カスタードは流動性を残し、フィロは深いきつね色まで焼く
ガラクトブレコ、セモリナ入りカスタードをフィロで包み、冷たいレモンシロップを含ませる焼き菓子
ガラクトブレコは、牛乳と卵を細挽きセモリナでとろりとまとめ、薄いフィロ生地で包んで深いきつね色に焼くギリシャ菓子です。焼き上がりへ完全に冷ましたレモンとシナモンのシロップを注ぎ、3時間休ませると、上の層は見分けられるまま、中心はなめらかに切り分けられます。

- 出来上がり
- 12切れ
- 下準備
- 45分
- 加熱
- 50分
- 休ませ・待ち時間
- 3時間
- 合計
- 4時間35分
- 1食分
- ≈ 455 kcal
01 · 味、食感、工程の考え方
カスタード、フィロ、シロップを別々の温度で整える
先にシロップを冷やし、カスタードを鍋で適度に濃くし、フィロを十分に焼く順序が食感を分けます。
ガラクトブレコの魅力は、同じ一切れの中にやわらかなカスタードと層のあるフィロが共存することです。中心は牛乳、卵、細挽きセモリナで作り、プリンよりしっかり、焼き固めたケーキよりしっとりした状態を目指します。上下のフィロは一枚ずつ薄くバターを塗り、中央まで濃いきつね色に焼きます。表面だけが色づき、中のフィロが白いままだと、シロップを注いだ後に革のような層が残ります。
シロップは最初に作ります。砂糖、水、シナモンスティック、レモンの皮と果汁を8分静かに煮て、香りを10分移したら皮とシナモンを除き、完全に冷まします。冷たいシロップを熱い焼き菓子へ注ぐことで、液体は切り目と縁から徐々に入ります。シロップが温かいままだとフィロが早く軟らかくなり、表面の層が失われやすくなります。
カスタードは牛乳、砂糖、バニラを温め、セモリナを細く振り入れて5〜7分混ぜます。泡立て器の跡が広く残り、持ち上げると太いリボン状に落ちるが、まだ流せる濃度が適切です。卵は熱い鍋へ直接入れず、カスタードを三杯ずつ加えて温度を近づけてから戻します。これで卵が細かく固まるのを防ぎ、焼成後の切り口を均一にできます。
23×33 cmの金属製型へ半量のフィロを敷き、温かいカスタードを入れ、残りのフィロで覆います。焼く前に上層だけを12個の長方形へ浅く切り、175℃で45〜50分焼きます。出して2分後に冷たいシロップをすべて注ぎ、覆わずに最低3時間休ませます。冷める間にセモリナと卵乳が安定し、シロップが底まで均一に広がります。切るときは最初の線に沿って薄い刃を底まで入れます。
シロップは完全に冷ます
熱い焼き菓子との温度差で吸収を進め、上のフィロが急に軟らかくなるのを抑えます。
カスタードは太い帯状
鍋で固めすぎず、型へ流せる濃度を残します。
中央まで濃いきつね色
縁だけでなく中心も十分に焼けていることが、シロップ後の層を守ります。
段取り
いつ何を準備するか
- 前日シロップを作って冷やす
完全に冷えた状態で焼き上がりを迎えられます。
- 焼く約45分前カスタードを煮てフィロを準備する
カスタードは温かく流せる状態を保ち、フィロは乾燥させません。
- 焼き上がり2分後冷たいシロップを分けて注ぐ
切り目と縁を先にし、最後に中央へ広げます。
- 食べる3時間以上前覆わずに休ませる
カスタードが安定し、切り口が整ってから切り分けます。
02 · 正確に量る材料
12切れの材料
分量と下処理は、出来上がり量と全工程に合わせています。
レモンとシナモンのシロップ
- 300 gグラニュー糖
- 300 ml水
- 1本小さなシナモンスティック
- 3枚レモンの皮黄色い部分だけを薄く取ります。
- 15 mlレモン果汁
セモリナカスタード
- 1 L全乳
- 150 gグラニュー糖
- 120 g細挽きセモリナ
- 4個大きな卵
- 小さじ2バニラエクストラクト
- 50 g無塩バター小さく切ります。
フィロの層
- 300 gフィロ生地作業中は乾かないよう覆います。
- 150 g溶かした無塩バター一枚ずつ薄膜になる量を塗ります。
03 · 実行しやすい8工程
下準備、加熱、仕上げ
結果に関わる工程には、時間、温度、または目で確認できる状態を示します。
冷たい柑橘シロップ
約20分+冷却時間シロップを煮て完全に冷ます
鍋に砂糖300 g、水300 ml、シナモンスティック、レモンの皮、レモン果汁を入れます。安定した弱い沸騰にし、混ぜずに8分煮ます。火を止め、10分後に香りの材料を除き、完全に冷まします。
透明で少し粘度があり、フィロを焼く前に完全に冷えていれば適切です。
セモリナカスタードとフィロの組み立て
約45分セモリナカスタードを濃くする
牛乳に砂糖150 gとバニラを加え、湯気が立つまで温めます。セモリナを細く加えながら泡立て器で混ぜ、中弱火で5〜7分、表面に広い跡が残るまで煮ます。火を止め、バター50 gを混ぜます。
泡立て器から太い帯状に落ちますが、まだ型へ流せる濃度です。卵の温度を上げてカスタードへ戻す
ボウルで卵を溶き、熱いカスタードを三杯に分けて少しずつ加えます。混ぜながら鍋へ戻し、火を止めたまま1分混ぜます。表面へオーブンシートを密着させます。
型へバターを塗ったフィロを敷く
オーブンを175℃、ファン使用なら165℃に予熱します。23×33 cmの金属製型へバターを塗り、フィロの半量を一枚ずつ敷きます。各層には溶かしバターを薄く塗り、縁は型の外へ垂らします。
カスタードを入れて上を閉じる
温かいカスタードを平らに広げ、下のフィロを押しつぶさないようにします。垂れた縁を内側へ折り、残りのフィロを一枚ずつ重ねて薄くバターを塗ります。端を入れ込み、上の層だけを12個の長方形へ浅く切ります。
焼成、シロップ、定着
約4時間中央まで濃いきつね色に焼く
オーブン中段で45〜50分焼きます。必要なら途中で型の向きを一度変え、中央が濃いきつね色になり、表面を軽くたたくと乾いた音がするまで焼きます。
中央と縁の色がそろい、白く弾力のあるフィロが残っていません。熱い焼き菓子へ冷たいシロップを注ぐ
オーブンから出して2分休ませます。完全に冷たいシロップを、最初に浅い切り目と縁へ、次に中央へゆっくり注ぎます。全量を使い、型は覆いません。
冷ましてから切り分ける
室温で最低3時間休ませます。最初の切り目へ薄いナイフを入れて底まで切り、平らなスパチュラで持ち上げます。
カスタードはなめらかで形を保ち、上のフィロには層が見えます。
04 · 測れる基準と見分け方
重要な確認点と修正
時間は段取りの目安にし、温度、食感、外観で仕上がりを確認します。
カスタードの予備加熱
5〜7分太い帯状で落ちるが流せる濃度を保ちます。
オーブン温度
175℃ファン使用時は165℃。
中心温度
71℃以上卵入りカスタードを安全な温度まで加熱します。
休ませる時間
最低3時間シロップの吸収と切り口の安定を待ちます。
| 問題 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 切るとカスタードが流れる | 鍋での加熱不足、中心温度不足、または冷却不足です。 | 太い帯状になるまで煮、中心71℃を確認し、最低3時間休ませます。 |
| 上のフィロが軟らかい | シロップが十分に冷えていないか、温かいうちに覆っています。 | 冷たいシロップを使い、完全に冷めるまで覆いません。 |
| 底が油っぽい | フィロ一枚ごとのバターが多すぎます。 | ブラシで薄い光沢だけを残し、型の底にバターをためません。 |
05 · 仕上げ後の扱い
食べ方、保存、使える代替
以下は、この配合と工程に対応した実用情報です。
食べる温度
冷たい状態、または少し室温へ戻して食べます。皿に追加のシロップは不要です。
冷蔵保存
浅い容器へ入れて3日まで冷蔵します。ふたの結露が上面へ落ちないようにします。
前日準備
シロップは前日に作れます。完成品も数時間休ませるほど切りやすくなります。
再加熱しない
温め直すとカスタードが緩み、シロップを含んだフィロも軟らかくなります。
実用的な代替と仕上がりへの影響
味、食感、時間への影響が明確な代替だけを示します。
- 細挽きセモリナ
- 中挽きセモリナ。 鍋で1〜2分長く煮る必要があり、カスタードには少し粒感が残ります。
- レモンの皮
- オレンジの皮。 シロップの比率はそのままで、より丸い柑橘の香りになります。
06 · 実用的な質問と回答
ガラクトブレコのよくある質問
シロップを半量にできますか?
この量は12切れのフィロとカスタードへ均一に吸収させる配合です。半量にすると内部が乾き、味の差が出やすくなります。
焼く前に底まで切らないのはなぜですか?
上層だけを切ると蒸気とシロップの通り道になります。底まで切ると、まだ固まっていないカスタードが隙間へ流れます。
07 · 1食分の概算
栄養価
実際に使う全材料から計算し、確定した出来上がり量で分けています。
- エネルギー
- ≈ 455 kcal
- 炭水化物
- ≈ 61 g
- たんぱく質
- ≈ 8 g
- 脂質
- ≈ 20 g
- 食物繊維
- ≈ 1 g
- ナトリウム
- ≈ 190 mg
1食分: 1切れ(約150 g)。 主なアレルゲン: 小麦、乳、卵を含みます。 数値は標準的な食品成分値による概算で、製品、吸収量、実際の分け方によって変わります。