クロアチアのビスクプスキ・クルフ

投稿者 Travel S Helper
果実、ナッツ、チョコレートのモザイクが見えるクロアチアの細長いケーキ。

クロアチア料理 · 郷土料理 · レシピ

ビスクプスキ・クルフ ナッツと乾燥果実を詰めた 祝祭のローフケーキ

淡い卵生地はつなぎ役に徹し、クルミ、アーモンド、レーズン、乾燥いちじく、柑橘、ダークチョコレートを密に抱える。薄く切るほど断面のモザイクがよく見える。

分類: ローフケーキ / 料理: クロアチア料理 / 難易度: 普通 / 合計時間: 1時間55分

分量 12切れ
下準備 30分
加熱 55分
カロリー 約 380 kcal
白い長皿のビスクプスキ・クルフと三切れの断面、横に置かれたナイフとコーヒー

横長の写真では、細長いローフ、粉糖、粗いナッツと乾燥果実が散る断面を広く確認できる。

I.

生地より具が多い祝祭のローフ

ビスクプスキ・クルフは「司教のパン」を意味する名を持つが、食感はパンではなく、卵を基礎にした細長いケーキに近い。クロアチアの家庭では祝日や客を迎える時の焼き菓子として扱われ、薄い生地の中へナッツ、乾燥果実、柑橘、チョコレートをたっぷり入れる。切った面には具が連続して現れ、淡い生地はそれらを結ぶだけの存在になる。

切り口の大半を具が占めても、崩れず薄く切れることが、このローフの精度を示す。

この配合ではクルミとアーモンドを粗く刻み、レーズンと乾燥いちじく、砂糖漬けオレンジピール、ダークチョコレートを同じ程度の大きさにそろえる。具が大き過ぎると切る時に崩れ、小さ過ぎると断面の特徴が失われる。8〜12 mmを目安にし、乾燥果実の表面へ薄力粉の一部をまぶすと、重い具が底へ沈みにくい。

卵は卵黄と卵白に分ける。卵黄は砂糖と泡立てて生地へ厚みを与え、卵白は角が少し曲がる程度のメレンゲにして軽さを加える。強過ぎるメレンゲは具を混ぜる時に塊になり、弱過ぎると沈みやすい。粉は最後に加え、ヘラで底から返す。混ぜ終わった生地は流れ落ちるほど緩くなく、具の間をゆっくり埋める濃度がよい。

焼成は170°Cで約55分。表面は濃いきつね色になりやすいため、35分を過ぎて色が強ければ紙を軽くかぶせる。中心へ細い串を刺し、生の生地が付かず、溶けたチョコレートだけが付く状態で止める。型の中で15分休ませてから外し、最低30分冷ます。熱いうちに切ると果実とナッツが動き、薄い生地が裂ける。

粉糖は控えめにし、具の色を隠さない。翌日になると乾燥果実の水分が生地へ移り、柑橘とチョコレートの香りがまとまる。厚切りより1.5 cmほどの薄切りが向き、コーヒーや紅茶と共に少量ずつ食べる。保存性は比較的高いが、ナッツの酸化を避けるため密閉し、涼しい場所に置く。

ビスクプスキ・クルフの組み立て線

0:00果実、ナッツ、チョコを同じ大きさに刻み、粉を薄くまぶす。
0:20卵黄生地と柔らかなメレンゲを作り、粉と具を交互に混ぜる。
0:30ローフ型へ詰め、170°Cで焼成。色が強ければ紙をかぶせる。
1:55型から外して冷まし、粉糖を薄く振って1.5 cmに切る。

レシピの要点。 卵黄と砂糖を白っぽくなるまで泡立て、溶かしバター、柑橘の皮、バニラを加える。別に立てた柔らかなメレンゲ、薄力粉、クルミ、アーモンド、レーズン、乾燥いちじく、オレンジピール、ダークチョコレートを潰さないよう混ぜる。23×10 cmのローフ型で170°C、50〜55分焼く。中心へ刺した串に生地が付かなくなったら取り出し、十分冷ましてから薄く切る。

II.

材料

生地

  • 卵、5個卵黄と卵白に分ける
  • 上白糖、160 g
  • 無塩バター、80 g溶かして冷ます
  • 薄力粉、180 g20 gは具へまぶす
  • ベーキングパウダー、5 g
  • バニラエクストラクト、5 ml
  • オレンジの皮、1個分表皮だけ
  • 塩、2 g

具と仕上げ

  • クルミ、120 g粗く刻む
  • アーモンド、80 g粗く刻む
  • レーズン、90 g
  • 乾燥いちじく、100 g8〜12 mm角
  • 砂糖漬けオレンジピール、60 g刻む
  • ダークチョコレート、80 g刻む
  • 仕上げ用粉砂糖、15 g冷めてから
代用とアレルゲン。 <b>代替とアレルゲン。</b> 主なアレルゲンは小麦、卵、乳、クルミ、アーモンド。乾燥いちじくは乾燥あんずへ、オレンジピールはレモンピールへ替えられる。ナッツを減らす場合は同量の乾燥果実を足さず、生地量のバランスを保つ。
III.

作り方

下ごしらえ

  1. 型と具を準備する

    23×10 cmのローフ型へ紙を敷き、オーブンを170°Cに予熱する。ナッツ、果実、チョコレートを刻み、薄力粉20 gをまぶす。

  2. 卵黄生地を作る

    卵黄と砂糖の半量を4〜5分泡立て、白っぽく筋が残る状態にする。溶かしバター、バニラ、オレンジの皮を加える。

  3. メレンゲを立てる

    卵白と塩を泡立て、残りの砂糖を三回に分けて加える。角の先が少し曲がる中程度で止める。

混ぜて焼く

  1. 粉とメレンゲを合わせる

    残りの薄力粉とベーキングパウダーを混ぜる。卵黄生地へメレンゲの三分の一、粉の半量を加えて折り込み、残りも同様に混ぜる。

  2. 具を入れる

    粉をまぶした具を三回に分けて加え、底から大きく返す。生地が具の隙間を埋め、底へ液体がたまらない状態にする。

  3. ローフ型で焼く

    型へ入れて表面をならし、170°Cで50〜55分焼く。35分後に色が濃ければ紙をかぶせる。

  4. 中心を確かめる

    中央へ串を刺し、生の生地が付かないことを確認する。溶けたチョコレートは生焼けの印ではない。

冷まして切る

  1. 型から外す

    型の中で15分休ませ、紙ごと取り出す。網の上で30分以上冷ます。

  2. 粉糖と切り分け

    粉糖を薄く振り、波刃包丁で1.5 cm厚に切る。押し潰さず、前後へ小さく動かす。

IV.

盛り付け、保存、応用

盛り付け

白い長皿へローフ本体と三切れほどを重ねて置くと、外側の焼き色と内側のモザイクが同時に見える。無糖のコーヒー、紅茶、少量のデザートワインが合う。

保存と温め直し

完全に冷まして紙で包み、さらに密閉容器へ入れて室温で4日、冷蔵で7日保存できる。冷蔵品は食べる30分前に常温へ戻す。冷凍は切り分けて2か月。温める場合は150°Cで4分に留める。

応用と代替

レーズンの半量をクランベリーへ替える、乾燥いちじくをあんずへ替える、クルミとアーモンドの比率を逆にする、ダークチョコレートをカカオ分の高いものへ替える、という変更が可能。

料理人の要点

具の大きさをそろえる。卵白を固く立て過ぎない。切る前に完全に冷ます。この三点で沈み、空洞、崩れを抑えられる。

必要な道具

23×10 cmのローフ型、ハンドミキサー、ゴムベラ、細い串、冷却網、波刃包丁が必要。深過ぎる型では中心の火入れが遅れ、外側だけ濃くなるため寸法が結果に影響する。

V.

1食分の栄養価

カロリー
約 380 kcal
炭水化物
約 43 g
たんぱく質
約 8 g
脂質
約 20 g
食物繊維
約 4 g
ナトリウム
約 110 mg

主なアレルゲン: 小麦、卵、乳、クルミ、アーモンド。数値は標準的な食品成分値から算出した概算で、製品、下処理、吸油量、切り分け方により変動する。

生地は主役ではなく、果実とナッツのモザイクを薄く結ぶ。

ビスクプスキ・クルフは、具を減らして軽くするより、卵の泡と粉の量で密な配合を支える方が特徴を保てる。十分に冷まして薄く切れば、乾燥果実、柑橘、ナッツ、チョコレートが一切れの中で順に現れる。

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