クロアチアのクルヴァヴィツェ

投稿者 Travel S Helper
切り口に大麦と豚肉の粒が見えるクルヴァヴィツェを、発酵キャベツとじゃがいもに添えた一皿。

クロアチア料理 · 郷土料理 · レシピ

クルヴァヴィツェ 大麦を詰めた血のソーセージ 酸味のあるキャベツとじゃがいも添え

食用として管理された豚血、刻んだ豚肉、脂、大麦、炒め玉ねぎを天然腸へゆるく詰める。沸騰させずに中心まで火を通し、じゃがいもと共に焼いて表面を香ばしくする。

分類: 肉の主菜 / 料理: クロアチア料理 / 難易度: 難しい / 合計時間: 4時間

分量 8本(8人分)
下準備 1時間
加熱 2時間
カロリー 約 780 kcal
濃褐色の大麦入り血のソーセージとザワークラウト、丸い焼きじゃがいもの横長の盛り付け

横長の皿では、焼けた皮、大麦の粒が並ぶ断面、酸味のあるキャベツ、じゃがいもの組み合わせが分かる。

I.

冬の保存仕事から生まれた一皿

クルヴァヴィツェは、豚の血、肉、脂、穀物を腸へ詰める血のソーセージで、クロアチア各地に配合の違いがある。大麦、米、そばなど使われる穀物は地域と家庭で変わり、香辛料の強さも一様ではない。このレシピは大麦を使う型を選び、粒の見える断面、深い色、焼いた皮の張りを狙う。付け合わせは酸味のある発酵キャベツと丸ごとのじゃがいもで、脂の多いソーセージを重くし過ぎない。

腸を強く満たすより、膨らむ余地を残す方が、切った時の断面は密で整う。

家庭で作る場合、最優先になるのは材料の衛生管理である。豚血は食用として検査・管理されたものだけを使い、4°C以下で保持し、入手した日に仕込む。豚肉と脂は十分に加熱してから刻み、大麦も別に柔らかくゆでる。熱い材料へ血を加えると固まりができるため、具材を10°C以下まで冷ましてから混ぜる。生の血を扱った器具は他の食品と分け、作業後すぐ洗浄する。

腸へ詰める量は七割ほどに留める。大麦は加熱中に水分を抱え、血と肉の混合物も膨らむため、張り過ぎた腸は低温でも破裂する。リンクは18 cm前後にし、80〜85°Cの湯で静かに加熱する。激しく沸かすと皮が裂け、脂と血が湯へ流れる。中心温度71°Cを確認した後、氷水で急冷し、表面をよく乾かす。

仕上げの焼成では、すでに火の通ったソーセージを高温で温め直し、皮に艶と軽い香ばしさを付ける。じゃがいもを先に焼き、残り30分でクルヴァヴィツェを加えると両方が同時に整う。再加熱時は中心74°Cまで上げる。発酵キャベツは別鍋で玉ねぎと短く煮て、酸味を残しながら余分な水分を飛ばす。

断面には大麦の淡い粒、細かな肉、濃い血の生地が均一に見える。切った時に液体が流れず、ぼそぼそにもならない状態がよい。作業量の多い料理だが、工程を加熱、冷却、充填、低温加熱、焼成に分けると管理しやすい。市販の生クルヴァヴィツェを使う場合も、低温で温めてから焼く考え方は同じである。

クルヴァヴィツェの安全温度線

0:00豚肉、大麦、玉ねぎを別々に加熱し、清潔な浅い容器で冷ます。
1:30冷えた具材と食用豚血を混ぜ、天然腸へ七割まで詰める。
2:0080〜85°Cの湯で中心71°Cまで静かに加熱し、氷水で急冷する。
4:00じゃがいもと焼き、中心74°Cを確認。発酵キャベツと盛る。

レシピの要点。 豚肩肉と豚ばら脂を加熱して刻み、大麦を柔らかくゆで、炒め玉ねぎと共に冷却する。食用豚血、塩、こしょう、マジョラム、オールスパイスを混ぜ、天然腸へ七割まで詰める。80〜85°Cの湯で中心71°Cまで火を通し、氷水で急冷して乾かす。食べる時はじゃがいもと共に200°Cで焼き、中心74°Cまで温める。沸騰させないことと、詰め過ぎないことが破裂を防ぐ。

II.

材料

ソーセージ

  • 食用豚血、700 ml検査された供給元から入手し4°C以下で保つ
  • 豚肩肉、600 g大きめの塊
  • 豚ばら脂、250 g皮を除く
  • 押し麦、250 g洗っておく
  • 玉ねぎ、300 g細かいみじん切り
  • ラード、30 g玉ねぎ用
  • にんにく、12 gすりおろす
  • 乾燥マジョラム、5 g
  • 黒こしょう、5 g粗挽き
  • オールスパイス、2 g粉末
  • 塩、20 g全体重量に対する控えめな量
  • 豚の天然腸、約3 m塩抜きして洗う

付け合わせ

  • じゃがいも、1.2 kg小さめは丸ごと、大きければ半分
  • ザワークラウト、800 g軽く汁を切る
  • 玉ねぎ、100 g薄切り
  • ラード、20 g焼成とキャベツ用
  • 水、150 mlキャベツの蒸し煮用
  • 黒こしょう、1 g仕上げ
代用とアレルゲン。 <b>安全とアレルゲン。</b> 大麦はグルテンを含む。豚血は食用として管理された冷蔵品だけを使用し、常温放置しない。市販の生クルヴァヴィツェに替える場合は表示の加熱指示を優先する。大麦を米へ替えるとグルテンを避けられるが、水分保持と断面は変わる。
III.

作り方

具材を加熱する

  1. 肉と脂をゆでる

    豚肩肉と豚ばら脂を鍋へ入れ、かぶる量の水を注ぐ。弱い沸騰で60〜75分、肉の中心が71°Cに達するまで加熱し、取り出して5 mm角に刻む。ゆで汁300 mlを取っておく。

  2. 大麦をゆでる

    押し麦を多めの水で30〜35分、中心に硬い芯がなくなるまでゆでる。ざるへ上げ、薄く広げて10°C以下まで冷ます。

  3. 玉ねぎを炒める

    ラード30 gで玉ねぎ300 gを弱火で12分炒め、淡い飴色にする。にんにくを加えて1分だけ火を通し、冷ます。

混ぜて詰める

  1. 冷たい状態で混ぜる

    冷えた肉、脂、大麦、玉ねぎ、豚血、マジョラム、こしょう、オールスパイス、塩を混ぜる。固過ぎる場合だけ冷えたゆで汁を少量加え、すくうとゆっくり落ちる濃度にする。

  2. 腸へゆるく詰める

    天然腸へ混合物を七割まで入れ、18 cmごとに結ぶ。気泡だけを清潔な細い針で抜き、皮を強く張らせない。

  3. 低温で火を通す

    80〜85°Cの湯へ入れ、25〜35分加熱する。湯を沸騰させず、最も太い一本の中心が71°Cに達したら取り出す。

  4. 急冷して乾かす

    氷水へ10分入れて急冷し、水気を拭く。冷蔵庫で60分、覆わずに置いて表面を乾かす。

焼いて盛る

  1. じゃがいもを先に焼く

    オーブンを200°Cに予熱する。じゃがいもへラード10 gを絡め、25分焼く。

  2. ソーセージを焼く

    クルヴァヴィツェを加え、時々返しながら25〜30分焼く。皮が濃い褐色で、中心74°Cになればよい。

  3. キャベツを煮る

    別鍋で残りのラードと玉ねぎを5分炒め、ザワークラウトと水を加えて20分煮る。こしょうで整える。

  4. 一皿にまとめる

    一人一本のソーセージ、じゃがいも、温かいザワークラウトを盛り、切り口を見せる場合は食べる直前に切る。

IV.

盛り付け、保存、応用

盛り付け

大きな浅皿へ発酵キャベツ、焼きじゃがいも、クルヴァヴィツェを分けて置く。酸味のあるキャベツを先に口へ運ぶと脂が残りにくい。マスタードは少量なら合うが、断面の穀物と香辛料を隠すほど強くしない。

保存と温め直し

加熱済みのソーセージは2時間以内に浅い容器で冷やし、4°C以下で3日保存する。冷凍は2か月。解凍は冷蔵庫で行い、オーブンまたはフライパンで中心74°Cまで温める。室温へ長く置いた豚血や混合物は使用しない。

応用と代替

大麦を米へ替える、豚肩肉の一部を心臓へ替える、マジョラムをセイボリーへ替える、市販の生ソーセージを使って焼成と付け合わせだけ作る、という四つの方法がある。配合を変えた場合も中心温度は省略しない。

料理人の要点

具材は血を加える前に十分冷やす。腸は七割以上張らせない。湯温は80〜85°Cを守り、沸騰させない。これら三点で固まり、破裂、脂抜けを抑えられる。

必要な道具

大鍋二つ、肉用温度計、ソーセージフィラー、天然腸、氷水用の容器、浅い天板が必要。温度計とフィラーは代用しにくく、特に均一な太さと安全な中心温度に直接関わる。

V.

1食分の栄養価

カロリー
約 780 kcal
炭水化物
約 65 g
たんぱく質
約 36 g
脂質
約 41 g
食物繊維
約 8 g
ナトリウム
約 1420 mg

主なアレルゲン: 大麦由来のグルテン。数値は標準的な食品成分値から算出した概算で、製品、下処理、吸油量、切り分け方により変動する。

濃い色の中に大麦の粒を残し、皮は張らせず、火だけを確実に通す。

クルヴァヴィツェは豪快に見えるが、実際の成否は温度管理と充填率にある。具材を冷やし、低い湯温で中心まで火を通し、最後に焼き目を付けると、皮は破れず、断面は均一で、穀物と豚肉の甘みが残る。

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