レシピ
タコのペカ焼き じゃがいもと野菜を密閉して蒸し焼きにする 家庭オーブンで再現するホボトニツァ・イスゥポド・ペケ
下処理したタコをじゃがいも、玉ねぎ、にんじん、トマトと重いふた付き鍋に入れ、白ワインとオリーブ油で密閉蒸し焼きにする。前半は水分を逃さず柔らかくし、後半だけふたを外して表面を香ばしく仕上げる。

- 分量
- 6人分
- 準備
- 30分
- 加熱
- 2時間15分
- 休ませ・待ち時間
- 休ませ15分
- 合計
- 3時間
- 1人分・1個
- 約 610 kcal
01 · 背景と調理の論理
灰の下のペカを、重いふた付き鍋と二段階加熱で置き換える
「ホボトニツァ・イスゥポド・ペケ」は、金属の鐘形ふたをかぶせ、上から炭火をのせてタコと野菜をゆっくり焼く料理である。家庭のオーブンでは同じ熱源にならないため、厚い鋳鉄鍋で蒸気を閉じ込め、最後にふたを外す方法で食感を近づける。
タコは生のままでも調理できるが、一度冷凍されたものは組織がゆるみ、家庭では柔らかく仕上げやすい。解凍後はぬめりを洗い、口と目を除く。塩を早く加え過ぎると野菜から水分が出やすいため、タコと調味料を重ねた後に全体へ控えめに振る。
じゃがいもは大きめのくし形にし、玉ねぎ、にんじん、トマトと混ぜる。小さく切り過ぎると、タコが柔らかくなる前に崩れる。鍋底へ野菜を敷き、その上へタコを置くと、出てくる汁が野菜へ落ち、焦げ付きも抑えられる。
前半は190℃で密閉し、タコ自身の水分と白ワインで蒸し焼きにする。途中で何度もふたを開けると温度と蒸気が逃げるため、最初の75分は触らない。脚の太い部分へ細い串が抵抗なく入るまで加熱し、硬い場合はふたを戻して15分延長する。
仕上げはふたを外し、220℃で20〜25分焼く。表面の水分が飛び、じゃがいもの角とタコの吸盤に焦げ目が付いたら止める。焼き上がり直後は汁が落ち着かないため、15分休ませてから切り分ける。
一度冷凍したタコ
家庭調理で柔らかさを得やすい。
前半は密閉
蒸気とタコの汁を逃さない。
後半だけ高温
表面を乾かし、野菜と吸盤に焼き色を付ける。
02 · 計量した材料
材料と役割
分量は6人分を基準にし、仕上がりへ影響する下処理を材料ごとに示す。
タコと野菜
- 1.8 kg 下処理済みタコ一度冷凍されたものを解凍する。
- 1.5 kg じゃがいも大きめのくし形。
- 400 g 玉ねぎ6〜8等分のくし形。
- 300 g にんじん3 cm大に切る。
- 300 g トマト大きめの角切り。
- 25 g にんにく軽くつぶす。
調味液と香草
- 100 ml オリーブ油全体に回しかける。
- 200 ml 辛口白ワイン蒸し焼き用。
- 2枚 ローリエ仕上げに除く。
- 10 g ローズマリー小枝のまま。
- 15 g イタリアンパセリ仕上げ用。
- 6 g 塩タコの塩分を見て調整。
- 2 g 黒こしょう粗びき。
調理の流れ
- 01鍋へ重ねる
約30分 - 02密閉蒸し焼き
約1時間45分 - 03焼き色を付けて休ませる
約30分
03 · 実行順の手順
温度、時間、見た目で進める作り方
各工程は前の状態を確認してから進め、時間だけで火通りを決めない。
鍋へ重ねる
約30分タコを確認する
解凍したタコを洗い、水気を拭く。口と目が残っていれば除き、脚の太さをそろえるため頭部を開く。
野菜を大きく切る
じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、トマトを大きめに切り、にんにく、半量の油、こしょうと混ぜる。
密閉できる鍋へ入れる
野菜を鍋底へ広げ、タコを上に置く。白ワイン、残りの油、ローリエ、ローズマリー、塩を加え、重いふたをする。
密閉蒸し焼き
約1時間45分190℃で触らず焼く
190℃に予熱したオーブンで75分焼く。最初の75分はふたを開けず、蒸気を保つ。
柔らかさを確認する
脚の太い部分へ串を刺し、軽い抵抗だけで通るか確認する。硬ければふたを戻して15〜30分延長する。
焼き色を付けて休ませる
約30分220℃で表面を焼く
ふたを外し、220℃へ上げて20〜25分焼く。タコの吸盤とじゃがいもの縁に濃い焼き色を付ける。
15分休ませる
オーブンから出し、ふたをせず15分休ませる。タコを食べやすく切り、パセリを散らして鍋の汁と一緒に盛る。
04 · 仕上がりの判定
失敗を防ぐ三つの確認点
温度、質感、濃度のうち、この料理で判断に使いやすい指標をまとめる。
密閉加熱
蒸気を逃さない。
柔らかさ
時間より脚の太さで判断する。
仕上げ
吸盤とじゃがいもに焼き色。
05 · 食卓と保存
盛り付け、保存、置き換え
料理の質を保つ方法と、構造を崩さない範囲の変更を整理する。
盛り付け
タコ、じゃがいも、玉ねぎを一皿へ均等に盛り、鍋底の濃い汁を少量かける。焼いたパンを添え、辛口白ワインは料理に使ったものと近い酸味を選ぶ。
保存と再加熱
2時間以内に浅い容器へ分け、冷蔵で2日。タコは再加熱し過ぎると硬くなるため、ふた付き鍋で少量の汁とともに弱火で温め、全体を74℃にする。
四つの変更案
- にんじんの半量を赤パプリカに替え、焼き色と甘みを加える。
- 白ワインを同量の無塩魚介ブイヨンへ替える。
- 小ぶりのタコを2杯使い、柔らかさの確認を60分後から始める。
- ローズマリーをタイムへ替え、香りを穏やかにする。
三つの調理メモ
- 冷凍タコは冷蔵庫で完全に解凍する。
- 鍋に隙間が多い場合はオーブンシートを落としぶたにする。
- 塩はタコ自体の塩味を確認して控えめにする。
必要な道具
直径32〜36 cmの重いふた付き鋳鉄鍋、オーブン、温度計、細い金串、トング。
アレルゲンと注意
軟体類を含む。白ワインを使用するため、アルコールを避ける場合は無塩の魚介ブイヨンへ置き換える。
06 · 1食分の概算
栄養成分
標準的な食品成分値と記載量から算出した目安で、製品、脂の除去、吸油、取り分けにより変動する。
- カロリー
- 約 610 kcal
- 炭水化物
- 約 49 g
- たんぱく質
- 約 45 g
- 脂質
- 約 24 g
- 食物繊維
- 約 6 g
- ナトリウム
- 約 900 mg
1食: 1人分(全量の1/6)。アレルゲン: 軟体類を含む。白ワインを使用するため、アルコールを避ける場合は無塩の魚介ブイヨンへ置き換える。 数値は概算で、検査値ではない。