セルビア料理/旧ユーゴスラビア圏の菓子文化 · レイヤーケーキ/デザート

レフォルム・トルタ(Reform torta)

レフォルム・トルタは、くるみをたっぷり混ぜた軽い卵白生地と、濃厚なチョコレート卵黄バタークリームを重ねるセルビアの祝い菓子です。一枚の大きな生地を焼いて三つに切り、均等なクリームで層を作ります。

セルビアの代表料理
共有
レフォルム・トルタ(Reform torta)
出来上がり 16切れ
準備時間 50分
調理時間 40分
待ち時間 185分
概要

くるみ入りのメレンゲ生地を三層に重ね、71 °Cまで加熱したチョコレート卵黄バタークリームで仕上げるレフォルム・トルタ

レフォルム・トルタは、セルビアや旧ユーゴスラビア圏で祝いの席に登場する、くるみとチョコレートを軸にした層状のケーキです。軽く弾力のあるくるみ生地と、卵黄とバターを使った重厚なチョコレートクリームの対比が大きな特徴です。

この配合では30 × 40 cmの天板で一枚のくるみ生地を焼き、完全に冷ましてから三つの長方形へ切ります。個別の層を何枚も別々に焼く方法ではなく、同じ厚さの一枚を切るため、焼き色と食感をそろえやすくなります。

卵白12個分、約360 gを泡立て、砂糖300 gを少しずつ加えて艶のあるしっかりしたメレンゲにします。そこへくるみ300 gと薄力粉30 gを広い動きで折り混ぜます。泡をつぶさないことが、くるみの量が多くても生地を重くし過ぎない鍵です。

クリームは加熱殺菌済みの卵黄12個分、約216 gと砂糖180 gを湯せんで加熱し、絶えず混ぜながら71 °Cまで上げます。濃度だけを見て判断せず、食品用温度計で温度を確認します。その後チョコレート200 gを溶かし込み、室温程度まで冷ましてから無塩バター250 gと合わせます。

バターとチョコレート卵黄ベースの温度差が大きいと、脂肪が分離してざらつきやすくなります。両方を涼しい室温程度にそろえ、少しずつ合わせることで、塗った跡を保つなめらかなクリームになります。

組み立て後は5 °C以下で120分冷やし、層を落ち着かせてから切ります。冷蔵庫から出してすぐではバタークリームが硬いため、食べる分だけ約10分室温に置くと、くるみ生地とクリームの一体感が戻ります。

実用情報

実用情報

  • くるみは泡立てた卵白へ折り込むミキサーで強く混ぜると気泡がつぶれ、生地が重くなります。
  • 卵黄クリームは71 °Cを確認する濃度だけでなく温度を安全基準として使います。
  • バターとチョコレートベースの温度をそろえる温度差を小さくするとクリームが分離しにくくなります。
材料

材料

くるみ生地

  • 12個分 大きめの卵白(約360 g、可能なら加熱殺菌済み)
  • 300 g グラニュー糖
  • 300 g くるみ(細かく挽く)
  • 30 g 薄力粉

チョコレートフィリング

  • 12個分 大きめの卵黄(約216 g、加熱殺菌済み)
  • 180 g グラニュー糖
  • 200 g 製菓用ダークチョコレート(細かく刻む)
  • 250 g 無塩バター(柔らかくするが冷たさを残す)
作り方

作り方

くるみ生地を焼く

  1. 天板とオーブンを準備するオーブンを180 °Cに予熱し、30 × 40 cmの縁付き天板へオーブンシートを平らに敷く。約10分で完全に温める。

  2. 卵白をしっかり泡立てる卵白12個分を柔らかな角が立つまで泡立て、300 gの砂糖を少しずつ加える。約10分、艶があり、ホイッパーを上げるとしっかり角が残る状態にする。

  3. くるみを折り込み一枚に焼く300 gの挽いたくるみと30 gの薄力粉を広い動きで折り混ぜ、約5分で天板へ約1 cm厚さに広げる。180 °Cで25分焼き、表面が乾いて軽く色づき、中央が濡れて見えなくなるまで火を通す。

  4. 完全に冷まして三等分する焼いた生地を網の上で45分完全に冷まし、約5分かけて端を整え、同じ大きさの長方形三枚に切る。紙から無理なくはがれ、切っても裂けない状態にする。

クリームを加熱して組み立てる

  1. 卵黄を湯せんで71 °Cまで加熱する加熱殺菌済み卵黄12個分と180 gの砂糖を耐熱ボウルに入れ、静かに湯気が上がる鍋の上で絶えず混ぜる。約12分で濃いリボン状になり、温度計が71 °Cを示すまで加熱する。ボウルの底は湯に触れさせない。

  2. チョコレートを溶かし、冷ますボウルを湯せんから外し、200 gの刻んだダークチョコレートを加えて約3分、完全になめらかになるまで混ぜる。そのまま20分、室温程度まで冷ます。

  3. バターと合わせて乳化させる250 gの無塩バターをなめらかにほぐし、冷めたチョコレート卵黄ベースを数回に分けて加える。約10分、クリームが均一で、ミキサーの跡を柔らかく保つ状態まで混ぜる。

  4. 三層に組み立てて冷やすくるみ生地三枚の間へクリームを均等に塗り、上面と側面にも薄く塗る。組み立てに約10分かけ、その後5 °C以下の冷蔵庫で120分冷やす。層がずれず、清潔に切れる硬さになってから16切れにする。

実用情報

実用情報

食べ方・作り置き・保存

ケーキは濃厚なので、約100 gの細い祝い菓子サイズに切ります。包丁を温めて拭きながら切ると、チョコレートクリームの断面が整います。冷蔵庫から出した一切れを約10分置くと、バタークリームが少し柔らかくなります。 一日前に組み立てて冷蔵できます。長く冷やすほど層が落ち着き、翌日の方が切りやすくなります。完成後は5 °C以下で覆って保存し、3~4日以内に使用します。卵とバターを含むクリームを常温に2時間以上置かず、再加熱はしません。 ダーク製菓チョコレートは、同程度のカカオ分を持つセミスイートチョコレートに替えられます。より甘く、少し柔らかなクリームになります。低カカオのコーティング用コンパウンドは同じ挙動にはなりません。

確認ポイント

確認ポイント

  • くるみ生地が沈む目安: 卵白の泡立て不足、またはくるみを強く混ぜ込んだ可能性があります。しっかりした角まで泡立て、粉類は折り込みます。調整: —
  • クリームが分離する目安: バターとチョコレート卵黄ベースの温度差が大き過ぎます。両方を涼しい室温程度へ近づけ、少しずつ合わせます。調整: —
栄養情報

栄養情報

  • 1人分16切れのうち1切れ(約100 g)
  • カロリー485 kcal
  • 炭水化物40 g
  • たんぱく質9 g
  • 脂質34 g
  • 食物繊維3 g
  • ナトリウム60 mg

数値は目安です。くるみ、チョコレート、バターの製品差や実際の切り分けで変動します。

アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

卵、くるみ、乳、小麦・グルテンを含みます。チョコレートは製品によって大豆や乳を含む場合があります。フィリングには加熱殺菌済み卵黄を使い、卵黄と砂糖を湯せんで71 °Cまで加熱します。完成したケーキは2時間以内に冷蔵し、5 °C以下で保管します。

仕上がり: くるみの香りが濃い弾力ある三層生地の間に、なめらかで重厚なチョコレート卵黄バタークリームが均一に入ります。

要点: メレンゲの気泡を守ること、卵黄を71 °Cまで加熱すること、バターとクリームの温度をそろえることが三つの核です。