アンドラの国民料理

アンドラ風カネロニ

レシピ早見表

アンドラ風カネロニ

構造化レシピの主要情報。

分類詰め物入りパスタ
料理アンドラ
難易度中級
合計2時間
分量
6人分(12本)
下ごしらえ
45分
加熱
1時間15分
カロリー
約 710 kcal

アンドラ料理 · 詰め物入りパスタ · レシピ

カネロンス・ア・ランドラーナ 三種の肉を詰めた ベシャメルのオーブン焼き

豚肉、鶏肉、ラムのうま味を一つの詰め物にまとめ、薄いパスタ、なめらかなベシャメル、香ばしいチーズを重ねて焼く山岳地方のごちそう。

カネロンス・ア・ランドラーナ 三種の肉を詰めた ベシャメルのオーブン焼き

01 · 概要

概要

カネロンス・ア・ランドラーナは、カタルーニャ圏で親しまれてきた詰め物入りパスタを、アンドラの肉料理の感覚で仕立てた一皿である。家庭では祝日の食卓や人数の多い昼食に向き、前日に肉だねまで作っておける点も実用的だ。薄いパスタの内側には豚肉、鶏肉、ラムを合わせた濃い詰め物が入り、表面をベシャメルとチーズが覆う。切り分けると肉汁を抱いた断面が現れ、外側は軽く焼け、中心はやわらかく保たれる。

この料理の核は、肉を単にひき肉として混ぜるのではなく、それぞれを小さく切って焼き、玉ねぎ、にんじん、白ワイン、少量のだしと共に水分がほぼなくなるまで煮詰めることにある。豚肉は脂と甘み、鶏肉は軽さ、ラムははっきりした香りを持ち込む。三種の比率を整えると、どれか一つが突出せず、冷めても味の輪郭が残る。粗熱を取ってからフードプロセッサーで短く刻むと、ペーストではなく細かな粒が残り、噛んだときの肉らしさが失われない。

詰め物は湿りすぎると筒から流れ、乾きすぎると焼成中に硬くなる。木べらで鍋底をなぞった跡が数秒残り、手で握るとまとまる程度が基準になる。

ベシャメルは別の重要な層である。バターと小麦粉を弱火で二分ほど加熱し、粉臭さだけを抜いて色は付けない。温めた牛乳を数回に分けて加え、泡立て器で底と角をなぞるように混ぜる。完成時はスプーンの背を薄く覆い、指で引いた線が閉じない濃度がよい。濃すぎればパスタの表面を重くし、薄すぎれば皿の底に水分がたまる。ナツメグは控えめにし、肉の香りを覆わない。

パスタシートは表示時間より一分短くゆで、冷水ではなく広げた布の上で水気を取る。冷水に長く浸けると表面が滑り、ソースが付きにくくなる。詰め物は一本当たり同じ量に分け、巻き終わりを下にして隙間なく並べる。密に置くことで側面が乾かず、切り分けたときも形が保たれる。

焼成は二段階で考える。最初はアルミ箔を掛けて全体を温め、最後に外してチーズへ焼き色を付ける。中心が74℃に達し、縁のソースが静かに泡立てば加熱は十分である。焼き上がり直後はソースが流れやすいため、十分ほど休ませると層が落ち着き、皿に移しやすくなる。

この配合では、肉だねに余計なパン粉を増やさず、煮詰めた野菜と少量のだしでまとまりを作る。重さはありながら、脂だけが残らない。ベシャメルの塩味は肉だねよりわずかに弱くし、最終的な調味はチーズの塩分を含めて整える。工程は多いが、肉だね、ソース、組み立てを分ければ失敗点が見えやすく、家庭のオーブンでも安定した仕上がりになる。

02 · 材料

材料

肉の詰め物

豚肩肉 250 g(1.5 cm角) 脂身を少し残す
鶏もも肉 250 g(1.5 cm角) 皮は除く
ラム肩肉 200 g(1.5 cm角) 余分な脂を除く
玉ねぎ 200 g(みじん切り) 甘みと水分の土台
にんじん 100 g(みじん切り) 細かく切る
にんにく 2片(みじん切り) 焦がさない
20 ml
オリーブ油 肉の焼き付け用
100 ml
辛口白ワイン アルコールを十分飛ばす
150 ml
無塩の肉だし 煮詰めてまとまりを作る
6 g
肉だね用
1 g
黒こしょう 挽きたて

パスタとベシャメル

乾燥カネロニ 12本(約200 g) 表示より1分短くゆでる
60 g
無塩バター ソース用
60 g
薄力粉 バターと同量
牛乳 750 ml(温める) 冷たいまま加えない
5 g
ソース用
ナツメグ ひとつまみ 香りは控えめ
グリュイエールまたはセミハードチーズ 120 g(すりおろす) 表面の焼き色用

03 · 作り方

作り方

肉だね

  1. 肉に焼き色を付ける

    厚手のフライパンを中強火で熱し、オリーブ油を入れる。豚肉、鶏肉、ラムを二回に分けて各5〜6分焼き、表面が褐色になったら取り出す。

    鍋底に茶色い焼き付きができ、肉の表面に生の色が残らない状態が目安。
  2. 香味野菜を炒める

    同じ鍋を中火に落とし、玉ねぎとにんじんを8分炒める。にんにくを加えて1分加熱し、白ワインを注いで鍋底をこそげながら半量まで煮詰める。

  3. 詰め物を仕上げる

    肉を戻し、だし、塩、黒こしょうを加える。弱めの中火で20〜25分煮詰め、汁気がほぼなくなったら広げて冷ます。フードプロセッサーで数回だけ回し、細かな粒が残る状態にする。

    手で軽く握ると形を保ち、指の間から液体が出ない濃度にする。

ソースと組み立て

  1. ベシャメルを炊く

    鍋でバターを弱火で溶かし、薄力粉を加えて2分混ぜる。温めた牛乳を4回に分けて加え、各回なめらかになるまで泡立て器で混ぜる。塩とナツメグを加え、弱火で6〜8分煮る。

    スプーンの背を薄く覆い、指で引いた線が残ればよい。
  2. カネロニをゆでて詰める

    大きな鍋でカネロニを表示時間より1分短くゆで、布の上に広げる。肉だねを12等分して詰め、巻き終わりを下にする。

  3. 耐熱皿へ並べる

    約23×33 cmの耐熱皿にベシャメルの3分の1を広げ、カネロニを一段に並べる。残りのソースを均一に掛け、チーズを散らす。

焼成

  1. 覆って加熱する

    190℃に予熱したオーブンで、アルミ箔を掛けて20分焼く。箔を外してさらに15〜20分焼く。

    中心温度が74℃に達し、縁のソースが静かに泡立つまで加熱する。
  2. 休ませて盛る

    オーブンから出して10分休ませる。1人2本ずつ皿に取り、皿底のソースも添える。

04 · 実用情報

実用情報

盛り付け

葉物の苦みがあるサラダや、酸味を利かせたトマトの和え物を添えると、ベシャメルと肉の厚みが整理される。主菜として1人2本が目安で、前菜なら1本でもよい。

保存と再加熱

焼いたカネロニは2時間以内に冷まし、密閉して冷蔵3日まで保存する。再加熱は耐熱皿を覆い、180℃で中心74℃まで約20分。冷凍は焼成前でも後でも可能で、1か月以内に使う。

四つの応用

ラムを牛肉へ替える。チーズを熟成マンチェゴに替える。肉だねへ炒めたマッシュルーム150 gを加える。パスタシートの代わりに下ゆでしたキャベツの葉で巻く場合は、ソースをやや濃く作る。

道具と料理人の要点

厚手のフライパン、3 l以上の鍋、泡立て器、フードプロセッサー、23×33 cmの耐熱皿を使う。肉は一度に詰め込まず焼き色を付ける。詰め物は完全に冷ましてからパスタへ入れる。ベシャメルは鍋底を絶えずなぞり、焦げた香りを残さない。

05 · 栄養情報

栄養情報

カロリー
約 710 kcal
炭水化物
約 58 g
たんぱく質
約 42 g
脂質
約 34 g
食物繊維
約 4 g
ナトリウム
約 880 mg

主なアレルゲン: 小麦、乳、鶏肉、豚肉。標準的な食品成分値から算出した概算で、製品、脂身の除去、油の吸収量、盛り分けにより変動する。

肉だねの水分を見極めれば、切り口まで整ったカネロニになる。

三種の肉を別々の個性として残し、ベシャメルを軽く炊くことが、この料理の重さを心地よい厚みに変える。前日に組み立て、食べる日に焼く段取りにも向く。