セルビア料理 · 冷製前菜

Pihtije(ピヒティエ、豚肉の煮こごり)

Pihtijeは、豚足と骨付き豚すねを長時間静かに煮てコラーゲンを引き出し、その煮汁をゼラチン粉なしで冷やし固める料理です。澄んだ煮汁、確実な骨取り、速やかな冷却が仕上がりを決めます。

セルビアの代表料理
共有
Pihtije(ピヒティエ、豚肉の煮こごり)
出来上がり量 20×30cmの浅い容器1台、10人分
準備時間 30分
加熱時間 260分
待ち時間 720分
概要

Pihtije — 豚足と豚すねの天然ゼラチンで固める、にんにく香る冷製煮こごり

Pihtije(ピヒティエ)は、豚足のゼラチン質を利用して煮汁そのものを冷やし固めるセルビアの冷製料理です。粉ゼラチンを加えて固めるのではなく、豚足1200gと骨付き豚すね800gを長時間弱く煮ることで、煮汁に自然な粘りを作ります。

濁りを抑えるため、最初に沸いてくる灰色の泡を取り、その後は激しく煮立てません。約220分の弱い煮込みで骨と関節が外れやすくなり、煮汁がスプーンの背に粘るようになったら、肉を取り出して細かな骨片が残らないよう丁寧にほぐします。

こした煮汁はさらに20分煮詰め、火を止めてからにんにくと塩を加えます。冷たい皿に少量を落としたとき、冷えると粘りが出て固まり始めることが濃度の目安です。脂を混ぜ込むような強い沸騰は避け、必要なら表面の脂は固まってから取り除きます。

肉と熱い煮汁を20×30cmの浅い容器に広げ、2時間以内に4℃以下の冷蔵へ移します。そのまま約12時間、完全に固まるまで冷やします。浅い容器は冷却を速めるだけでなく、切り分けたときに肉とゼリーの比率を揃えやすくします。

仕上げに表面へ甘口パプリカを薄く振り、約180gずつ10人分に切ります。きれいに切れるほど固まり、冷たい状態で形を保つことが完成の目安です。

実用情報

実用情報

  • 提供固まった表面脂を好みに応じて取り、甘口パプリカ2gを薄く振り、約180gずつ冷たい状態で切り分ける。
  • 段取りPihtijeは12時間の冷蔵凝固が必要なため、前日に仕込む料理として組む。
  • 保存4℃以下で覆って保存し、3〜4日以内に使う。冷たい料理なので通常は温め直さず、何度も溶かして固め直さない。
材料

材料

煮こごり

  • 1200g 豚足 — 洗浄し、精肉店で割ってもらう
  • 800g 豚すね肉 — 皮付き・骨付き
  • 3000ml 水 — 冷たい状態
  • 25g にんにく — 細かいみじん切り
  • 2枚 ローリエ
  • 4g 黒こしょう粒
  • 15g 細塩
  • 2g 甘口パプリカパウダー — 表面用
作り方

作り方

ゼラチンを引き出して肉を整える

  1. 豚肉を煮始める8Lの深鍋に豚足1200g、骨付き豚すね800g、水3000ml、ローリエ2枚、黒こしょう粒4gを入れる。中強火で約20分かけてゆっくり沸騰させ、最初に出る灰色の泡を丁寧に取る。

  2. 弱い煮立ちでコラーゲンを引き出す火を弱め、ふたをせず220分、表面が静かにふつふつする状態を保つ。肉が骨から簡単に外れ、煮汁がスプーンの背に粘るまで加熱する。

  3. 骨を完全に除く肉を取り出し、煮汁を細かいこし器でこす。25分かけて骨と細かな骨片をすべて確認しながら除き、食べられる肉と皮を小さくほぐす。

  4. 煮汁を濃縮するこした煮汁を中火で20分沸かして煮詰め、細塩15gで味を調える。火を止めてからにんにく25gを混ぜる。冷たい皿に少量を落とすと、冷えて粘りが出て固まり始める濃度が目安。

冷やし固める

  1. 浅い容器で冷やし固める20×30cmの浅い容器へ肉を分け、熱い煮汁を注ぐ。速やかに冷まし、2時間以内に4℃以下の冷蔵庫へ移し、覆って12時間冷やす。完全に固まり、切り分けられる状態まで待つ。

実用情報

実用情報

代用

豚すね肉の一部を肉付きの牛すねへ替えると牛肉の風味が加わるが、凝固に必要なゼラチンの主役は豚足のままにする。

確認ポイント

確認ポイント

  • 冷やしても固まらない目安: 煮汁が薄い、または途中で水を足しすぎている。いったん溶かし、こした液体をさらに煮詰めてから再び速やかに冷やす。調整: —
  • 煮汁が濁って脂っぽい目安: 強く沸騰させて脂を乳化させている。弱い煮立ちを保ち、激しく混ぜずにアクと脂を取る。調整: —
栄養情報

栄養情報

  • 1人分の量固めたpihtije約180g
  • エネルギー310kcal
  • 炭水化物2g
  • たんぱく質26g
  • 脂質21g
  • 食物繊維0g
  • ナトリウム710mg

可食部と煮詰めた煮汁を10等分した概算です。表面脂を除く量で実際の脂質とエネルギーは下がることがあります。

アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

主要アレルゲンは材料自体には想定されません。豚肉は長時間加熱して十分に火を通し、完成後は2時間以内に4℃以下の冷蔵へ移す。3〜4日以内に使う。

よくある質問

よくある質問

ゼラチン粉は必要ですか

この版では使いません。豚足と豚すねを長く煮て得た天然ゼラチンで固めます。

仕上がり: 自然なゼラチンで冷たくしっかり固まり、肉を含んだ切り口が崩れずに保たれる。

決め手: 弱い煮立ちでコラーゲンを抽出し、骨を完全に除いて4℃以下で速やかに固めることが決め手です。