トマトを煮詰め、ゆで汁でつなぎ、火を止めて乳化
ヒロピテスを濃縮トマトソースで煮からめ、バターとグラヴィエラでつやのあるリボン状パスタに仕上げる
ギリシャのリボン状卵パスタ、ヒロピテスを、オレガノと少量のシナモンを利かせた濃いトマトソースで仕上げる。ゆで上がり直前にソースへ移し、火を止めてバターとグラヴィエラをからめると、余分な水分のないつやが出る。

- 分量
- 4人分
- 下ごしらえ
- 15分
- 加熱
- 25分
- 合計
- 40分
- 1人分
- 約 525 kcal
01・トマトの濃度、ゆで汁、火を止めた乳化
幅広のヒロピテスへソースを薄く均一にまとわせる
ソースを先に煮詰め、パスタは一分早く上げ、最後の水分を鍋の中で調整する。
ヒロピテスは、ギリシャの家庭で使われる平たい卵パスタで、細長いリボン状や小さな四角形など形に幅がある。このレシピでは乾燥リボン状を使い、トマト、オレガノ、ほんの少量のシナモンで作るソースへからめる。香辛料は甘くするためではなく、トマトの酸味に奥行きを与える程度に抑える。
最初に玉ねぎを6〜7分ゆっくり炒め、にんにくは30秒だけ加熱する。トマトペーストを1分炒めると、生の金属的な風味が弱まり、ソースの色と濃度が深くなる。クラッシュした完熟トマトを加えた後はふたをせず、12〜15分煮て水分を飛ばす。
濃度の確認は、へらで鍋底を引く。できた道がすぐ消えず、トマトがゆっくり戻る程度がよい。薄い状態でパスタを加えると器の底に水がたまり、チーズとバターがソースから分離する。逆に煮詰めすぎても、後でパスタのゆで汁を加えられるため問題は修正しやすい。
パスタは塩を加えた十分な湯で、表示時間より一分短く、通常7〜9分ゆでる。ゆで汁250mlを必ず残す。でんぷんを含む湯は単なる薄め水ではなく、トマト、油脂、チーズを一体化させる。ヒロピテスをソースへ移したら、ゆで汁120mlを加えて中火で1〜2分混ぜる。
パスタがちょうどやわらかくなり、ソースが表面へ付着したら火を止める。角切りバター、グラヴィエラ60g、パセリを加え、鍋を動かしながら混ぜる。火を止めてから乳化させることで、チーズが鍋底で固まりにくく、バターも油状に分離しにくい。
ソースが濃すぎる場合は、残したゆで汁を少量ずつ加える。器の底に水の輪がなく、リボン同士が簡単に離れ、全体につやがある状態が完成である。残りのグラヴィエラ20gと黒こしょうをかけ、すぐに供する。保存するとパスタがソースを吸うため、再加熱には一人分30〜60mlの水と少量のバターを加える。
トマトソースを先に煮詰める
へらの跡がゆっくり閉じる濃さまで水分を減らす。
パスタは一分早く上げる
ソースの中で最後の火入れを行い、味を表面へなじませる。
バターとチーズは火を止めてから
分離を防ぎ、つやのあるソースへ乳化させる。
02・トマトソースとパスタの仕上げ
4人分のヒロピテスの材料
パスタのゆで汁を250ml残し、ソースの濃度と乳化に使う。
トマトソース
- 25 mlエクストラバージンオリーブオイル
- 140 g黄玉ねぎ(みじん切り)
- 2片にんにく(みじん切り)
- 30 gトマトペースト
- 500 g完熟トマトのクラッシュ
- 1 gドライオレガノ
- 0.25 gシナモンパウダー
- 3 g細粒の海塩
- 1 g黒こしょう
パスタと仕上げ
- 400 g乾燥リボン状ヒロピテス
- 12 gパスタのゆで湯用海塩
- 40 g無塩バター(角切り)
- 80 gグラヴィエラ(細かくすりおろす)
- 10 gパセリ(刻む)
03・ソースとパスタの2段階
トマトを煮詰め、ヒロピテスをゆでて鍋の中で仕上げる
パスタの最終一分をソースで行い、火を止めてバターとチーズを乳化させる。
トマトソースを煮詰める
約20分玉ねぎとにんにくを炒める
広い鍋でオリーブオイルを中火に温める。玉ねぎを6〜7分やわらかくなるまで炒め、にんにくを加えて30秒加熱する。
トマトの水分を減らす
トマトペーストを加えて1分炒める。クラッシュトマト、オレガノ、シナモン、海塩3g、黒こしょうを加え、ふたをせず12〜15分煮る。
へらで鍋底を引くと道が残り、トマトがゆっくり閉じる。
ヒロピテスをゆでて仕上げる
約12分パスタをゆでる
大鍋の湯を沸かし、海塩12gを加える。ヒロピテスをやわらかくなる一分前まで、通常7〜9分ゆで、ゆで汁250mlを残す。
ソースの中で火を通す
ヒロピテスをトマトソースへ移し、ゆで汁120mlを加える。中火で1〜2分混ぜ、パスタがやわらかくなり、ソースが表面に付くまで加熱する。
火を止めて乳化させる
火から外し、バター、グラヴィエラ60g、パセリを加えてつやが出るまで混ぜる。必要ならゆで汁を少量ずつ加える。
器の底に水の輪がなく、リボン状パスタが簡単に離れる。残りのチーズをかける
すぐに4皿へ分け、残りのグラヴィエラ20gと少量の黒こしょうをかける。
04・盛り付け、保存、温め直し
ソースを吸うパスタへ水分を戻す
作りたてをすぐ供し、残りは少量の水とバターでやさしく戻す。
盛り付け
苦味のある葉物サラダを添えて主菜にするか、少量を前菜として供する。
保存
冷蔵で2日以内。時間とともにパスタがソースを吸う。
温め直し
一人分につき水30〜60mlと小さなバターを加え、弱火で温める。
チーズの代替
ケファロティリは塩味と辛味が強い。使う場合は加える塩を減らす。
1人分の概算
栄養情報
4皿に分け、バターとグラヴィエラをすべて含めた概算。
- エネルギー
- 約 525 kcal
- 炭水化物
- 約 77 g
- たんぱく質
- 約 18 g
- 脂質
- 約 16 g
- 食物繊維
- 約 6 g
- ナトリウム
- 約 620 mg
1人分:1皿(約360g)。注記:標準的な食品成分値に基づく概算です。製品差、可食部、吸油量、取り分け方によって実際の数値は変わります。