丸ごとのオクラ · トマトとオリーブ油 · 鍋を揺らす煮方
オクラのトマト煮 バミエス・ラデレス、丸ごとのオクラとじゃがいもを、オリーブ油のトマトソースで静かに煮て、フェタを散らす
酢で表面を整えた小ぶりのオクラを、じゃがいもとトマト、オリーブ油で静かに煮る。かき混ぜず鍋を揺らし、さやの形を保ったまま、つやのある浅いソースに仕上げる。

- 出来上がり
- 6人分
- 準備
- 30分
- 加熱
- 55分
- 合計
- 1時間25分
- 1人分
- ≈ 320 kcal
01 · オクラの切り方と静かな煮込み
さやを開かず、柔らかく煮て形を残すために
へたの削り方、酢との接触、鍋の中の並べ方、最後の煮詰めが、ぬめりと崩れ方を左右する。
バミエス・ラデレスは、オクラをトマトとオリーブ油で煮るギリシャのラデラ料理である。「ラデロス」は油を豊かに使う野菜料理を指し、肉の旨味ではなく、野菜、トマト、オリーブ油が一体になったソースを食べる。じゃがいもを加えるこの版は、オクラの軽さにほくっとした食感を足し、パンを添えれば主菜として十分な量になる。
オクラのへたは切り落とさず、硬い縁だけを円すい状に薄く削る。さやの内部を開くと種と粘液が煮汁へ出やすくなる。下処理したオクラへ赤ワインビネガーを絡めて15分置き、短く洗って徹底的に乾かす。酢は表面を引き締め、乾燥は鍋に入れた瞬間の蒸れと余分なぬめりを抑える。
玉ねぎは色を付けずに8分ほど炒め、にんにくは最後の30秒だけ加える。トマト、じゃがいも、オレガノ、こしょう、塩を加えて5分煮ると、トマトの水分とオリーブ油が光沢を帯び始める。水は250 mlにとどめ、じゃがいもが浅く浸る程度にする。多すぎる水はソースを薄め、オクラを動かしやすくする。
オクラはじゃがいもの上へ並べ、残りのオリーブ油を回しかけてふたをする。30分の煮込み中はスプーンで混ぜず、8〜10分おきに鍋を静かに揺らす。こうするとさやの表面を傷つけず、熱とソースを均一に行き渡らせられる。強い沸騰はさやを裂き、じゃがいもの角を崩すため、縁に小さな泡が出る程度がよい。
オクラの太い端にナイフが軽く入り、じゃがいもがほぼ柔らかくなったら、ふたを外して12〜15分煮詰める。ソースが野菜にまとわりつき、鍋底に浅い光沢が残るところで止める。パセリは最後に加え、へらで一度だけ大きく返す。10分休ませると、じゃがいもの表面のでんぷんがソースを安定させる。
フェタは鍋に溶かさず、盛り付けてから白い小さな塊のまま散らす。乳製品を避ける場合は省略でき、その場合は完全な植物性料理になる。冷蔵で4日まで保存でき、数時間後にはトマト、オクラ、オリーブ油の味がなじむ。熱々より、温かい状態か室温に近い温度で食べると香りが分かりやすい。
さやを開かない
へたの硬い縁だけを削り、内部を切らない。種室が閉じているほど形と食感が安定する。
かき混ぜず鍋を揺らす
30分のふた煮中は鍋を軽く揺らし、スプーンでオクラを傷つけない。
最後に煮詰める
ふたを外した12〜15分で水分を飛ばし、トマトとオリーブ油を野菜へ絡ませる。
02 · 正確な分量
6人分の材料
分量は表示した出来上がり量に合わせ、注記は食感、風味、安全性に関わる処理だけを示す。
オクラのトマト煮用
- 800 g小ぶりの生オクラさやを切らず、へたの縁だけを薄く削る。
- 60 ml赤ワインビネガー生オクラの下処理用。
- 100 mlエクストラバージンオリーブ油炒め用と仕上げ用に分ける。
- 180 g黄玉ねぎ(みじん切り)
- 12 gにんにく(みじん切り)約3片。
- 700 g完熟トマト(すりおろすか細かく刻む)旬外は缶のクラッシュトマトでもよい。
- 500 g煮崩れしにくいじゃがいも(3 cm角)
- 250 ml熱湯浅く煮るため、必要量だけ加える。
- 小さじ1乾燥オレガノ
- 10 g細粒の海塩フェタの塩分を考え、少しずつ加える。
- 小さじ1/2黒こしょう(挽きたて)
- 15 gイタリアンパセリ(刻む)
- 90 gフェタチーズ(崩す)盛り付け用。
03 · 7の明確な手順
作り方
実際の調理順に並べ、時間、温度、見た目や手触りで分かる仕上がりの目安を示す。
オクラを下処理する
約20分さやを整え、酢で処理する
各オクラのへた周りの硬い縁を、内部を開かないよう薄く削る。赤ワインビネガーを絡めて15分置き、さっと洗って完全に水気を拭く。
さやは閉じたまま乾いており、種の部分が切れていない。残りの野菜を準備する
玉ねぎとにんにくを刻み、トマトをすりおろし、じゃがいもを3 cm角にそろえる。水と調味料も先に量る。
じゃがいもの大きさがそろい、オクラと同じ頃に柔らかくなる。
トマト煮に仕上げる
約55分玉ねぎを色付けず炒める
鍋にオリーブ油60 mlを中弱火で温め、玉ねぎと塩少量を8分炒める。にんにくを加え、さらに30秒温める。
玉ねぎは透明で甘い香りがし、茶色くなっていない。トマトの土台を作る
トマト、じゃがいも、オレガノ、こしょう、残りの塩を加えて5分煮る。熱湯を加え、じゃがいもを浅い一層に整える。
トマトの水分の縁にオリーブ油の光沢が見える。オクラを並べて煮る
じゃがいもの上へオクラを並べ、残りのオリーブ油40 mlを回しかけてふたをする。弱火で30分、8〜10分ごとに鍋を揺らし、混ぜない。
オクラの太い端にナイフが軽く入り、じゃがいもはほぼ柔らかい。ソースを煮詰める
ふたを外して12〜15分煮詰める。パセリを加え、へらで一度だけ静かに返し、火を止めて10分休ませる。
オクラは丸ごと残り、鍋底には浅いつやのあるソースだけが残る。フェタを散らす
広い器へ移し、フェタを上から散らす。追加の塩はソースを味見してから判断する。
フェタは溶けず、小さな白い塊のまま見える。
04 · 温度、時間、質感
管理ポイント
時間は目安とし、温度、色、質感、ナイフの抵抗を組み合わせて仕上がりを判断する。
酢の下処理
15分オクラを短時間酢に触れさせ、洗って完全に乾かす。
ふたをして煮る
30分縁に小さな泡が出る火加減を保ち、混ぜずに鍋を揺らす。
仕上げの煮詰め
12〜15分水っぽい液がなくなり、ソースが野菜へ絡むところで止める。
| 問題 | 考えられる原因 | 修正方法 |
|---|---|---|
| オクラが崩れた | へたを深く切ったか、煮込み中に何度も混ぜた。 | さやを開かずに削り、鍋を揺らして熱を回す。 |
| ぬめりが強い | 切り口が開いた、または洗った後の水分が残った。 | 酢処理後は短く洗い、布で完全に乾かす。 |
| ソースが水っぽい | 水が多いか、最後の煮詰めが短い。 | ふたを外し、弱めの中火で12〜15分、形を崩さず煮詰める。 |
05 · 調理後の扱い
盛り付け、保存、調整
仕上がりの食感、盛り付け方、残った料理の安全な保存をまとめて考える。
盛り付け
温かい状態か室温で、パンを添える。フェタは食卓で散らし、鍋の中では溶かさない。
保存
浅い密閉容器で冷蔵4日まで。再加熱は弱火で行い、少量の水を加えてもよい。
冷凍オクラ
800 gを解凍せずに使い、酢処理は省く。ふた煮を5分延ばす。
じゃがいもを省く場合
水を150 mlへ減らし、オクラは25分から柔らかさを確認する。
06 · 実用的な回答
よくある質問
オクラを塩でもむ必要はありますか?
この方法では赤ワインビネガーを15分絡め、短く洗って乾かす。塩もみを重ねる必要はない。
フェタなしでも味が薄くなりませんか?
トマト、オリーブ油、オレガノ、パセリで十分な風味がある。塩はフェタを省く場合だけ少し調整する。
07 · 1食分の概算
栄養情報
全材料の使用量から計算し、表示した人数または個数で割った概算。
- カロリー
- ≈ 320 kcal
- 炭水化物
- ≈ 33 g
- たんぱく質
- ≈ 8 g
- 脂質
- ≈ 19 g
- 食物繊維
- ≈ 8 g
- ナトリウム
- ≈ 820 mg
1食分: 1人分 約360 g。 主なアレルゲン: 仕上げのフェタに乳製品を含む。フェタを省けば乳製品不使用、完全植物性にできる。 数値は標準的な食品成分資料による概算で、製品、吸油量、実際の取り分け方で変わる。