セルビア料理 · スープ/前菜

セルビア風 鶏の澄ましスープ「Domaća pileća supa sa rezancima」

骨付き鶏を弱い煮立ちでじっくり火入れし、にんじん、パースニップ、セロリアック、玉ねぎの風味を移した澄んだスープです。最後に具材を戻して細い卵麺を煮るため、鶏のうま味は厚くても口当たりは重くなりません。

セルビアの代表料理
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セルビア風 鶏の澄ましスープ「Domaća pileća supa sa rezancima」
出来上がり 8人分(1人約400 ml)
準備時間 25分
調理時間 100分
待ち時間 0分
概要

骨付き鶏と根菜を静かに煮出し、細い卵麺を加えるセルビアの澄ましスープ

セルビアの家庭で鶏の澄ましスープは、普段の食卓だけでなく人が集まる日の最初の一皿としてもなじみのある料理です。使う根菜や麺の形には家庭差がありますが、骨付き鶏から穏やかにだしを取り、透明感のあるスープに仕上げる考え方は共通しています。

この配合では、最初から強く沸騰させません。冷たい水に鶏を入れ、浮いてくるあくを取りながら徐々に温度を上げることで、脂肪やたんぱく質を必要以上に乳化させず、すっきりした見た目と味を保ちます。根菜を加えた後も表面が静かに動く程度の火加減を続けるのが要点です。

鶏肉は煮終わった段階で、骨に触れない最も厚い可食部が74 °C以上に達していることを温度計で確認します。肉の色や柔らかさは仕上がりの目安にはなりますが、安全性の確認は温度で行います。火が通った鶏は清潔なトレーに移し、骨を除いて約650 gの食べられる肉をスープに戻します。

煮汁は一度濾してから麺を入れます。これにより骨片や煮崩れた香味野菜を取り除き、食べるときの口当たりを整えられます。細い卵麺は最後の6分ほどで煮るため、スープの中で膨らみ過ぎにくく、一本ずつの形を残せます。

パセリは火を止めてから加えます。長く煮込んだ鶏と根菜の落ち着いた香りに、最後の青い香りが重なり、重すぎない一杯になります。作り置きする場合は、麺だけ別にしておくと翌日以降も食感を保ちやすくなります。

実用情報

実用情報

  • 沸騰させ過ぎない激しく煮立てると脂が細かく分散し、スープが濁りやすくなります。
  • 濾してから麺を加える骨や粗い香味野菜を除き、澄んだスープの中で麺を仕上げます。
  • 麺は最後に煮る熱いスープの中でも吸水が続くため、食べる直前に火を入れる方が食感を保てます。
材料

材料

スープ

  • 1200 g 骨付き鶏肉(余分な皮を除く)
  • 3000 ml 冷水
  • 250 g にんじん(皮をむく)
  • 120 g パースニップ(皮をむく)
  • 120 g セロリアック(皮をむく)
  • 150 g 黄玉ねぎ(半分に切る)
  • 150 g 細い乾燥卵麺
  • 30 g イタリアンパセリ(細かく刻む)
  • 12 g 細塩
  • 2 g 黒こしょう(挽きたて)
作り方

作り方

スープを煮出す

  1. 冷水から鶏を温める6リットル鍋に1200 gの骨付き鶏肉と3000 mlの冷水を入れ、中火にかける。約20分かけてごく弱い沸騰まで上げ、浮くあくを丁寧に除く。表面がほぼ澄み、小さな泡だけが残る状態にする。

  2. 根菜と一緒に静かに煮る150 gの玉ねぎ、250 gのにんじん、120 gのパースニップ、120 gのセロリアックを加え、弱火で60分、表面が静かに揺れる程度を保つ。鶏が柔らかくなり、根菜に芯が残らない状態まで煮る。

  3. 鶏肉の温度を確認する火を止め、トングで鶏を取り出す。骨に触れない最も厚い部分に温度計を差し、74 °C以上であることを確認して清潔なトレーへ移す。肉が完全に不透明でも、温度確認を省略しない。

スープを仕上げる

  1. 煮汁を濾して具を整える煮汁を目の細かいざるで清潔な鍋へ濾す。にんじんとパースニップは食べやすく切り、玉ねぎは除く。骨を丁寧に外して約650 gの鶏肉をほぐし、骨片が残っていないことを確認する。

  2. 卵麺を最後に煮る濾したスープを再び沸かし、150 gの卵麺を加える。中火で約6分、麺が柔らかくなりつつ形を保つまで煮る。膨らんで崩れる前に次へ進む。

  3. 具を戻して香りを整えるほぐした鶏肉、切った根菜、12 gの塩、2 gの黒こしょうを戻し、中弱火で約4分、全体からしっかり湯気が立つまで温める。火を止めて30 gのパセリを混ぜ、すぐに供する。

実用情報

実用情報

食べ方・作り置き・保存

深めの器に、鶏肉、麺、根菜が偏らないように盛り、熱いうちに供します。前菜として澄んだスープらしさを出す場合は、麺を増やして濃い麺料理にせず、この分量を保つとバランスがよくなります。 作り置きでは、濾したスープと加熱済み鶏肉までを先に用意し、速やかに冷蔵します。麺は再加熱時に煮ると、保管中の吸水によるふやけを抑えられます。残りは調理後2時間以内に浅い容器へ移して冷蔵し、4 °C以下で3~4日以内に使います。再加熱は全体を74 °Cまで上げ、麺が水分を吸って濃くなった場合だけ少量の水で調整します。 細い卵麺がない場合は、同じ程度の太さの小型乾燥スープパスタに置き換えられます。ただし必要な加熱時間は製品に合わせ、スープを濾してから最後に煮る流れは変えません。

確認ポイント

確認ポイント

  • スープが濁る目安: 強い沸騰や頻繁なかき混ぜが原因になりやすいので、表面が静かに動く火加減まで落とします。調整: —
  • 麺が膨らみ過ぎる目安: 早い段階で麺を煮たか、スープの中で長く保存した可能性があります。食べる直前に煮るか、保存時は別にします。調整: —
栄養情報

栄養情報

  • 1人分約400 mlのスープ
  • カロリー250 kcal
  • 炭水化物19 g
  • たんぱく質27 g
  • 脂質7 g
  • 食物繊維2 g
  • ナトリウム690 mg

数値は目安です。鶏肉の皮の残し方、麺や塩の製品差、実際の盛り分けによって変動します。

アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

一般的な卵麺由来の卵、小麦・グルテンを含みます。市販麺を使う場合は、ほかのアレルゲン表示も確認してください。生の鶏肉の汁を加熱済み食品や清潔な器具へ付着させないようにし、鶏肉は骨から離れた厚い部分で74 °C以上を確認します。残りは2時間以内に冷蔵し、4 °C以下で保管して3~4日以内に使用し、再加熱時は全体を74 °Cまで上げます。

仕上がり: 澄んだ鶏だしの中に、柔らかな鶏肉、根菜、細い卵麺がはっきり分かれて入る熱いスープです。

要点: 強く沸騰させず、濾してから麺を最後に煮ることが、透明感と食感を両立させます。