ローストパプリカ、塩気のあるフェタ、粗さを残す短い撹拌
ティロカフテリの辛いフェタディップはローストパプリカの甘味を土台に、フェタの粒を残して濃厚さと酸味、辛味をまとめる
皮を黒く焼いた赤パプリカを十分に水切りし、唐辛子、ギリシャヨーグルト、赤ワインビネガーと合わせる。フェタは最後に5〜7回だけ撹拌し、30分冷やして濃い質感を整える。

- 分量
- 6人分
- 準備
- 15分
- ロースト
- 12分
- 冷やす時間
- 30分
- 合計
- 57分
- 1食分
- 約200 kcal
01 · 味、構造、調理の考え方
ティロカフテリの辛いフェタディップを安定して仕上げる理由
食感、安全性、再現性に関わる判断だけを、料理の流れに沿って整理する。
ティロカフテリはフェタを主役にした辛味のあるディップで、完全なクリーム状にする必要はない。へらの筋が残り、小さなフェタの粒が見える程度の粗さが、塩味と乳の風味をはっきり感じさせる。赤パプリカの甘味、唐辛子の熱、赤ワインビネガーの酸味が、フェタの強さを支える。
赤パプリカは表皮の数か所が黒く膨れるまで高温で焼き、ボウルで10分蒸らしてから皮をむく。ここで重要なのは、やわらかい果肉をざるで切り、さらに表面の水気を拭くこと。水分が多いとディップがゆるくなり、濃度を戻すためにフェタを過剰に加える結果になりやすい。
撹拌は二段階で行う。先にパプリカ、唐辛子、ヨーグルト、にんにく、ビネガー、オイル半量、オレガノを細かくする。その後でフェタを加え、5〜7回の短いパルスにとどめる。長く回すと粒が消え、オイルが分離して表面が不自然に光る。
浅い器に移して30分冷やすと、フェタが水分を受け止めてへらの跡が安定する。食べる10分前に冷蔵庫から出し、最後のオリーブオイルを細くかける。乳製品は4°C以下で保管し、提供後は2時間以内に冷蔵へ戻す。
パプリカの水気を取る
余分な水分を減らし、ディップが流れるのを防ぐ。
フェタは最後に加える
短い撹拌で粒を残し、オイル分離を抑える。
冷やしてから少し戻す
30分で質感を安定させ、食べる前に10分置くとすくいやすい。
02 · 計量した材料
6人分分の材料
各材料は表示量のまま工程と構造化データに対応する。
ティロカフテリ
- 220 g赤パプリカ大1個。焼いて皮をむき、果肉約160gを量る。
- 15 g赤唐辛子(好みで種を除く)
- 300 gギリシャ産フェタ(塩水を切り、ほぐす)
- 80 g全脂肪ギリシャヨーグルト
- 4 gにんにく(すりおろす)
- 15 ml赤ワインビネガー
- 30 mlエクストラバージンオリーブオイル(分けて使用)
- 小さじ1/2乾燥オレガノ
- 小さじ1/4スイートパプリカパウダー仕上げ用。省略可。
03 · 5段階の実行手順
作り方と仕上がりの確認
時間だけでなく、色、温度、粘度、触感を確認しながら進める。
パプリカを焼き、皮と水分を除く
約20分赤パプリカの皮を黒く焼く
グリルまたはオーブンの上火を強火にする。赤パプリカを熱源から8〜10cmに置き、返しながら10〜12分焼いて、表皮の数か所を黒く膨らませる。
蒸らして皮をむき、乾かす
熱いパプリカをボウルに入れて10分覆う。皮、へた、種を除き、ざるで水を切って表面を拭き、果肉160gを量る。
果肉はやわらかいが、表面に水滴が見えない。
短く撹拌し、冷やして整える
約7分+冷却30分パプリカのベースを作る
ローストパプリカ、赤唐辛子、ヨーグルト、にんにく、赤ワインビネガー、オリーブオイル15ml、オレガノをフードプロセッサーで細かくする。
フェタを短いパルスで混ぜる
ほぐしたフェタを加え、途中で一度側面をぬぐいながら5〜7回だけ短く回す。小粒が残り、へらの筋が立つところで止める。
濃く少し粗い。表面に分離した油の光沢がない。冷やして仕上げる
浅い器へ移し、覆って30分冷やす。一度折り混ぜ、残りのオリーブオイル15mlをかけ、好みでパプリカパウダーを振る。
04 · 温度、時間、状態
重要な確認点と修正方法
時計だけに頼らず、料理固有の仕上がりを判断する。
パプリカのロースト
10〜12分表皮が数か所黒く膨れる。
フェタを加えた撹拌
5〜7回小さな粒が残り、へらの筋が保たれる。
冷却
30分表面に油が浮かず、濃度が落ち着く。
| 問題 | 考えられる原因 | 修正方法 |
|---|---|---|
| ディップがゆるい | パプリカの水切り不足、または瓶詰めパプリカの水分が多い。 | 果肉をよく拭き、必要なら冷やす時間を延ばす。 |
| 表面に油が浮く | フェタを入れてから長く回した、または材料が温かい。 | 冷たい材料を使い、短いパルスで止める。 |
| 塩味が強過ぎる | フェタの塩分が高く、ヨーグルトとの比率が合わない。 | 無塩の濃いヨーグルトかローストパプリカを少量足す。 |
05 · 調理後の扱い
食べ方、保存、作り置き
料理に合う温度と、現実的な保存・再加熱の方法をまとめる。
食べ方
冷蔵後に10分置き、温かいピタ、生野菜、グリル肉に添える。浅い器ならオイルが匙跡に収まる。
保存
清潔なスプーンを使い、密閉して冷蔵3日まで。
作り置き
前日に作れる。仕上げのオイル15mlは提供直前にかける。
使える代替と変化
同じ分量で置き換えられる場合でも、香り、食感、水分、加熱時間の変化を確認する。
- 生の赤唐辛子
- 乾燥唐辛子フレーク小さじ1/2〜1に替えられる。辛味が鋭くなり、水分は減る。
- ギリシャヨーグルト
- 水切りした羊乳または山羊乳ヨーグルト60gなら酸味が強くなる。省くとより濃く塩辛い。
- 生のローストパプリカ
- よく水を切った瓶詰め160gでもよい。手早いが、やや柔らかく酸味が強くなる。
06 · 実用的な補足
よくある質問
工程や保存欄だけでは判断しにくい点を短く補う。
完全に滑らかにしてもよい?
食べられるが、フェタの粒感が消え、長い撹拌でオイルが分離しやすい。
辛さを調整するには?
唐辛子の種を除き、半量から加える。パプリカベースを味見してから残りを足す。
07 · 1食分の概算
栄養の目安
全材料、実際に食べる油脂、分量を基にした標準値からの概算。
- エネルギー
- 約200 kcal
- 炭水化物
- 約5 g
- たんぱく質
- 約9 g
- 脂質
- 約16 g
- 食物繊維
- 約1 g
- ナトリウム
- 約470 mg
1食分:1人分(約95g)。主なアレルゲン:乳。数値は標準的な成分表を用いた概算で、製品、吸油量、切り分けによって変わる。