熱いじゃがいもをつぶし、油を少量ずつ加える濃厚なディップ
スコルダリアをなめらかにまとめ、生にんにく、ワインビネガー、レモン、オリーブオイルを乳化させる
粉質のじゃがいもを柔らかくゆで、熱いうちにライサーへ通す。生にんにく、赤ワインビネガー、レモンを混ぜ、オリーブオイルと熱いゆで汁を少量ずつ加えると、伸びずにスプーンの跡を保つ濃厚なスコルダリアになる。

- 出来上がり
- 8人分
- 準備
- 20分
- 加熱
- 25分
- 待ち時間
- 30分
- 合計
- 1時間15分
- 1食分
- 約 225 kcal
01 · 味、食感、工程の理由
この料理を安定して仕上げる考え方
材料の役割、温度、時間、見た目の合図を先に整理し、調理中の判断を明確にする。
スコルダリアにはパンやナッツを使う型もあるが、このレシピは粉質のじゃがいもを土台にする。生にんにく、ビネガー、レモン、オリーブオイルを強く効かせたディップで、魚、ビーツ、パンなどに添える。じゃがいもの粘りを出さずに乳化させることが中心となる。
切ったじゃがいもは冷水で洗い、表面のでんぷんを減らす。芯まで柔らかくゆでたら、ゆで汁を取って水を切り、温かい鍋で三分乾かす。表面水分が多いまま油を加えると、味が薄くなり、必要以上にゆるくなる。
熱いうちにライサーへ通すか、手でつぶす。高速回転のフードプロセッサーやハンドブレンダーは、じゃがいもの細胞からでんぷんを出しすぎ、伸びる糊状の質感にする。にんにくは塩とすりつぶし、ビネガーとレモンで均一にのばしておく。
オリーブオイルは細く加え、熱いゆで汁と交互に少量ずつ混ぜる。最初から水分をすべて入れない。完成直後より三十分休ませた後のほうが、にんにく、酸味、油がなじむ。保存すると生にんにくの刺激が強くなるため、早めに供する。
熱いうちに手でつぶす
冷めてから無理に混ぜるより、なめらかで粘りの少ない状態にしやすい。
高速の刃を使わない
でんぷんが過剰に出て、伸びる糊状になるのを防ぐ。
油とゆで汁を交互に
濃度を見ながら乳化させ、ゆるくしすぎない。
02 · 分量と下処理
8人分の材料
食感や安全性に関わる下処理は、該当する材料の横に示す。
スコルダリア
- 800 g粉質のじゃがいも(皮をむき4 cm角に切る)
- 24 gにんにく(中8片ほど)
- 120 mlエクストラバージンオリーブオイル
- 45 ml赤ワインビネガー
- 40 ml搾りたてのレモン果汁
- 8 g細塩
- 60~100 ml熱いじゃがいものゆで汁硬さを見ながら必要な分だけ使う。
03 · 順番どおりの7工程
作り方
時間、温度、見た目や触感による仕上がりの合図を各工程に含める。
じゃがいもをゆでて乾かす
30分表面のでんぷんを洗い流す
切ったじゃがいもを冷水で洗い、水がほぼ澄むまで余分なでんぷんを落とす。鍋に入れ、新しい冷水で覆う。
芯まで柔らかくゆでる
静かに沸かし、ゆで湯に軽く塩を加えて18~22分ゆでる。
ナイフが中心まで抵抗なく通る。水を切って蒸気を逃がす
ゆで汁150 mlを取っておく。じゃがいもの水を切り、温かい鍋へ戻し、蓋をせず3分置いて表面の水分を飛ばす。
にんにくと油を乳化させる
45分にんにくと酸味のペーストを作る
にんにくと分量の塩を、なめらかなペーストになるまですりつぶす。赤ワインビネガーとレモン果汁を混ぜる。
熱いうちにじゃがいもを細かくする
熱いじゃがいもをライサーで広いボウルへ通すか、手で丁寧につぶす。フードプロセッサーやハンドブレンダーは使わない。
オイルとゆで汁を少しずつ混ぜる
にんにく液をじゃがいもへ混ぜる。オリーブオイルを細く加え、途中で熱いゆで汁を大さじ単位で加えながら、濃くなめらかでスプーンの跡が残るまでまとめる。
休ませて味を整える
涼しい室温で30分休ませ、必要ならビネガーまたはレモンを数滴加えて味を調える。
固さはあるがクリーミーで、餅のように伸びたり、糊のように光ったりしない。
04 · 測れる値と観察できる合図
管理点と失敗の修正
時間だけでなく、温度、色、硬さ、水分の状態を確認する。
じゃがいもの火通り
ナイフが抵抗なく通る硬い部分が残るとピュレに粒が残る。
休ませ時間
30分にんにく、酸味、オリーブオイルの味がまとまる。
最終の硬さ
スプーンの跡が残る熱いゆで汁は一度に入れず、大さじずつ加える。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 餅のように伸びる | フードプロセッサーを使った、または混ぜすぎた。 | ライサーか手つぶしにし、オイルは折り込むように加える。 |
| ざらつく | じゃがいもが硬い、または冷めてからつぶした。 | ナイフが通るまでゆで、熱いうちに細かくする。 |
| 固すぎる | 休ませる間にじゃがいもが水分を吸った。 | 温かいゆで汁を大さじ1ずつ折り込み、スプーン跡が残る硬さに戻す。 |
05 · 調理後の扱い
供し方、保存、温め直し
料理の食感と食品安全に合わせ、実際に役立つ範囲だけをまとめる。
供し方
浅い器に広げ、スプーンで溝を作り、少量のオリーブオイルを流す。魚、ビーツ、パンに添える。
保存
覆って冷蔵で3日まで。保存中に生にんにくの刺激は強くなる。
硬さを戻す
供する30分前に冷蔵庫から出し、硬い場合は温水を大さじ1~2混ぜる。
06 · 実際の調理で出る疑問
スコルダリアについての質問
にんにくを加熱してもよいか
この配合は生にんにくの強い香りを前提にしている。刺激を弱める場合は量を減らすとよいが、完全に加熱すると別の味になる。
じゃがいもの種類は何がよいか
粉質でつぶれやすい品種を選ぶ。粘質のじゃがいもは、同じ混ぜ方でも重く粘りやすい。
07 · 1食分の参考値
栄養成分の推定
実際に食べる全材料を合計し、記載した出来上がり量で割った概算値。
- エネルギー
- 約 225 kcal
- 炭水化物
- 約 18 g
- たんぱく質
- 約 2 g
- 脂質
- 約 17 g
- 食物繊維
- 約 2 g
- ナトリウム
- 約 300 mg
1食分:約75 g。標準的な食品成分値による概算で、製品、下処理、吸油量、分け方により実際の値は変わる。