セルビア料理 · 主菜

Punjene suve paprike(乾燥パプリカの肉と米詰め)

乾燥赤パプリカを破らずに戻し、牛豚ひき肉と米の具をゆるく詰め、トマトの煮汁でふたをして焼きます。乾燥パプリカ特有の濃い香りと、米を含んだ柔らかな肉だねが一体になる一皿です。

セルビアの代表料理
共有
Punjene suve paprike(乾燥パプリカの肉と米詰め)
出来上がり量 乾燥パプリカ8個、4人分
準備時間 35分
加熱時間 68分
待ち時間 15分
概要

Punjene suve paprike — 戻した乾燥パプリカに肉と米を詰めて蒸し煮にするセルビア料理

セルビア南部では、乾燥させた赤パプリカを戻して詰め物に使う料理が見られます。ここで扱うPunjene suve paprikeは、肉を使わない豆や米だけの型ではなく、牛肉と豚肉のひき肉、米、香味野菜を合わせる主菜型です。生のパプリカを使う一般的な肉詰めとは、香りと戻し方が異なります。

乾燥パプリカは熱湯で長く煮るのではなく、まず15分ほど浸してしなやかさを戻します。壁が曲げても割れない程度になれば十分です。詰めるときに米が膨らむ余地を残すため、肉だねを押し込まず、口元に少し空間を残します。

肉だねは玉ねぎとにんじんをラードで穏やかに炒め、ひき肉をほぐしてから米、にんにく、パプリカを加えます。ここでは肉の色だけを安全確認に使いません。最終的には耐熱鍋でトマトの煮汁と一緒に180℃のオーブンで蒸し煮にし、代表的な1個の中心が74℃以上になったことを温度計で確認します。

煮汁はパッサータと800mlの湯が基礎です。ふたをして加熱することで、乾燥パプリカがさらに柔らかくなり、米が十分に水分を吸います。煮汁が不足すると米が固く残りやすく、反対に詰め物を強く押し込むと膨張した米がパプリカを裂きやすくなります。

仕上がりは、パプリカの外側が崩れず柔らかく、米が芯なくふくらみ、肉だねがまとまっている状態です。トマトの煮汁を一緒に盛ると、乾燥パプリカの甘い香りと肉のコクがつながります。

実用情報

実用情報

  • 盛り付け熱いうちに2個ずつ盛り、トマトの煮汁を周囲へかける。
  • 前日準備と保存肉だねは加熱後すぐ冷やし、4℃以下で最長1日だけ先に用意できる。完成品は2時間以内に4℃以下へ移し、3〜4日以内に使う。温め直す場合は中心74℃まで上げる。
  • 代用牛豚合いびき肉500gを同量の牛ひき肉へ替えると、脂が少なく締まった食感になる。加熱時間と74℃の安全基準は変えない。
材料

材料

パプリカとフィリング

  • 8個 乾燥赤パプリカ — ヘタと外れやすい種を除く(合計約120g)
  • 500g 牛豚合いびき肉 — 冷蔵しておく(牛肉と豚肉をほぼ同量)
  • 80g 白米 — 洗って水を切る
  • 200g 黄玉ねぎ — 細かな角切り
  • 80g にんじん — 細かな角切り
  • 10g にんにく — 細かく刻む
  • 30g ラード — 分けて使う
  • 5g 甘口パプリカパウダー
  • 8g 細塩 — 分けて使う
  • 2g 粗びき黒こしょう

蒸し煮の液体

  • 200ml トマトパッサータ
  • 800ml 水 — 熱い状態
作り方

作り方

戻して詰める

  1. 乾燥パプリカを戻す乾燥赤パプリカ8個を耐熱ボウルに入れ、熱湯に15分浸す。壁が曲げても裂けず、口をやさしく広げられる程度で引き上げる。必要なら小皿で水面下に保つ。

  2. 香味野菜を炒める広いフライパンにラード20gを入れて中火にし、黄玉ねぎ200gとにんじん80gを8分炒める。玉ねぎが透き通り、にんじんの角が柔らかくなるまでで、強い焼き色は付けない。

  3. ひき肉を加熱する牛豚合いびき肉500gを加え、強めの中火で8分、かたまりを細かくほぐしながら炒める。表面の生の色が消えても安全確認とはせず、この後さらに加熱する。

  4. 米と香辛料を合わせる白米80g、にんにく10g、甘口パプリカパウダー5g、細塩5g、黒こしょう2gを加え、中火で2分混ぜる。米の表面がつやを帯び、香辛料が焦げずに香るところで火を止める。

  5. 詰める戻したパプリカに肉と米のフィリングを10分かけてゆるく詰める。8個すべてに行き渡らせ、米が膨らむ余地として口元を少し空ける。強く押し固めない。

蒸し煮

  1. 蒸し煮の液体を注ぐ28〜30cmのふた付き耐熱鍋にパプリカを並べる。トマトパッサータ200ml、熱湯800ml、残りの塩3gを合わせて周囲へ注ぎ、残りのラード10gを点々とのせる。

  2. ふたをして焼くふたをして180℃のオーブンで50分焼く。パプリカが柔らかく、米に芯がなくなり、代表的な1個の中心へ清潔な食品用温度計を差して74℃以上になったことを確認する。

確認ポイント

確認ポイント

  • パプリカが詰める途中で裂ける目安: 戻しすぎ、または肉だねを詰めすぎている。15分を目安に曲がる程度まで戻し、具はゆるく入れる。調整: —
  • 米に芯が残る目安: 煮汁不足またはふたが外れて蒸気が逃げている。少量の熱湯を周囲へ足し、ふたをして加熱を続ける。調整: —
栄養情報

栄養情報

  • 1人分の量肉詰めパプリカ2個
  • エネルギー430kcal
  • 炭水化物37g
  • たんぱく質25g
  • 脂質21g
  • 食物繊維6g
  • ナトリウム980mg

材料全量と4等分を基礎にした概算です。ブランド、肉の脂肪率、煮汁の残り方で変動します。

アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

主要アレルゲンは材料自体には想定されませんが、市販パッサータとひき肉製品の表示は確認します。詰め物の中心は74℃以上にする。残りは2時間以内に4℃以下で冷蔵し、3〜4日以内に使い、再加熱は74℃まで上げる。

よくある質問

よくある質問

乾燥パプリカはどこまで戻せばよいですか

折れずに曲がり、口をやさしく広げられる程度です。柔らかく煮崩れるまで戻す必要はありません。

米は先に完全に炊きますか

炊きません。2分だけ油と香辛料になじませ、最終的にトマトの煮汁を吸わせて仕上げます。

仕上がり: 柔らかな乾燥パプリカの中に、米がふくらんだ肉だねがまとまり、トマトの煮汁が全体をつなぐ。

決め手: 乾燥パプリカを戻しすぎず、具をゆるく詰め、ふた付きで十分な煮汁を保つことが決め手です。