゆっくり再加熱し、全体が十分に熱くなるまで温める。肉とソースは2か月冷凍できるが、ニョッキは別保存する。
四つの実用的な変化
- 牛もも肉を牛肩ロースの塊へ替え、脂を丁寧にすくう。
- 甘口ワインを赤ぶどうジュース70 mlと赤ワイン30 mlへ替える。
- プルーンの半量を乾燥いちじくへ替え、種の食感を残す。
- ソースを完全に滑らかにせず、粗い裏ごしで野菜の質感を残す。
テストキッチンの三つの要点
- マリネ後の肉は完全に拭き、焼き色を確実につける。
- 煮汁は激しく沸かさず、肉の表面を崩さない。
- 肉は休ませてから繊維を断つ方向へ切る。
必要な器具
- 蓋付きの厚手鍋
- 細く鋭いナイフ
- トング
- ハンドブレンダーまたは裏ごし器
- 肉用温度計または竹串
1食分のおおよその栄養価
- カロリー
- ≈ 790 kcal
- 炭水化物
- ≈ 65 g
- たんぱく質
- ≈ 57 g
- 脂質
- ≈ 31 g
- 食物繊維
- ≈ 6 g
- ナトリウム
- ≈ 970 mg
1食分: 1人分(肉、ソース、ニョッキ各1/8)。主なアレルゲン: 乳、小麦を含む。パンチェタとビーフストックは製品によって大豆やセロリを含む。ワインと酢を使用する。 数値は標準的な食品成分値から算出した概算で、製品、脂肪の除去、吸収量、切り分け方によって変動する。