セルビア料理 · 層状ケーキ/デザート

Doboš torta(ドボシュトルテ)

ドボシュトルテは、薄く焼いた8枚のケーキ層にチョコレートバタークリームを重ね、最後に硬いキャラメルをのせる層菓子です。卵入りクリームの加熱温度と、固まる前のキャラメルの分割が大きな要点です。

セルビアの代表料理
共有
Doboš torta(ドボシュトルテ)
出来上がり 22〜23 cmのケーキ1台、16切れ
準備時間 70分
加熱時間 85分
待ち時間 240分
概要

Doboš torta(ドボシュトルテ)――8枚の薄いケーキ層、チョコレートバタークリーム、硬いキャラメルのトップ

Doboš torta、一般に日本語でドボシュトルテと呼ばれるこの菓子は、薄いケーキ層とチョコレートバタークリーム、硬いキャラメルの組み合わせで形が決まります。この配合では直径22〜23 cmの薄い層を8枚作り、1枚をキャラメルトップ用に残します。

薄い層は厚みがそろっていることが重要です。生地はバターと卵黄の乳化した土台に、砂糖と泡立てた卵白、小麦粉を合わせます。1枚ずつ約8分、200 °Cで焼くため、厚さの違いがそのまま乾燥や焼き色の差につながります。完全に冷ましてからクリームを塗ります。

バタークリームは、全卵、粉糖、バニラ、ココアを湯せんで加熱する工程が中心です。卵の混合物は85 °Cまで上げてとろみを付け、刻んだチョコレートを溶かし込んだ後、十分に冷ましてからやわらかい無塩バター350 gと乳化させます。温度差が大きいと油脂が分離しやすくなります。

最後のキャラメルはグラニュー糖を琥珀色まで溶かし、残しておいた1枚へ広げます。完全に硬くなる前に16等分の切れ目を付ける必要があります。組み立て後は4 °Cの冷蔵庫で180分休ませ、バタークリームを切りやすい硬さまで安定させます。

実用情報

実用情報

  • ポイント18枚の厚さをそろえてから焼く。
  • ポイント2温かいチョコレート卵ベースへバターを入れない。
  • ポイント3キャラメルは硬化する前に16等分する。
材料

材料

8枚の薄いケーキ層

  • 250 g 無塩バター — やわらかくする
  • 50 g 粉糖
  • 2 g ベーキングパウダー
  • 2 g 細塩
  • 8 g バニラシュガー
  • 5 g 細かくすりおろしたレモンの皮
  • Lサイズの卵黄 8個
  • Lサイズの卵白 8個
  • 170 g 小麦粉 — ふるう
  • 170 g グラニュー糖

チョコレートバタークリーム

  • Lサイズの卵 4個
  • 150 g 粉糖
  • 8 g バニラシュガー
  • 5 ml バニラエキストラクト
  • 10 g 無糖ココアパウダー
  • 200 g ダークチョコレート — みじん切り
  • 350 g 無塩バター — やわらかくする

キャラメルトップ

  • 200 g グラニュー糖
  • 2 g 細粒の海塩
作り方

作り方

薄い層を焼く

  1. バター生地を作るやわらかい無塩バター250 gに粉糖50 g、ベーキングパウダー2 g、細塩2 g、バニラシュガー8 g、レモンの皮5 gを加えて混ぜ、卵黄8個を入れる。約10分で淡くなめらかに乳化させる。

  2. 卵白を合わせる卵白8個にグラニュー糖170 gを加え、つやのあるしっかりしたメレンゲにする。ふるった小麦粉170 gとともにバター生地へさっくり合わせ、約10分で粉の筋や重いバターの塊を残さない。

  3. 8枚に広げるオーブンシートを敷いた天板に、22〜23 cmの円形8枚へ同じ厚さで生地を広げる。合計約24分。直径と厚みをそろえる。

  4. 薄い層を焼く200 °Cに予熱したオーブンで、1枚約8分を目安に8枚を順次焼き、合計約64分。縁が軽く色付き、押すと戻り、湿った生地が残らないところで冷却網へ移す。

  5. 完全に冷ますすべての層を30分冷ます。重ねた中心に温かさが残らなくなってからクリーム作りへ進む。

バタークリームを作る

  1. 卵のクリームベースを加熱する全卵4個、粉糖150 g、バニラシュガー8 g、バニラエキストラクト5 ml、無糖ココア10 gを湯せんにかけ、約13分泡立てながら85 °Cまで加熱する。スプーンに薄く絡み、線を引くと跡が残る濃度にする。

  2. チョコレートを溶かし冷ます刻んだダークチョコレート200 gを熱い卵ベースへ加えてなめらかに溶かし、30分冷ます。やわらかいバターを入れても溶けない温度まで下げる。

  3. バタークリームを仕上げる無塩バター350 gをなめらかに泡立て、冷めたチョコレート卵ベースを少しずつ加える。約10分でつやがあり、やわらかな角を保つ均一なクリームにする。

組み立てる

  1. 層を組む1枚をキャラメル用に残し、残り7枚の間にクリームを薄く均等に塗る。上端と側面にも薄く塗り、約16分で水平な形に整える。

  2. キャラメルを切り分けるグラニュー糖200 gと海塩2 gを中弱火で約8分加熱し、澄んだ琥珀色にする。残した1枚へすぐ広げ、完全に硬化する前に油脂を塗った耐熱ナイフで16枚のくさび形に切るか深く筋を入れる。

  3. 冷蔵して安定させるキャラメル片を上に並べ、4 °Cの冷蔵庫で180分冷やす。バタークリームが締まり、切っても層がずれない状態にする。

実用情報

実用情報

切り分け

上のキャラメル16片をガイドにして切り、1切れごとにナイフを拭く。冷蔵庫から出した1切れを短く置くとバタークリームが少しやわらぐ。

前日準備と保存

薄いケーキ層は前日に焼き、完全に冷めたら密閉できる。完成品は数時間冷やしてから切る。卵入りバタークリームのため、4 °C以下で覆って保存する。

チョコレートの代替

55〜60%のダークチョコレートは、同重量の近い苦味と甘味のビタースイートチョコレートへ替えられる。構造は大きく変わらないが、甘苦さは変わる。

確認ポイント

確認ポイント

  • バタークリームが油っぽく分離する目安: チョコレート卵ベースとバターの温度差が大きい。双方を涼しい室温に近付け、少しずつ混ぜて乳化を戻す。調整: —
  • キャラメルが不規則に割れる目安: 硬くなってから切っている。広げた直後、まだ柔らかいうちに油脂を塗ったナイフで切る。調整: —
栄養情報

栄養情報

  • 1食分16切れのうち1切れ
  • エネルギー520 kcal
  • 炭水化物44 g
  • たんぱく質7 g
  • 脂質36 g
  • 食物繊維2 g
  • ナトリウム90 mg

数値は目安です。8枚の生地、全量のバタークリーム、キャラメルトップを16切れに分けた概算です。

アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

卵、乳、小麦/グルテンを含みます。チョコレートは製品表示上の交差接触情報も確認します。卵入りクリームベースは85 °Cまで加熱し、完成品は4 °C以下で冷蔵します。溶けたキャラメルは重いやけどの原因になるため、水や素手を近付けません。

よくある質問

よくある質問

キャラメルを固めてから切ってもよいですか?

固まった後に力をかけると不規則に割れやすくなります。表面へ広げた直後、まだ切れるうちに16等分します。

仕上がり: 8枚の薄いケーキ層、安定したチョコレートバタークリーム、16片の硬いキャラメルトップが整った断面を作る。

決め手: 卵クリームの85 °C加熱と、キャラメルが硬くなる前の分割。