ギリシャ北部の甘い焼き菓子 · 牛乳、セモリナ、フィロ
ブガツァ 冷ましたセモリナクリームをフィロで包み、熱いうちに粉糖とシナモンをまとわせる
牛乳と細挽きセモリナを幅広いリボン状になるまで煮て、表面を覆って完全に冷まします。溶かしバターを塗ったフィロで包み、底まで濃い金色に焼いてから休ませ、粉糖とシナモンを振ります。

- 分量
- 12切れ
- 準備
- 35分
- 焼き時間
- 40分
- 冷却と休ませ
- 45分
- 合計
- 2時間
- 1切れ
- ≈ 445 kcal
01 · 温かい柔らかなクリームと、乾いた薄いフィロの短い食べ頃
セモリナをなめらかに煮て完全に冷まし、層を蒸気から守る
クリームは泡立て器から幅広く落ちる濃度で止めます。浅い容器で冷まし、温度も蒸気も残らない状態でフィロへ包みます。
ブガツァはギリシャ北部で親しまれる焼き菓子で、朝食や間食としても食べられます。チーズや肉を包む塩味の型もありますが、ここでは牛乳と細挽きセモリナのクリームをフィロで包む甘い型を作ります。卵を多く使う濃厚なカスタードとは異なり、色は淡く、牛乳、バニラ、バターの味が素直です。焼きたてを切るとフィロが薄く砕け、中心は温かく柔らかくても皿へ流れ切らない状態が理想です。甘さの強さより、乾いた層と滑らかな中身、温度差の短い均衡が魅力になります。
全脂牛乳、砂糖、バニラ、塩を蒸気が立つまで温めます。沸騰させて鍋底を焦がす必要はありません。泡立て器を動かしながら細挽きセモリナを細い雨のように加えると、乾いた粉の塊を防げます。中弱火で八分から十分、鍋底と角を絶えずこすりながら煮ます。泡立て器から落ちるクリームが細い水線ではなく幅広い帯になり、表面へ浅い筋を数秒残す状態が完成です。鍋肌から一つの塊として離れるほど煮詰めると、焼いた後の中心が硬くなります。
火から外して角切りの無塩バターを混ぜ、すぐ広く浅い容器へ移します。オーブンシートまたは食品用フィルムを表面へ直接密着させ、皮と水滴を防ぎます。深い鍋に入れたままでは中央の熱が抜けず、周囲だけが硬くなります。クリームは触って温度を感じず、覆いを外しても蒸気が上がらないまで冷まします。温かいままフィロへ置くと、焼成前から薄片が蒸され、底が重くなります。反対に長時間冷蔵して硬くしすぎると広げるために強い力が必要になるため、冷たいが柔らかい時点を使います。
フィロは包装の指示どおり完全に解凍し、クリームが冷えてから開きます。乾燥は数分で進むので、使わない薄片には乾いた布とわずかに湿らせた布を重ねます。一枚ごとに溶かして冷ましたバターを薄く塗ります。全面を油の膜で濡らすのではなく、少量を広げ、薄片同士に小さな空気の隙間を残します。金属製の型へ方向を変えながら敷き、縁を外へ大きく残します。下層には全体の約半量を使い、柔らかなクリームを支えながら底から熱を受けられる厚さにします。
冷めたクリームを均一に広げます。フィロの褶曲へ押し込まず、へらで表面をやさしくならします。外へ出た縁をゆるく内側へ折り、残りの薄片を上へ重ねます。表面は完全に押し平らにせず、わずかな波を残すと焼ける面積が増えます。深く切り分ける線を入れず、上面だけごく浅く整えます。ブガツァは焼いた後に素早く切るため、焼成中はクリームを閉じ込める方が安定します。薄片が破れたら別の一枚を重ね、乾いた生地を引っ張って伸ばしません。
180℃の熱風オーブンで三十五分から四十分、型を下寄りに置いて焼きます。上面は深い金色、底も茶色く乾いていることを確認します。上だけ早く色づく場合はホイルをふんわりかけます。焼き上がりは型のまま二十分休ませます。すぐ切ると高温のクリームが流れ、ナイフがフィロを押しつぶします。長く待ちすぎると内部の蒸気が薄片へ戻ります。二十分後なら中心は温かく柔らかく、切り口を保てます。上面の色だけで判断せず、型の縁から底も確認してください。
粉糖とシナモンは供する直前に振ります。熱すぎる表面や長く置く表面では糖が溶け、水分を引き寄せます。よく切れる波刃のナイフを短く下ろし、十二切れにします。何度も前後へ押すと薄層がつぶれます。ブガツァは焼いた当日が最も香ばしく、残りは冷蔵します。温め直しは電子レンジではなく、覆わず乾いたオーブンを使います。完全に冷えたクリームは最初より固くなりますが、失敗ではありません。食べる分だけ切って粉糖を振ると、残りの大きな部分は比較的長く層を保てます。
幅広いリボン状
セモリナクリームが流れすぎず、冷めても広げられる濃度です。
表面を密着して冷ます
皮と結露を防ぎ、フィロへ余分な蒸気を移しません。
二十分休ませる
クリームが切れる固さになり、フィロの層を押しつぶしません。
段取り
クリーム作りから粉糖を振るまで
- undefinedクリームを煮る
牛乳へセモリナを細く加え、幅広い帯になるまで煮ます。
- undefined浅く広げて冷ます
表面へ覆いを密着させ、温度と蒸気がなくなるまで置きます。
- undefinedフィロで包む
バターを薄く塗りながら下層、クリーム、上層を作ります。
- undefined焼いて休ませる
180℃で焼き、二十分後に粉糖とシナモンを振ります。
02 · 牛乳のセモリナクリーム、バターを塗るフィロ、粉糖
ブガツァ12切れ分の材料
フィロは完全に解凍し、溶かしバターは冷ましておきます。粉糖は食べる直前に使います。
セモリナクリーム
- 1.5L全脂牛乳
- 200g細挽きセモリナ
- 200g上白糖または細目グラニュー糖
- 小さじ2バニラエキストラクト
- 2つまみ細粒海塩
- 60g無塩バター(角切り)
フィロの包み
- 450g薄いフィロ生地(完全に解凍)
- 150g無塩バター(溶かして冷ます)
仕上げ
- 35g粉糖
- 小さじ2シナモンパウダー
03 · クリームと冷却、フィロの組み立て、焼成の3段階
ブガツァのセモリナクリームをなめらかに包む
クリームの濃度と温度を確認し、フィロへバターを薄く塗ります。切る前に必ず休ませます。
クリームを煮て冷ます
45分-
牛乳を温める
牛乳、砂糖、バニラ、塩を厚手鍋で蒸気が立つまで温めます。
-
セモリナを混ぜる
泡立てながら細挽きセモリナを細く加え、中弱火で八分から十分煮ます。
-
バターで仕上げる
幅広い帯になったら火を止め、角切りバターを均一に混ぜます。
-
密着して冷ます
浅い容器へ移し、表面へ覆いを密着させて完全に冷まします。
フィロで包む
25分-
型とフィロを準備する
型へバターを塗り、フィロは布で覆いながら一枚ずつ扱います。
-
下側の層を作る
フィロの約半量を向きを変えて敷き、各層へバターを薄く塗ります。
-
クリームを広げる
冷たいクリームを押し込まず均一に広げ、縁のフィロをゆるく内側へ折ります。
-
上面を閉じる
残りのフィロを重ね、バターを薄く塗り、表面へわずかな波を残します。
焼いて切る
1時間-
深い金色まで焼く
180℃の熱風オーブン下寄りで三十五分から四十分、底まで乾くよう焼きます。
上面は深い金色、底は茶色く乾き、中央が大きく揺れません。 -
型の中で休ませる
オーブンから出して二十分置き、クリームと蒸気を落ち着かせます。
-
粉糖を振って切る
供する直前に粉糖とシナモンを振り、波刃ナイフで十二切れにします。
04 · 測定できる基準と見た目のサイン
クリームの濃度、オーブン温度、休ませ時間
煮詰めすぎも、温かいまま包むことも避けます。底の色まで見て焼き止めます。
クリーム
幅広いリボン状浅い筋を残しながら、冷めた後もやさしく広げられます。
オーブン
熱風180℃多数の薄層を乾かし、最上層だけを焦がしません。
休ませ
20分以上早く切ると熱いクリームが流れ、薄層がつぶれます。
| 問題 | 考えられる原因 | 解決法 |
|---|---|---|
| クリームに塊がある | セモリナを一度に加えたか、鍋の角を混ぜていません。 | 細く振り入れ、泡立て器で鍋底と角を絶えず動かします。 |
| 底が重く湿る | クリームが温かい、またはバターが層へ多すぎます。 | 完全に冷まし、バターは一枚ごとに薄く塗ります。 |
| 切ると中身が流れる | 休ませ時間が短いか、クリームの煮詰めが不足しています。 | 幅広い帯まで煮て、焼成後二十分以上置きます。 |
05 · 盛り付け、保存、実用的な調整
粉糖を振る時点と温め直し
食べる分だけ切って粉糖を振ると、残りのフィロが水分を吸いにくくなります。
盛り付け
焼成後二十分置き、温かいうちに粉糖とシナモンを振って一人一切れ供します。
保存
冷蔵で二日保存できます。180℃のオーブンで覆わず温め、粉糖は後から振ります。
作り置き
クリームは数時間前に作って冷蔵できます。組み立ては焼く直前に行います。
実用的な代替
材料を替えると仕上がりも具体的に変わります。
- 細挽きセモリナ
- 中挽きセモリナ undefined
- バニラエキストラクト
- バニラペースト undefined
06 · 的確に調理するための短い回答
ブガツァについてよくある質問
クリームに卵は必要ですか?
この配合では使いません。細挽きセモリナが牛乳をなめらかに固めます。
焼く前に切り分けますか?
深く切りません。焼成後に二十分休ませ、波刃ナイフで短く切ります。
07 · 1人分の目安
栄養情報
牛乳、セモリナ、砂糖、フィロ、バターを十二等分した場合の目安です。
- カロリー
- ≈ 445 kcal
- 炭水化物
- ≈ 54 g
- たんぱく質
- ≈ 10 g
- 脂質
- ≈ 21 g
- 食物繊維
- ≈ 2 g
- ナトリウム
- ≈ 310 mg
1人分: 12切れのうち1切れ. 主なアレルゲン: 乳成分、小麦. 標準値に基づく目安です。商品、下処理、吸収量、取り分け方によって変わります。