アンドラ料理 · 肉の主菜 · レシピ
シャイ・ア・ラ・ブラサ 骨付きラムを高温で焼く 香草仕立て
骨付きラムチョップを香草とオリーブ油で整え、強い炭火の二つの温度帯を使って表面を焼き、中心の肉汁を保つ主菜。
分類: 肉の主菜/料理: アンドラ/難易度: 中級/合計: 47分(休ませ15分を含む)
強い火と休ませ時間で骨付きラムを整える
シャイ・ア・ラ・ブラサは、カタルーニャ語で炭火焼きの羊肉を指す。アンドラの山岳料理では、素材を複雑なソースで覆うより、骨付きラムの脂、炭の香り、塩、にんにく、香草を簡潔に重ねる焼き方がよく似合う。厚さ3 cm前後のラムチョップなら、強い火で表面を焼き、少し弱い場所で中心を整え、短く休ませる三段階で扱いやすい。表面には褐色の焼き目が付き、中心は均一な薄い桃色を保つ。
肉は焼く15分ほど前に冷蔵庫から出し、表面の水分を紙でよく拭く。室温へ完全に戻す必要はないが、氷のように冷たいままでは表面が焼ける前に中心温度が上がりにくい。塩は焼く直前に振り、にんにくとローズマリーを混ぜた油は薄く塗る。厚く付けると刻んだ香草が先に焦げ、苦みが肉へ移る。余分なマリネ液はグリルへ置く前に落とす。
炭火では、全面を同じ温度にしない。片側に炭を集めた強火帯と、炭の少ない中火帯を作ると、焼き色と中心温度を別々に管理できる。
最初は強火帯で片面2分前後ずつ焼く。骨側と脂の縁もトングで立て、30〜45秒ずつ当てる。炎が上がった場合は水を掛けず、中火帯へ移す。水は灰を舞わせ、炭の温度を不安定にする。脂が落ちて一時的に炎が上がるのは自然だが、肉を炎の中へ長く置くと表面がすすけ、香りが荒くなる。
表面が整ったら中火帯へ移し、中心温度を測る。骨のすぐ近くや脂の層ではなく、最も厚い肉の中心へ温度計を横から刺す。63℃で取り出し、少なくとも3分休ませる。安全基準を満たしながら肉汁を保ちやすい温度である。より火を通す場合は68〜70℃を目安にするが、休ませ中にも温度が少し上がる。
レモンは焼く前に多く掛けない。酸が表面を長く湿らせ、焼き色を遅らせるためである。仕上げに少量を絞れば、ラムの脂を軽く感じさせる。粗塩は焼成前の細塩とは役割が異なり、食卓でごく少量を散らすと歯触りが加わる。アンドラ周辺では、じゃがいも、焼き野菜、アイオリ・デ・コドニと呼ばれるマルメロを使ったにんにくソースを添える組み合わせも知られる。
このレシピは、香草の量を抑え、肉の表面を乾かし、二つの温度帯を作ることで再現性を上げる。炭火が使えない場合は、鋳鉄製グリルパンを十分に熱し、同じ中心温度で仕上げられる。重要なのは炭の有無だけではなく、強火で色を作る時間と、穏やかな熱で中心を整える時間を分けることにある。
調理の流れ — 四つの確認点
レシピ概要。 厚さ3 cmの骨付きラムチョップを乾かし、にんにく、ローズマリー、オリーブ油を薄く塗る。炭を片側へ寄せ、強火帯で両面を約2分ずつ焼き、骨側と脂の縁も短く当てる。中火帯へ移し、最も厚い部分が63℃になったら取り出す。少なくとも3分休ませ、レモンと粗塩を少量添える。
材料
ラム
- 骨付きラムチョップ 8本(合計約1.2 kg、厚さ3 cm) — 余分な表面脂だけ整える
- 細塩 7 g — 焼く直前に振る
- 黒こしょう 2 g — 粗挽き
香草油と仕上げ
- エクストラバージンオリーブ油 30 ml — 薄く塗る
- にんにく 3片(すりおろす) — 大きな塊を残さない
- 生ローズマリー 2枝分(細かく刻む) — 硬い茎は除く
- 生タイム 4枝分の葉 — 香りの補助
- レモン 1個(半分は果汁、半分はくし形) — 仕上げに使う
- 粗塩 1 g — 食卓で少量
作り方
肉と火床の準備
肉の表面を整える
ラムチョップを焼く15分前に冷蔵庫から出し、紙で水分を丁寧に拭く。オリーブ油、にんにく、ローズマリー、タイム、レモン果汁の半量を混ぜ、肉へ薄く塗って15分置く。
二つの温度帯を作る
炭に十分火を回し、グリルの片側へ多く集めて強火帯、反対側を中火帯にする。網を清掃して油を薄く塗る。
焼成
塩とこしょうを振る
肉の余分な香草油を落とし、細塩と黒こしょうを両面へ均等に振る。
強火で焼き色を付ける
強火帯へ置き、片面2分ずつ焼く。トングで立て、骨側と脂の縁を各30〜45秒焼く。 表面に濃い褐色の格子または焼き面ができ、炭の香りが立つ状態。
中心温度を整える
中火帯へ移し、ふたをして片面1〜2分ずつ加熱する。温度計を最も厚い肉の中心へ横から刺す。 63℃で取り出す。より火を通す場合も、休ませ中の温度上昇を見込んで早めに外す。
休ませて供する
肉を休ませる
温かい皿へ移し、軽く覆って少なくとも3分、厚いものは5分休ませる。
仕上げる
残りのレモンを添え、必要に応じて粗塩を少量散らす。1人2本ずつ盛る。
盛り付け、保存、応用
盛り付け
焼いたじゃがいも、パプリカ、玉ねぎ、苦みのある葉物を添える。マルメロ入りのにんにくソースを別皿で少量供すると、甘酸っぱさがラムの脂を受け止める。
保存と再加熱
焼いたラムは2時間以内に冷まし、密閉して冷蔵3日まで。再加熱は120℃のオーブンで中心74℃まで穏やかに温める。高温で焼き直すと表面が乾きやすい。生のマリネ肉は冷蔵で24時間以内に焼く。
四つの応用
ローズマリーをオレガノへ替える。ラムロインを使い中心温度を同じにする。炭火の代わりに鋳鉄製グリルパンを使う。レモン果汁を白ワインビネガー5 mlへ替え、仕上げにだけ使う。
道具と料理人の要点
ふた付きグリル、長いトング、中心温度計、休ませ用の温皿を使う。肉を何度も返さない。香草油は薄く塗り、炎が上がったら中火帯へ移す。温度計は骨や脂を避けて刺す。
1人分の栄養価
- カロリー
- 約 570 kcal
- 炭水化物
- 約 3 g
- たんぱく質
- 約 44 g
- 脂質
- 約 42 g
- 食物繊維
- 約 1 g
- ナトリウム
- 約 720 mg
主なアレルゲン: 主要アレルゲンなし。標準的な食品成分値から算出した概算で、製品、脂身の除去、油の吸収量、盛り分けにより変動する。
焼き色は強火で、中心の火入れは穏やかな熱で分けて考える。
骨付きラムは、香草を増やすより表面の乾燥、火床の二分、温度計、休ませ時間で安定する。炭火の香りを得ても、肉の中心を過加熱しないことが仕上がりを決める。