セルビア料理 · 層仕立てのデザート

Krempita(パイ生地とバニラクリームの菓子)

焼いて乾かしたパイ生地2枚の間に、コーンスターチでとろみを付けたバニラカスタードと泡立てた低温殺菌卵白を重ねるクリーム菓子です。カスタードは71℃以上を温度計で確認し、組み立て後は十分に冷やして12個に切り分けます。

セルビアの代表料理
共有
Krempita(パイ生地とバニラクリームの菓子)
出来上がり量 12個
準備時間 30分
加熱時間 32分
待ち時間 240分
概要

セルビアのKrempita — パイ生地で挟む、温度計で管理したバニラクリーム

Krempitaは、薄くぱりっとしたパイ生地と、厚くやわらかなバニラクリームの対比で成り立つクリームスライスです。セルビアと周辺地域では家庭によってフィリングの作り方が大きく異なりますが、ここでは牛乳のカスタードをコーンスターチで安定させ、低温殺菌した卵黄と卵白を使います。卵白は別に泡立てて温かいカスタードへ混ぜ、軽い食感を作ります。

パイ生地は500gを2枚に分け、フォークなどで十分に穴を開けて200℃で20分焼きます。フィリングを挟むため、中央まで乾き、柔らかい革のような層が残らないことが大切です。上になる1枚は、組み立て前に12個の大きさへ切っておくと、冷えたクリームを後から押しつぶさずに切り分けられます。

カスタードでは、砂糖180gを用途ごとに明確に分けます。卵黄120gのカスタード側へ90g、低温殺菌卵白180gを泡立てる側へ残りの90gを使います。卵黄、90gのグラニュー糖、コーンスターチ90g、バニラ10ml、冷たい牛乳の一部をなめらかに混ぜ、温めた牛乳で徐々に温度を上げてから鍋で加熱します。

フィリングには二つの終点があります。食感としては表面全体がゆっくり泡立ち、泡立て器を通した跡がはっきり残ること。食品衛生としては、鍋底ではなく動いているカスタードの中で71℃以上を温度計で確認することです。とろみだけでは安全温度の代わりにならず、温度だけでも焦げやだまのない質感の代わりにはなりません。

卵白は残りの90gのグラニュー糖とともに、中程度の角が立つまで泡立てます。温かいカスタードへ3回に分けてさっくり混ぜ、淡い色で均一になり、白い筋も重いカスタードの塊も残らない状態にします。組み立て後は60分冷まし、さらに4℃以下で180分冷蔵します。合計4時間の冷却は、切り口が流れない状態まででん粉のゲルと泡立てたフィリングを落ち着かせるために必要です。

実用情報

実用情報

  • パイ生地へ十分に穴を開ける高く不均一に膨らませず、厚いクリームを支える平らな層にする。
  • カスタードの温度と濃度を別々に確認する71℃は安全管理、泡立て器の跡とゆっくりした気泡は食感の目安です。
  • 上のパイ生地を先に12分割する冷えたクリームを切るときに押しつぶしにくい。
材料

材料

パイ生地

  • 500g バター入りパイ生地、製品表示に従って解凍する

バニラフィリング

  • 1000ml 低温殺菌全乳
  • 90g グラニュー糖、卵黄カスタード用
  • 90g グラニュー糖、泡立て卵白用
  • 120g 低温殺菌卵黄
  • 180g 低温殺菌卵白、十分に冷やす
  • 90g コーンスターチ
  • 10ml バニラエクストラクト
作り方

作り方

パイ生地

  1. 2枚を焼くパイ生地を同じ大きさの2枚にのばし、全体へ十分に穴を開け、200℃のオーブンで20分焼く。中央までぱりっと乾き、やわらかい部分がなく、表面が均一なきつね色になればよい。

カスタードとフィリング

  1. 卵黄カスタードを炊く卵黄120g、グラニュー糖90g、コーンスターチ90g、バニラ10ml、冷たい牛乳の一部を完全になめらかになるまで混ぜる。残りの温かい牛乳を徐々に合わせて鍋へ戻し、中火で12分、底全体を泡立て器で混ぜながら加熱する。カスタードが71℃以上に達し、表面全体がゆっくり泡立ち、泡立て器の跡がはっきり残ればよい。食品用温度計で71℃以上を確認する。

  2. 卵白を泡立てる冷たい低温殺菌卵白180gに残りのグラニュー糖90gを加え、約5分、つやのある中程度の角が立つまで泡立てる。ビーターを上げたとき、角が立ちながら先端だけ少し曲がればよい。

  3. カスタードへ混ぜる泡立てた卵白を温かいカスタードへ3回に分けて約5分でさっくり混ぜる。白い筋や重いカスタードの塊がなく、全体が均一に淡く、空気を含んだ状態にする。

  4. 型に組み立てる23×33cmの深型にパイ生地1枚を敷き、フィリングを平らに広げる。もう1枚は12個の大きさに切ってから上へ並べる。各上生地が将来の切り分け位置に合い、フィリング表面が平らならよい。

冷却

  1. 60分冷ます型をケーキクーラーにのせ、完全に覆わず60分冷ます。盛んな湯気が止まり、中央の型が熱く感じられなくなったら覆う。

  2. 180分冷蔵して固める4℃以下で180分冷蔵する。中心まで冷え、ナイフを入れてもフィリングが側面から流れず、12個の形を保てれば切り分けられる。

実用情報

実用情報

保存と提供

パイ生地は同じ日の早い時間に焼いて乾燥を保てますが、フィリングは作ったら続けて組み立てます。上生地をあらかじめ12個に切り、型とゴムべらを用意してからカスタードを仕上げると流れが途切れません。完成後は2時間以内に4℃以下へ移し、3日以内に使います。室温のビュッフェに2時間を超えて置いた分は廃棄します。

確認ポイント

確認ポイント

  • カスタードが鍋底で焦げる目安: 火が強すぎるか、とろみが出た後に混ぜる手を止めています。厚手鍋を中火で使い、鍋底全体を絶えず混ぜる。調整: —
  • フィリングがぼそぼそする目安: 卵の温度を急に上げたか、加熱が強すぎます。温かい牛乳を徐々に加え、混ぜ続け、カスタードが十分に濃くなって71℃以上へ達したら直接加熱を止める。調整: —
  • 切ると崩れる目安: でん粉のゲルと泡立てたカスタードが十分に冷えていません。指定の冷蔵時間を最後まで取る。調整: —
栄養情報

栄養情報

  • 1食分1個、約170g
  • エネルギー395kcal
  • 炭水化物49g
  • たんぱく質8g
  • 脂質18g
  • 食物繊維1g
  • ナトリウム240mg

数値は12個に分けた概算で、パイ生地のナトリウム量は製品によって大きく変わります。

アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 卵、乳、小麦・グルテン。 低温殺菌された卵製品と牛乳を使用します。カスタードは食品用温度計で71℃以上を確認します。組み立て後は速やかに冷まし、2時間以内に4℃以下で冷蔵します。室温に2時間を超えて置いた分は廃棄します。

よくある質問

よくある質問

なぜ卵白にも砂糖を90g入れるのですか

砂糖180gはカスタード用90gと泡立て卵白用90gに分かれています。どちらか一方へまとめると、この配合の甘さだけでなく卵白の泡立ちとカスタード側の組成も変わります。

上のパイ生地を先に切る理由は何ですか

冷えたクリームの上で大きなパイ生地を切ると、圧力でフィリングが横へ押し出されやすいためです。先に12個へ分けておくと、切り口を合わせやすくなります。

仕上がり: ぱりっとしたパイ生地の間に、冷たく、わずかに揺れながらも四角く切れる厚いバニラクリームが入る。

要点: 90g+90gの砂糖配分を守り、カスタードの71℃と冷蔵後の切りやすさを別の判断基準として扱う。