オーストリアの国民料理

バックヘンドル

レシピ早見表

バックヘンドル

構造化レシピの主要情報。

分類鶏肉料理
料理オーストリア
難易度中程度
合計1時間20分
分量
4人分
準備
45分
加熱
35分
1人分
約 900 kcal

オーストリア料理 · 鶏肉の主菜 · レシピ

バックヘンドル 骨付き鶏肉を細かなパン粉で揚げる レモン香るオーストリア料理

胸、もも、手羽を大きさに合わせて揚げ時間を変え、細かな衣を均一なきつね色にする。温かいポテトサラダ、レモン、パセリを添え、揚げたての衣を湿らせずに出す。

大きな白い皿に並べたきつね色の骨付き鶏肉四種、レモン、パセリ、奥の温かいポテトサラダ
横長の写真では、部位ごとに大きさが異なる鶏肉の衣が同じきつね色にそろい、別器のポテトサラダが見える。

01 · 概要

概要

バックヘンドルの作り方は、一羽分の鶏を同じ時間で揚げるのではなく、部位の厚さに合わせて鍋へ入れる順序を変えることから始まる。胸、もも、手羽、下腿には骨の量と肉の厚さに差があり、衣の色だけで判断すると、胸は乾き、ももは骨際が生のまま残る。中心温度を測りながら、先に厚い部位を入れる。

生の鶏肉は洗わない。水流がシンク周辺へ飛ぶと、表面の微生物を広げるおそれがあるため、ペーパーで水分を押さえ、まな板と手を洗う。皮は残してもよいが、この版では衣の密着を均一にし、写真のような細かな表面を作るため、余分な皮と脂を整える。骨付きのまま使うことで、揚げている間の水分保持を助ける。

同じ色に揚げるには同じ時間ではなく、部位ごとに鍋へ入れる時点を変える。

衣は小麦粉、溶き卵、細かな乾燥パン粉の順で付ける。小麦粉が厚いと卵が滑り、卵が多すぎるとパン粉が団子になる。各段階で余分を落とし、パン粉は押し固めず、表面へ軽く密着させる。衣を付けた後に10分置くと、乾いた粉と卵がなじみ、油の中ではがれにくくなる。

油温は165〜170℃を保つ。高温では外側だけ濃くなり、低温では衣が多くの油を吸う。一度に鍋へ入れすぎない。ももと下腿を先に、数分後に胸と手羽を加え、胸肉は最も早く取り出す。最も厚い部分が74℃に達したことを温度計で確認し、網へ移して油を切る。

温かいポテトサラダは、揚げ物の付け合わせとして酸味と水分を補う。じゃがいもが熱いうちに、温めただし、酢、玉ねぎ、マスタードを吸わせると、表面だけでなく内部へ味が入る。鶏肉とは別の器へ盛るか、皿の端で接触を少なくし、衣が湿る前にレモンを絞って食べる。

02 · 材料

材料

鶏肉と衣

1.6 kg
若鶏 胸、もも、下腿、手羽。洗わない
18 g
鶏肉全体へ均一に振る
2 g
白こしょう 細かくひく
150 g
薄力粉 余分は落とす
3個
均一に溶く
260 g
細かな乾燥パン粉 粗いパン粉より均一な衣になる
1.5 L
揚げ油 実際の吸収量は約120 gとして栄養計算
2個
レモン くし形に切る
20 g
パセリ 水気を完全に取る

温かいポテトサラダ

800 g
粘質じゃがいも 皮付きでゆでる
100 g
玉ねぎ ごく薄切り
200 ml
牛肉または野菜のスープ 熱くする
60 ml
白ワインビネガー 酸味の中心
40 ml
ひまわり油 最後に加える
10 g
マスタード 粒なしまたは粒入り
5 g
砂糖 酢の角を整える
6 g
じゃがいも用
1 g
黒こしょう 粗びき
15 g
チャイブ 細い小口切り

03 · 作り方

作り方

ポテトサラダ

  1. じゃがいもを皮付きでゆでる

    じゃがいもを水から加熱し、沸騰後20〜25分、竹串が中心へ入るまでゆでる。熱いうちに皮をむき、 に切る。

    5ミリ
  2. 温かい調味液を吸わせる

    熱いスープ、酢、マスタード、砂糖、塩、こしょう、玉ねぎを混ぜ、温かいじゃがいもへ注ぐ。崩さないよう返し、 。

    15分置く
  3. 油とチャイブで仕上げる

    じゃがいもが調味液を吸ったら、ひまわり油とチャイブを加える。表面に 、しっとりした状態を保つ。

    少量の液が残る

鶏肉の下処理と衣

  1. 鶏肉を洗わず乾かす

    鶏肉は 、表面と骨の切り口をペーパーで押さえる。余分な皮と大きな脂を切り、塩と白こしょうを全体へ振る。

    水洗いせず
  2. 三段階で衣を付ける

    鶏肉を薄力粉へ入れて余分を落とし、溶き卵へくぐらせ、細かなパン粉を軽く押し当てる。パン粉を 、網に並べる。

    強く固めず
  3. 10分なじませる

    衣を付けた鶏肉を室温で10分置く。その間に揚げ油を へ温め、網と温度計を用意する。

    165〜170℃

揚げと温度確認

  1. 厚い部位から揚げる

    ももと下腿を油へ入れ、 に手羽、さらに2分後に胸肉を加える。鍋を混雑させず、必要なら二回に分ける。

    3分後
  2. 油温を保って返す

    、衣が固まったら一度返す。胸肉は合計8〜10分、手羽は10〜12分、ももと下腿は12〜16分を目安にする。

    165〜170℃を保ち
  3. 中心74℃を測る

    温度計を骨へ触れない最も厚い部分へ差し、各部位が であることを確認する。達したものから網へ上げ、5分休ませる。

    74℃以上
  4. 衣を湿らせず盛る

    温めた大皿へ鶏肉を並べ、レモンと乾いたパセリを添える。ポテトサラダは別器か皿の端へ置き、 ようにする。

    衣へ調味液が触れない

04 · 実用情報

実用情報

食べ方

レモンは提供直前ではなく、食べる一口へその都度絞ると衣が長く乾いたまま残る。温かいポテトサラダのほか、かぼちゃ種油を使った葉物サラダも酸味のある付け合わせになる。骨付き肉はナイフとフォークで切り分け、骨際の温度も確認してから出す。

保存と再加熱

残りは調理後2時間以内に浅い容器へ入れ、冷蔵3日。再加熱は190℃のオーブンで12〜15分、中心74℃まで温める。電子レンジだけでは衣が柔らかくなる。ポテトサラダは冷蔵2日とし、常温へ長く置かない。

四つの変更

1. 皮を残す場合は大きな脂だけを除き、皮側へ粉を薄く付ける。2. 骨なしもも肉なら一枚を二つに切り、揚げ時間を6〜8分にする。3. オーブン版は油を薄くかけ、220℃で約30分、途中で返して74℃を確認する。4. ポテトサラダをラムレタスと酢のサラダへ替える。

シェフの要点

生の鶏を洗わない。衣の各層で余分を落とす。色ではなく温度計で74℃を確認する。この三点が衛生、衣の均一さ、火通りをそれぞれ支える。

必要な道具

深い厚手鍋、揚げ物用温度計、中心温度計、網付き天板、トング、衣用の浅い容器三つを用意する。二種類の温度計を分けると、油の状態と肉の安全な火通りを同時に判断できる。

05 · 栄養情報

栄養情報

エネルギー
約 900 kcal
炭水化物
約 76 g
たんぱく質
約 63 g
脂質
約 38 g
食物繊維
約 5 g
ナトリウム
約 1250 mg

主なアレルゲン: 小麦、卵、マスタード。スープによりセロリ。標準的な食品成分値から算出した概算で、製品、可食部、油の吸収量、切り分け方によって変動する。

衣の色は目安にすぎない。部位ごとの時間と中心温度が、揚げ上がりを決める。

バックヘンドルは、鶏肉を一律に扱わないことで仕上がりがそろう。厚い部位から時間差で油へ入れ、温度を戻しながら揚げ、74℃に達したものから引き上げる。細かなパン粉の衣と温かい酸味のあるサラダを別々に保てば、肉の水分と衣の乾いた歯触りを同時に残せる。