ギリシャの代表料理

ゲミスタ 米を詰めたギリシャ風トマトとピーマン

レシピ早見表

ゲミスタ 米を詰めたギリシャ風トマトとピーマン

構造化レシピの主要情報。

カテゴリー主菜
料理ギリシャ料理
調理法オーブン料理
難易度中級
分量
6人分
準備
50分
焼き時間
1時間30分
休ませる時間
20分
合計
2時間40分
1人分
≈ 505 kcal

ギリシャの夏の家庭料理 · 米と香草を詰めた野菜

ゲミスタ トマトとピーマンに香草入りの米を詰め、野菜の汁でゆっくり焼き上げる

完熟トマトと青ピーマンを器にし、ミントやパセリを利かせた米をゆるく詰めます。じゃがいもと一緒に蒸し焼きにしてから蓋を外し、野菜の縁と表面に香ばしい焼き色をつけます。

天板で焼いたトマトとピーマンのゲミスタ
野菜の蓋と形を保ち、米がふっくら仕上がったゲミスタ。

01 · 概要

概要

ゲミスタは、トマトやピーマンをくり抜いて米や香草を詰めるギリシャの家庭料理です。肉を加える型もありますが、このレシピは野菜だけで仕上げます。トマトの中身を煮汁に使い、じゃがいもを隙間に置くため、鍋の中で食材が互いの味を吸い合います。完成の基準は、野菜が崩れるほど柔らかいことではありません。トマトはスプーンで切れ、ピーマンは形を保ち、米は芯がなく一粒ずつほどけ、底には水っぽくない艶のある汁が残る状態を目指します。

トマトは熟していても指で持てる程度の張りがあるものを選びます。上部を蓋として切り、果肉をくり抜くときは外壁を破らないよう、縁に一センチほど残します。取り出した果肉と汁は捨てず、なめらかにして米の水分にします。ピーマンは種と白い筋を除きますが、底に穴を開けません。野菜の内側に軽く塩を振り、逆さにして短く置くと余分な水が落ち、味も内側から整います。じゃがいもは厚いくし形にし、長い焼き時間でも形が残る品種が向きます。

詰め物は玉ねぎとにんにくをオリーブオイルで静かに炒め、洗った中粒米を加えて表面が少し透けるまで温めます。そこへトマトの果肉、トマトペースト、必要量の熱湯を入れます。米を完全に炊く工程ではなく、液体を吸い始めさせる準備です。鍋底に少量の汁が残る段階で火を止め、パセリ、ミント、オレガノを混ぜます。香草を長く煮ると鮮やかな香りが弱くなるため、余熱でなじませるだけにします。酸味の強いトマトに限り、砂糖を少量加えます。

野菜に詰めるのは容量の四分の三までです。中粒米は焼いている間に膨らむので、上まで押し込むと硬い詰め物になり、蓋も浮きます。スプーンで落とし、表面を軽くならすだけにしてください。トマトとピーマンを深めの天板へ隙間なく並べ、間にじゃがいもを差し込みます。互いに支え合う配置なら野菜が倒れにくく、汁も広がりすぎません。残ったトマト液、熱湯、オリーブオイルを底へ注ぎ、野菜の上から大量にかけないことが、表面の焼き色を守る要点です。

前半は天板を覆い、蒸気で米と野菜の内側を均一に温めます。三十分後に覆いを外し、残り四十分から五十分で水分を詰めながら焼き色をつけます。途中で底が乾きそうなら、熱湯を少量だけ天板の端から足します。冷水を一度に注ぐと温度が落ち、野菜の皮だけが長く熱にさらされます。米を一粒取り出して味見し、中心に白い芯がなく、天板の汁が油と野菜の旨味をまとってとろりとしていれば焼き上がりです。

焼きたてをすぐ開くと、米の蒸気と汁が一度に流れ出します。二十分休ませると、詰め物の水分が均一になり、野菜の蓋も落ち着きます。ゲミスタは熱々だけでなく、ぬるめでも味が明瞭です。皿にはトマト、ピーマン、じゃがいもを一緒に盛り、天板の汁を少量添えます。フェタやヨーグルトを添える場合は別皿にし、野菜の甘味を覆わない量にします。翌日は米がさらに汁を吸うため、温め直すときは覆いをして乾燥を防ぎます。

仕込みを分けるなら、野菜をくり抜き、香味野菜を刻むところまで先に済ませられます。ただし塩を振った野菜を長時間置くと壁が弱くなるため、詰める直前に調味します。米入りの詰め物を生温かいまま放置せず、すぐ組み立てて焼くか、急冷して冷蔵してください。大きさの違う野菜を使う場合は、小さいものから焼き上がりを確認します。固定時間だけで判断せず、米、野菜、底の汁という三つの状態が同時に整ったところで止めるのが確実です。

果肉を煮汁にする

くり抜いたトマトの果肉と汁が、米に甘味と酸味を与えます。

詰めすぎない

四分の一の空間が、米の膨張と蒸気の通り道になります。

前半だけ覆う

蒸気で米を炊き始め、後半は水分を詰めて焼き色をつけます。

02 · 材料

材料

野菜の器とじゃがいも

6個
硬さの残る完熟トマト
6個
中サイズの青ピーマン
600g
煮崩れにくいじゃがいも(厚いくし形切り)
12g
細粒海塩(分けて使用)
小さじ1
挽きたての黒こしょう

米の詰め物

250g
中粒米(洗って水気を切る)
180g
玉ねぎ(みじん切り)
3片
にんにく(みじん切り)
30g
トマトペースト
1/2束
イタリアンパセリ(刻む)
1/2束
ミント(刻む)
小さじ2
乾燥ギリシャオレガノ

焼成用

120ml
エクストラバージンオリーブオイル(分けて使用)
450ml
熱湯(必要な場合のみ追加分も用意)
小さじ1
砂糖 トマトの酸味が特に強い場合だけ使います。

03 · 作り方

作り方

野菜の器を作る

20分
  1. トマトをくり抜く

    上部を蓋として切り、外壁を一センチほど残して果肉と汁を取り出します。果肉はなめらかにして取っておきます。

  2. ピーマンとじゃがいもを切る

    ピーマンの種と白い筋を除き、じゃがいもを厚いくし形に切ります。野菜の内側に塩を軽く振ります。

  3. トマトの果肉を整える

    取り出した果肉を粗く攪拌し、必要なら砂糖を加えます。残りの塩とこしょうで下味をつけます。

米の詰め物を作る

25分
  1. 香味野菜を炒める

    オリーブオイルの一部で玉ねぎを柔らかくし、にんにくとトマトペーストを加えて香りを出します。

  2. 米を煮始める

    米を加えて二分炒め、トマト液と熱湯の一部を入れます。弱めの中火で液体を吸い始めるまで煮ます。

  3. 香草を混ぜて詰める

    火を止めて香草を混ぜ、各野菜の四分の三までゆるく詰めます。切り取った蓋を戻します。

天板で焼く

1時間50分
  1. じゃがいもと煮汁を加える

    野菜を天板に並べ、隙間にじゃがいもを置きます。残りのトマト液、熱湯、オリーブオイルを底へ注ぎます。

  2. 覆って焼く

    180℃のオーブンで三十分、しっかり覆って蒸し焼きにします。

  3. 覆いを外して焼き色をつける

    覆いを外し、さらに四十分から五十分焼きます。米に芯が残る場合は熱湯を少量足します。

    米は柔らかく、野菜の縁は色づき、底の汁は水っぽくなく艶があります。
  4. 盛り付け前に休ませる

    オーブンから出して二十分置き、米と野菜の汁を落ち着かせます。

04 · 確認ポイント

確認ポイント

詰める量

四分の三

中粒米が野菜の中で膨らむ余地を残します。

覆い焼き

30分

焼き色をつける前に蒸気で米と野菜を柔らかくします。

覆いを外す時間

40〜50分

米が柔らかく、底の汁に艶が出るまで続けます。

問題目安調整
米の中心が硬い水分が不足したか、詰め物を強く押し込みました。熱湯を天板の端から少量足し、再び短く覆って焼きます。
野菜が倒れる天板が広すぎるか、野菜同士の隙間が大きすぎます。じゃがいもを隙間に置き、互いに支え合うよう並べます。
底に薄い汁が多いトマトの水分が多いか、追加の湯が過剰です。覆いを外したまま焼き、汁が艶を帯びるまで水分を飛ばします。

05 · 実用情報

実用情報

盛り付け

一人につきトマト一個、ピーマン一個、じゃがいもを盛り、天板の汁を少量添えます。

保存

冷蔵で三日保存できます。覆って160℃のオーブンで中心まで温め直します。

作り置き

野菜と香味野菜は先に切れますが、米の詰め物は焼く直前に作って組み立てます。

06 · よくある質問

よくある質問

米は先に完全に炊きますか?

炊きません。鍋では液体を吸い始めるところまでにし、野菜の中で仕上げます。

室温でも食べられますか?

少し冷ました状態は味がよくなじみますが、長時間常温に置かず、残りは早めに冷蔵します。

07 · 栄養情報

栄養情報

カロリー
≈ 505 kcal
炭水化物
≈ 75 g
たんぱく質
≈ 9 g
脂質
≈ 19 g
食物繊維
≈ 9 g
ナトリウム
≈ 620 mg

1人分: トマト1個、ピーマン1個、じゃがいも. 主なアレルゲン: 基本配合は主要アレルゲン不使用。添え物の乳成分に注意. 標準値に基づく目安です。商品、下処理、吸収量、取り分け方によって変わります。

仕上がり

柔らかな野菜の中に、香草の香る米が一粒ずつ残るゲミスタ。

詰める量と天板の水分を管理すれば、野菜の形と米のふっくら感を同時に保てます。