ダルマチア風パシュタ・ファジョル

投稿者 Travel S Helper
豆、短い筒形パスタ、香味野菜をトマトの煮汁でまとめた濃厚な一皿。

クロアチア料理 · 豆とパスタのスープ · レシピ

ダルマチア風パシュタ・ファジョル 豆と短いパスタを煮込む パンチェタ香る濃厚スープ

二種類の豆、短いパスタ、パンチェタ、トマトを一つの鍋でゆっくり煮込み、豆の一部をつぶして自然な濃度をつけるスープ。

  • 分類:豆とパスタのスープ
  • 料理:クロアチア料理
  • 調理法:一鍋で煮込む
  • 難易度:標準
分量
6人分
準備
25分
調理
1時間40分
浸水
8時間
合計
10時間5分
1食分
≈ 520 kcal
木のテーブルに置いた豆と短いパスタの濃厚スープ、パン、布、金属のスプーン
うずら豆とひよこ豆、短いパスタをトマトとパンチェタで煮込んだパシュタ・ファジョル。

豆の甘みを濃度へ変える一鍋料理

パシュタ・ファジョルは、豆とパスタを同じ鍋で結びつけるアドリア海沿岸の家庭料理である。豪華な材料より、乾燥豆の選び方、香味野菜の炒め方、最後に加えるパスタの量が味を決める。スープと煮込みの中間にある濃度が特徴で、皿の底に澄んだ汁だけが残らず、豆の成分がパスタへ薄く絡む。

濃さは粉で足すのではなく、煮えた豆の一部をつぶし、煮汁へ戻して作る。

この配合では、うずら豆とひよこ豆を合わせる。うずら豆は煮汁へとろみを出し、ひよこ豆は形と歯ごたえを残す。豆は八時間浸水し、戻し水を捨てて新しい水で煮る。塩は豆がほぼ柔らかくなった段階で加え、皮を必要以上に硬くせず、煮汁の塩分も管理する。

パンチェタは大量に使わず、細切りを香味の土台として扱う。冷たい鍋から弱火で脂を引き出し、玉ねぎ、にんじん、セロリをその脂でゆっくり炒める。焦げ色を強くつけるより、野菜が半透明になり、甘い香りへ変わるまで待つほうが、豆の味を覆わない。

トマトは酸味と色を与えるが、主役ではない。トマトペーストを一度炒め、缶トマトを加えてから豆を戻すと、生の酸味が残りにくい。ローリエとローズマリーは短時間で十分に香るため、鍋の中で細かく散らさず、最後に取り出せる形で入れる。

パスタは豆が完全に柔らかくなってから加える。早すぎると豆の煮上がりを待つ間に崩れ、遅すぎると煮汁へデンプンが出ない。短い筒形を選び、表示時間より一分早く火を止める。余熱で中心が整い、冷めても過度に膨らみにくい。

濃度は小麦粉や生クリームではなく、豆の一部をつぶして作る。お玉一杯分を鍋肌でつぶし、煮汁へ戻すだけで、素朴な厚みが生まれる。食卓では硬いパンを添え、翌日は少量の水を加えて温め直す。豆とパスタが水分を吸うため、作りたてより濃くなることを見込んで仕上げる。

材料

豆と煮汁

  • 250 g 乾燥うずら豆洗って8時間浸水する。
  • 100 g 乾燥ひよこ豆うずら豆と別に洗い、同じく浸水する。
  • 1.8 L 水豆を煮るために使う。
  • 2枚 ローリエ煮上がり前に取り出す。
  • 1枝 ローズマリー葉が散らないよう枝のまま使う。

香味野菜と仕上げ

  • 100 g パンチェタ5 mm幅に切る。
  • 150 g 玉ねぎ細かく刻む。
  • 100 g にんじん小さな角切り。
  • 80 g セロリ小さな角切り。
  • 10 g にんにくみじん切り。
  • 30 ml オリーブオイル炒め用と仕上げ用に分ける。
  • 30 g トマトペースト香りが甘くなるまで炒める。
  • 300 g カットトマト缶果肉と汁を使う。
  • 150 g 短い筒形パスタディタリーニなど。
  • 8 g 塩豆の塩分を確認しながら加える。
  • 1 g 黒こしょう挽きたて。
  • 15 g イタリアンパセリ粗く刻む。

作り方

豆の準備

  1. 豆を浸水する

    うずら豆とひよこ豆を別々に洗い、十分な冷水へ8時間浸す。戻し水を捨て、豆をもう一度すすぐ。

  2. 豆を下煮する

    鍋に豆、水、ローリエ、ローズマリーを入れて沸かす。弱火にし、蓋を少しずらして55〜70分煮る。豆が指で押すとつぶれる直前まで柔らかくする。

香味の土台

  1. パンチェタの脂を引き出す

    別の厚手鍋にパンチェタを入れ、弱火で6分炒める。脂が出て縁が透き通ったら、オリーブオイル20 mlを加える。

  2. 野菜をゆっくり炒める

    玉ねぎ、にんじん、セロリを加えて12分炒める。にんにくとトマトペーストを加え、焦がさず2分加熱する。

  3. トマトと豆を合わせる

    カットトマト、下煮した豆、豆の煮汁を加える。塩の半量と黒こしょうを入れ、弱火で20分煮る。

パスタと濃度

  1. 豆の一部をつぶす

    お玉一杯分の豆を鍋肌でつぶし、煮汁へ混ぜる。濃すぎる場合は湯を少量足し、ゆるいポタージュ程度に整える。

  2. パスタを煮る

    短いパスタを加え、袋の表示より1分短く煮る。鍋底へ付かないよう、ときどき木べらで混ぜる。

  3. 休ませて仕上げる

    火を止めて5分休ませ、残りの塩、パセリ、オリーブオイル10 mlを加える。パスタが煮汁を吸うため、盛る直前の濃度を再確認する。

盛り付け、保存、実用的な調整

盛り付けと組み合わせ

深い器へ盛り、粗いパンを添える。青菜の酢漬けや、塩を控えたキャベツサラダを合わせると、豆とパンチェタの重さを切り替えやすい。

保存と温め直し

粗熱をすばやく取り、密閉して冷蔵3日。温め直す際は一人分につき水50〜80 mlを加え、全体が十分に熱くなるまで加熱する。冷凍はパスタが柔らかくなるため、豆の煮込みだけを2か月保存する方法がよい。

四つの実用的な変化

  • ひよこ豆を白いんげん豆へ替え、より滑らかな煮汁にする。
  • パンチェタを省き、燻製パプリカ1 gとオリーブオイルを増やして植物性にする。
  • 短いパスタの代わりに折ったスパゲッティを使う。
  • トマト量を半分にし、豆の煮汁を主役にした淡い色の仕上げにする。

テストキッチンの三つの要点

  1. 豆は完全に柔らかくしてからパスタを加える。
  2. トマトペーストは生臭さが消えるまで油で炒める。
  3. 翌日の濃度を見込み、作りたては少しゆるく仕上げる。

必要な器具

  • 豆を浸す二つの容器
  • 厚手の深鍋
  • 別の炒め鍋または大鍋
  • 木べら
  • お玉

1食分のおおよその栄養価

カロリー
≈ 520 kcal
炭水化物
≈ 76 g
たんぱく質
≈ 24 g
脂質
≈ 14 g
食物繊維
≈ 16 g
ナトリウム
≈ 780 mg

1食分: 1人分(全量の1/6)。主なアレルゲン: 小麦と豚肉を含む。パンチェタの製品によって乳成分や添加物を含む場合があるため表示を確認する。 数値は標準的な食品成分値から算出した概算で、製品、脂肪の除去、吸収量、切り分け方によって変動する。

仕上がりの基準

豆の煮汁とパスタのデンプンが重なり、スープと煮込みの境目にある濃度を作る。

豆を先に柔らかくし、パスタを最後に加える順序が、粒の形と鍋全体の一体感を両立させる。翌日に温め直す場合も、水分を戻せば落ち着いた味が保たれる。

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