セルビア/南東ヨーロッパ系 · 主菜

プルーン入り豚ロースのルラード

赤身の豚ロースを一枚に開き、ドライプルーンを芯にして巻き、薄いベーコンで包んで焼く。焼き色ではなく中心温度63℃を基準に取り出し、休ませてから切ることで、果実の甘みと肉汁を保った輪切りに仕上げる。

セルビアの代表料理
共有
プルーン入り豚ロースのルラード
出来上がり量 8人分
準備時間 30分
加熱時間 55分
待ち時間 10分
概要

プルーンとスモークベーコンを巻き込む豚ロースのオーブンルラード

この料理でいちばん重要なのは、プルーンを「甘い付け合わせ」にせず、豚肉の内側に薄く連続する芯として収めることにあります。赤身の豚ロースは火を入れすぎると乾きやすい一方、ドライプルーンは加熱で柔らかくなり、甘みと酸味が凝縮します。肉を一枚に開いて巻けば、両者を同じ一切れの中で食べられます。

部位は骨なしのセンターカット豚ロースを使います。肩肉のような脂や筋のばらつきが少なく、厚みをそろえて開きやすいからです。その反面、脂が少ないため外側には薄いスモークベーコンを一層だけ巻きます。ベーコンを厚く重ねるのではなく、表面を保護しながら塩味と燻香を加える役割にとどめます。

中にはプルーンのほか、ディジョンマスタードとにんにくを薄く広げます。果実の甘さを強調するソースは加えず、マスタードの酸味とにんにくの香りで肉とのつながりを作ります。ローストパンの底に低塩ストックを入れるが、肉は液体に浸さずラックの上で焼くため、煮込みではなく乾いたオーブン熱で仕上がります。

巻き方は見た目以上に加熱の均一性に関わります。端から端まで直径が近い円筒にすると、外側が乾く前に中央まで狙った温度へ届きやすいです。たこ糸は等間隔で締め、プルーンが継ぎ目から押し出されない程度に固定します。温度計は果実の層ではなく、最も厚い豚肉部分へ差し込みます。

焼き上がりの基準は色ではありません。豚肉の厚い部分が少なくとも63℃に達したところでオーブンから出し、その後10分休ませます。丸ごとの豚肉に63℃を用いる場合は最低3分の休ませ時間が必要で、この工程ではそれより長く確保しています。休ませることで切ったときの肉汁流出も抑えられます。

完成した一切れは、豚肉、濃い色のプルーン、薄いベーコンが渦状に見え、果実だけが外へこぼれない状態が理想です。クリームソースで覆わず、脂を除いた焼き汁を少量添えると、赤身肉とプルーンの対比がそのまま残ります。

実用情報

実用情報

  • 円筒の太さをそろえる中央だけ厚い形にすると温度差が大きくなる。
  • 温度計は肉へ入れるプルーンのポケットを測ると豚肉の実温度を判断できない。
  • 切る前に休ませる10分の休ませ時間で肉汁と巻き込みが落ち着く。
材料

材料

ルラード

  • 1200g 骨なしセンターカット豚ロース、一枚の均一な厚みに開く
  • 180g 種抜きドライプルーン、大きければ縦半分に切る
  • 120g 薄切りスモークベーコン、一層に並べる
  • 20g ディジョンマスタード
  • 10g にんにく、細かくすりおろす
  • 14g オリーブオイル
  • 6g 細塩
  • 2g 黒こしょう、挽きたて
  • 150ml 低塩ミートストック
作り方

作り方

作り方

  1. 豚肉を開いて巻く豚ロースを均一な一枚に開き、塩と黒こしょうを振る。マスタードとにんにくを薄く塗り、切ったときに断面へ並ぶ向きでプルーンを列状に置く。長辺からきつすぎないように巻き、たこ糸で等間隔に固定する。端から端までほぼ同じ直径で、具が内側に収まり、継ぎ目が動かない状態にする。

  2. ベーコンを巻き、オーブンを温めるベーコンを少し重なる程度に一層だけ巻き、外側にオリーブオイルを塗る。ローストパンの底にストックを注ぎ、肉はラックに載せる。オーブンを190℃まで十分に予熱する。

  3. 中心温度で焼き止める190℃のオーブンで45〜55分焼き、終盤は早めに測り始める。温度計をプルーンの継ぎ目を避けて最も厚い豚肉へ差し、中心が少なくとも63℃に達したら取り出す。

  4. 休ませて切る清潔なまな板へ移し、10分そのまま休ませる。63℃で仕上げる丸ごとの豚肉には最低3分の休ませ時間が必要で、この10分で安全上の最低時間を満たす。たこ糸を外し、輪切りにしたとき豚肉、プルーン、ベーコンの渦が崩れなければよい。

実用情報

実用情報

盛り付け

1.5〜2 cm厚に切り、ローストパンの焼き汁から表面脂を除いて少量かけます。プルーンの甘みがはっきりしているため、じゃがいも、穀類、温野菜など甘くない付け合わせが合わせやすいです。

作り置き

巻いてたこ糸で固定した状態なら、覆って4℃以下で最長12時間冷蔵できます。冷たいまま焼く場合も固定時間を足すのではなく、中心温度を基準にします。

保存と再加熱

残りは2時間以内に浅い容器へ移して4℃以下で冷蔵し、3〜4日以内に使います。再加熱は切り身の中心を74℃まで上げます。少量のストックを加えて覆うと、赤身の乾燥を抑えやすいです。

確認ポイント

確認ポイント

  • 切ると渦が開く目安: ひもの締め方が弱い、または休ませる前に切った可能性が高い。等間隔で固定し、10分の休ませ時間を終えてから切る。調整: —
  • 豚ロースが乾く目安: 中心温度到達後も長く焼き続けたことが主因になりやすい。時間の終盤より少し前から測り、63℃に達したら取り出す。調整: —
栄養情報

栄養情報

  • 1回量8等分の1、加熱後のルラード約165g
  • エネルギー460kcal
  • 炭水化物16g
  • たんぱく質49g
  • 脂質22g
  • 食物繊維2g
  • ナトリウム720mg

数値は概算で、使用する製品、肉の整形、吸収量、実際の切り分け方によって変動する。

アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

マスタードを含む。ベーコンとストックは製品表示で追加アレルゲンを確認する。生の豚肉、まな板、包丁、肉汁をそのまま食べる食品から分ける。豚ロースは最も厚い肉部分を63℃以上にし、少なくとも3分休ませる。残りは2時間以内に4℃以下で冷蔵し、再加熱時は中心を74℃まで上げる。

よくある質問

よくある質問

焼き色だけで火の通りを判断できる?

できません。ベーコンとプルーンが外観を変えるため、色は安全な中心温度の代わりになりません。肉部分を温度計で測ります。

温度計はどこへ差す?

横または端から最も厚い豚肉へ差し、プルーンの列や大きな具の空間を避けます。

完成像: 肉汁を保った豚ロースの中にプルーンが芯として入り、外周に薄いベーコンの旨味が残る輪切り。

要点: 太さをそろえて巻き、肉部分の63℃を確認し、10分休ませてから切る。