セルビア · 主菜

チェヴァピ(Ćevapi)

牛肉に2%の塩を合わせ、冷蔵で休ませてから二度挽きし、粘りが出るまで練って棒状に成形します。炭火で転がしながら焼くことで、表面に濃い焼き色を付けつつ、中心はジューシーに仕上げます。

セルビアの代表料理
共有
チェヴァピ(Ćevapi)
出来上がり量 30本、5本ずつ6人分
準備時間 30分
加熱時間 15分
休ませる時間 720分(12時間)
概要

牛肉と塩を二度挽きし、炭火で焼くセルビアのチェヴァピ

チェヴァピは、ひき肉を細長い円筒形にまとめ、皮を付けずに焼くバルカン地域の肉料理です。セルビアではロシュティリと呼ばれるグリル文化の中で定着していますが、肉の組み合わせ、味付け、大きさ、添え物は地域や店によって大きく異なります。

ここでは牛肉だけを使い、味付けは塩だけに絞ります。牛肩、首、肩まわりなどから脂肪分が約20%になるようにした牛肉は、直火でも乾きにくく、細い形でも肉汁を保ちやすい配合です。1,000gの牛肉に20gの塩を加えるため、塩分は肉重量の2%です。

一度目は約10mmのプレートで粗く挽き、塩を混ぜて12時間冷蔵します。その後、約8mmのプレートでもう一度挽きます。二度挽きにすると、普通の粗いひき肉よりまとまりが良くなりながら、完全なペースト状にはなりません。

二度目の挽き上がりをしっかり練ると、肉が手に軽く付くほど粘りが出ます。この粘りが、皮のない細長い形を保つための要点です。30等分すると、1本あたり生の状態で約34gになり、長さ約8cm、太さ約2cmにそろえやすくなります。

炭は炎が上がり続ける状態ではなく、表面に薄く灰をまとった安定した熾火にします。円筒形の面を均等に焼くため、チェヴァピはこまめに転がします。濃い焼き色と弾力は品質の目安ですが、牛ひき肉の安全性は中心温度71℃で確認します。

セルビアではレピニャやソムンなどの平たいパン、刻んだ生玉ねぎ、カイマク、アイバルを添えることがあります。これらは肉だねには入れず、下記の栄養計算にも含めません。

実用情報

実用情報

  • 牛肉の脂肪分を落としすぎない約80/20の赤身と脂肪の比率が、炭火で焼く細い肉を乾きにくくします。
  • 二度目に挽いた後は粘りが出るまで練る成形した1本が割れずに形を保てる状態が目安です。
  • 強い炎ではなく安定した炭火で焼く表面だけが黒くなる場合は、火の弱い位置へ移して焼き進めます。
材料

材料

  • 1,000g 牛肩・首・肩まわりなどの牛肉、脂肪分約20%、よく冷やし、硬い筋を除いてグラインダーに入る大きさに切る
  • 20g 塩(細粒)、正確に量る
作り方

作り方

一度目の挽きと冷蔵

  1. 粗く挽くよく冷えた牛肉を約10mmのプレートで、冷やしたボウルに約5分かけて挽く。脂が溶けてにじまず、粒が冷たいまま残る状態にする。作業を中断する場合は、肉を4℃以下で冷蔵する。

  2. 塩を混ぜて休ませる20gの塩を肉全体に均一に混ぜ、ふたをして4℃以下で12時間冷蔵する。

二度目の挽きと成形

  1. もう一度挽く冷えた肉を約8mmのプレートで約5分かけて挽く。きめは一段細かくなるが、脂が溶けて油っぽくならないようにする。

  2. 練って成形する練り、30等分、成形までを約10分で行う。肉が粘り、弾力が出てまとまるまで練り、1個約34gに分ける。長さ約8cm、太さ約2cmの棒状に整え、グリルの準備ができるまで冷蔵する。

炭火で焼く

  1. 炭火を整える炭が赤く熾り、表面に薄い灰が付いた状態にする。炭が整ってから焼き網を強めの中火相当で約5分予熱する。肉に炎が当たり続ける状態は避ける。

  2. こまめに転がして焼く10〜15分を目安に全体をよく転がしながら焼く。代表となる太い1本の中心を温度計で測り、71℃に達するまで加熱する。焼き上がりは生肉を載せていない清潔な皿へ移し、すぐに提供する。

実用情報

実用情報

提供

1人5本を熱いうちに盛る。レピニャやソムン、生玉ねぎ、カイマク、アイバルは別添えにできるが、栄養値には含まれない。

仕込み

12時間の冷蔵が主な作り置き工程になる。二度目に挽いて成形した後は4℃以下で冷蔵し、その日のうちに焼く。

保存と温め直し

焼いた残りは2時間以内に4℃以下で冷蔵し、3〜4日以内に使う。温め直す場合は中心を74℃まで上げる。ふたをしたフライパンまたは中温のオーブンなら、表面の乾燥を抑えやすい。

確認ポイント

確認ポイント

  • 焼いている途中で割れる目安: 練り不足、または成形前に肉が温まりすぎた可能性がある。冷やし直し、粘りが出るまで練る。調整: —
  • 仕上がりが乾く目安: 牛肉が脂肪分の少ない配合だったか、71℃を大きく超えて長く焼きすぎた可能性がある。調整: —
  • 外側だけが先に焦げる目安: 炎が強すぎる。少し火の弱い位置に移し、転がしながら中心71℃まで焼く。調整: —
栄養情報

栄養情報

  • 1人分の量チェヴァピ5本、焼き上がり約145g。添え物は含まない
  • エネルギー390kcal
  • 炭水化物0g
  • たんぱく質37g
  • 脂質26g
  • 食物繊維0g
  • ナトリウム1,420mg

数値は概算です。牛肉の脂肪分、焼成中の脂の流出、実際の分割量で変動します。

アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

肉だねは牛肉と塩だけですが、平たいパンには小麦、カイマクには乳が含まれます。市販の添え物や共用器具による交差接触は別途確認してください。

生の牛ひき肉は、12時間の休ませ時間を含め、作業していない間は4℃以下で冷蔵します。生肉に触れた手、器具、皿は、加熱後のチェヴァピに触れる前に洗浄します。牛ひき肉の中心温度は71℃まで上げ、色や硬さだけで安全性を判断しません。残りは2時間以内に冷蔵し、温め直しは中心74℃まで加熱します。

よくある質問

よくある質問

他の肉やにんにくを加えてもよいですか

バルカン各地には複数の肉を使う配合や、にんにく、パプリカ、重曹などを加える作り方があります。ただし、このレシピは牛肉と塩だけの配合で固定しています。

仕上がり: 全面に濃い焼き色が付き、弾力があり、中心に肉汁を保った牛肉のチェヴァピ。

要点: 脂肪分のある牛肉、2%の塩、12時間の冷蔵、二度挽き、十分な練り、安定した炭火が食感を作ります。