オーストリアの国民料理
カルトッフェルクネーデル

レシピ早見表
カルトッフェルクネーデル
構造化レシピの主要情報。
- 分量
- 8個・4人分
- 準備
- 35分
- 加熱
- 35分
- 1人分
- 約 440 kcal
オーストリア料理 · じゃがいもの団子 · レシピ
カルトッフェルクネーデル じゃがいも生地をやさしくゆでる 軽い口当たりの団子
粉質じゃがいもの余分な水分を抜き、生地をこねすぎずにまとめる。静かな湯で形を保ったまま火を通し、玉ねぎのソースと温かいザワークラウトを添える。

01 · 概要
概要
カルトッフェルクネーデルの作り方で最も大きな変数は、小麦粉の量ではなく、じゃがいもに残る水分である。肉の煮汁やローストのソースに添える団子は、表面が崩れず、切ると細かな気泡を持ち、重い餅状にならないことが望ましい。そのため、粉質じゃがいもを皮付きでゆで、熱いうちにつぶして蒸気を逃がす。
じゃがいもを水の中で切ってゆでると、水分を余計に吸いやすい。皮付きのまま火を通し、湯を切った鍋で一分乾かすと、表面の水分が飛ぶ。まだ熱いうちにポテトライサーへ通し、天板へ薄く広げる。20〜30分で湯気が収まり、手で触れられる温度になった時が生地をまとめる時点である。
生地を軽くするのは粉を減らすことではなく、じゃがいもの蒸気を先に逃がすこと。
結着にはじゃがいもでんぷんと細粒セモリナを使う。でんぷんだけでは弾力が強くなりやすく、セモリナだけでは崩れやすい。卵黄と少量のバターは生地をつなぎ、ナツメグは土の香りを持つじゃがいもへ奥行きを加える。混ぜるのは粉気が消えるまでで、パン生地のようにこねない。
じゃがいもの品種や保存状態で吸水は変わるため、八個すべてを鍋へ入れる前に、小さな試し団子をゆでる。表面から細かく崩れる場合はでんぷんを10〜15 g追加し、硬く密な場合は溶かしバターか卵黄少量で調整する。大きな団子は激しい沸騰でぶつかると割れるため、湯面が静かに動く火加減を守る。
この版では団子だけでなく、薄い玉ねぎソースとザワークラウトまで一皿にまとめる。団子の穏やかな味へ、ソースの香ばしさと発酵キャベツの酸味が加わり、肉料理がない食卓でも構成が成立する。ロースト肉へ添える場合は、同じ団子を作り、ソースとザワークラウトの量を半分にして副菜として使える。
02 · 材料
材料
じゃがいも団子
- 1.2 kg
- 粉質じゃがいも 同じ大きさを選び、皮付きでゆでる
- 160 g
- じゃがいもでんぷん 試しゆで用に20 g取り分ける
- 60 g
- 細粒セモリナ 生地の骨格を補う
- 2個
- 卵黄 室温
- 40 g
- 無塩バター 溶かして冷ます
- 8 g
- 塩 生地用
- 0.5 g
- ナツメグ 少量で十分
- 3 L
- ゆで湯 団子が動ける広い鍋を使う
- 18 g
- ゆで湯用の塩 湯へ溶かす
玉ねぎソースとザワークラウト
- 180 g
- 玉ねぎ 薄切り
- 30 g
- 無塩バター ソース用
- 30 g
- 薄力粉 ソースの軽いとろみ
- 500 ml
- 牛肉または野菜のスープ 温めておく
- 1 g
- 黒こしょう 粗びき
- 500 g
- ザワークラウト 汁気を軽く切る
- 100 g
- りんご 皮をむいて細切り
- 20 g
- 無塩バター ザワークラウト用
- 2 g
- キャラウェイシード 軽くつぶす
- 100 ml
- 水 ザワークラウトを蒸し煮する
03 · 作り方
作り方
じゃがいもの準備
皮付きでゆでる
じゃがいもを洗い、同じ大きさにそろえて鍋へ入れる。水から加熱し、沸騰後20〜30分、竹串が中心へ までゆでる。
抵抗なく入る表面を乾かす
湯を捨て、鍋を弱火へ戻して1分揺する。皮をむき、熱いうちにポテトライサーへ通して天板へ薄く広げ、 。
20〜30分冷ます
生地と成形
短くまとめる
冷めたじゃがいもへ、でんぷん140 g、セモリナ、卵黄、溶かしバター、塩、ナツメグを加える。カードで切るように混ぜ、 。
粉気が消えたら止める試し団子をゆでる
生地から30 g取り、丸めて静かに沸く塩湯へ入れる。8分ゆでて崩れなければ本成形へ進み、崩れる場合は残りのでんぷんを 加える。
10 gずつ八個を滑らかに丸める
生地を8等分し、手へ薄くでんぷんを付けて丸める。表面のひびを指で閉じ、 にそろえる。
直径約7センチ
ゆでと付け合わせ
団子を静かにゆでる
広い鍋の塩湯へ団子を入れ、底へ付かないよう一度だけ動かす。 15〜18分、浮いてからさらに5分火を通す。
沸騰させず玉ねぎソースを作る
バター30 gで玉ねぎを8分炒め、薄いきつね色にする。薄力粉を加えて1分混ぜ、温かいスープを 、弱火で8分煮てこしょうを加える。
少しずつ注ぎザワークラウトを温める
別鍋でバター20 gを溶かし、ザワークラウト、りんご、キャラウェイ、水を加える。蓋をして弱火で にし、汁気を残しすぎない。
15分蒸し煮二個ずつ盛る
皿へ玉ねぎソースを広げ、団子を 。ザワークラウトを横へ添え、一個を半分に切る場合は提供直前に行う。
二個置く
04 · 実用情報
実用情報
食べ方と組み合わせ
ローストポーク、牛肉の煮込み、きのこのソースなど、汁気のある主菜へよく合う。このレシピのようにソースとザワークラウトを添えれば、肉を使わない一皿としても量が整う。団子を切り、断面へソースを吸わせながら食べる。
保存と温め直し
ゆでた団子は冷蔵2日、冷凍1か月。冷蔵品は蒸し器で8分、または弱く沸く湯で5分温める。冷凍品は解凍せず12〜15分蒸す。ソースとザワークラウトは冷蔵3日とし、再加熱は全体が湯気を立てるまで行う。
四つの変更
1. 中央へバターで焼いたパン角切りを一個入れる。2. パセリ10 gを生地へ混ぜる。3. 半量のじゃがいもを前日にゆでて冷やし、より締まった団子にする。4. ソースを省き、溶かしバターと炒ったパン粉で副菜として出す。
シェフの要点
じゃがいもを皮付きでゆでる、熱いうちにつぶして広げる、生地をこねない。この三点が、水っぽさと粘りを抑える。試し団子は必ず一個だけ先にゆで、品種差を配合へ反映させる。
必要な道具
大鍋、ポテトライサー、天板、カード、デジタルスケール、穴あきおたま、小鍋二つを使う。なめらかな断面を得るには、マッシャーよりポテトライサーの方が細胞をつぶしすぎず、粘りを出しにくい。
05 · 栄養情報
栄養情報
- エネルギー
- 約 440 kcal
- 炭水化物
- 約 66 g
- たんぱく質
- 約 11 g
- 脂質
- 約 15 g
- 食物繊維
- 約 8 g
- ナトリウム
- 約 830 mg
主なアレルゲン: 卵、乳、小麦。スープによりセロリ。標準的な食品成分値から算出した概算で、製品、可食部、油の吸収量、切り分け方によって変動する。