セルビア料理 · 小菓子/クッキー

バニリツァ(Vanilice)

バニリツァは、ほろりと崩れる小さなクッキーを二枚一組にし、ジャムを挟んで白い粉糖で覆うセルビアの菓子です。ここではラードとくるみの生地、アプリコットジャム、バニラ糖入りの粉糖を使います。

セルビアの代表料理
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バニリツァ(Vanilice)
出来上がり サンドクッキー40個
準備時間 40分
調理時間 30分
待ち時間 90分
概要

ラードとくるみの小さなクッキーをアプリコットジャムで挟み、バニラ糖入り粉糖をまぶすセルビア菓子

日本のセルビア料理紹介でも「バニリツァ」という表記が使われ、ジャムを挟んで粉糖をまぶすセルビア菓子として紹介されています。名前の印象とは違い、中心にバニラクリームを入れる菓子ではなく、外側のバニラ香る砂糖が名前の要素になっています。

この配合では、柔らかくした豚ラード250 gを砂糖140 gとすり混ぜ、卵2個と卵黄1個、レモン果汁20 ml、レモン皮5 gを加えます。さらにくるみ100 gと薄力粉500 gを合わせます。ラードを使うことで、バターだけの生地とは異なる短く崩れる食感が生まれます。

生地は粉を入れてから練り過ぎず、柔らかく一体になったところで止めます。二つの円盤状にして5 °C以下で60分冷やすと、脂肪が締まり、5 mm厚さに伸ばして4 cmの丸型で抜きやすくなります。

焼き色は強く付けません。175 °Cで複数の天板を順番に焼き、表面は白っぽく、底面と縁だけが淡い黄金色になるところで取り出します。濃く焼くと、バニリツァらしい淡い見た目と柔らかな口当たりを失います。

完全に冷めてからアプリコットジャム180 gで二枚を貼り合わせ、粉糖150 gとバニラ糖8 gを混ぜた砂糖を十分にまぶします。密閉した缶で一日置くと、ジャムの水分がクッキーへ少し移り、焼きたてよりもしっとりした一体感が出ます。

実用情報

実用情報

  • 粉は必要以上に増やさない柔らかく扱える生地の段階で止めると、硬いクッキーになりにくくなります。
  • 厚さと直径をそろえる4 cmの丸型、約5 mm厚で統一すると、二枚を合わせやすく焼き時間もそろいます。
  • 完全に冷ましてからジャムを挟む温かい状態ではジャムがゆるみ、粉糖も溶けやすくなります。
材料

材料

生地

  • 250 g 豚ラード(柔らかくするが溶かさない)
  • 140 g グラニュー糖
  • 2個 大きめの卵(殻を除くと合計およそ百グラム)
  • 1個分 大きめの卵黄(約18 g)
  • 100 g くるみ(細かく挽く)
  • 500 g 薄力粉
  • 20 ml レモン果汁
  • 5 g レモンの皮(細かくすりおろす)

フィリングと仕上げ

  • 180 g アプリコットジャム
  • 150 g 粉糖
  • 8 g バニラ糖
作り方

作り方

生地を作って冷やす

  1. ラードと砂糖をすり混ぜる250 gの柔らかいラードと140 gのグラニュー糖を約8分、クリーム状で少し空気を含むまで混ぜる。2個の卵、1個分の卵黄、20 mlのレモン果汁、5 gのレモン皮を順に加え、均一にする。

  2. くるみと粉を加える100 gの挽いたくるみを混ぜ、500 gの薄力粉を少しずつ加える。約7分、粉の乾いた部分がなくなり、柔らかくまとまるところで止める。生地を味見しない。

  3. 生地を締める生地を二つの円盤状にして覆い、5 °C以下の冷蔵庫で60分冷やす。脂肪が締まり、めん棒で伸ばしても表面がべたつかない状態にする。

抜いて焼き、組み立てる

  1. 5 mm厚に伸ばして抜くオーブンを175 °Cに予熱する。冷やした生地を一つずつ取り出し、約5 mm厚に伸ばして直径4 cmの丸型で抜く。切れ端は必要な分だけまとめ直し、使わない生地は冷蔵しておく。この作業は約15分を目安にする。

  2. 淡い色のまま焼くオーブンシートを敷いた天板に間隔をあけて並べ、175 °Cで合計約30分、天板を順番に焼く。表面は淡いままで、底と縁にわずかな黄金色が付いたら取り出す。

  3. 完全に冷ましてジャムを挟む網の上で30分、中心まで完全に冷ます。180 gのアプリコットジャムを40組に均等に使い、二枚ずつ貼り合わせる。

  4. バニラ糖入り粉糖で覆う150 gの粉糖と8 gのバニラ糖を混ぜ、サンドしたクッキーを一つずつ十分にまぶす。表面の砂糖が乾いて落ち着いたら清潔で乾いた缶へ入れる。

実用情報

実用情報

食べ方・作り置き・保存

室温で供します。1個約34 gで、コーヒーや紅茶、祝い菓子の盛り合わせでは1~2個でも満足感があります。密閉缶で一日置くとジャムが生地を穏やかに柔らかくするため、1~3日前に組み立てておくこともできます。 清潔で乾いたふた付き缶に入れ、涼しい場所で最長7日保存します。室温が高い場合は冷蔵し、食べる前に室温へ戻します。ジャムを挟んで粉糖をまぶした後は再加熱しません。 アプリコットジャムはなめらかなローズヒップジャムへ替えられ、酸味は保ちながら果実香が変わります。豚ラードを同量の無塩バターへ替えることもできますが、香りはバター寄りになり、ほろりと短く崩れる特徴は少し弱くなります。

確認ポイント

確認ポイント

  • 焼くと広がる目安: 生地の脂肪が温まり過ぎています。60分の冷却を守り、型抜き後に柔らかくなったら天板ごともう一度冷やします。調整: —
  • 硬い目安: 薄力粉を増やし過ぎた、切れ端を何度も練り直した、または焼き過ぎた可能性があります。柔らかな生地を保ち、表面が白っぽいうちに取り出します。調整: —
栄養情報

栄養情報

  • 1人分サンドクッキー1個(約34 g)
  • カロリー165 kcal
  • 炭水化物20 g
  • たんぱく質2 g
  • 脂質8 g
  • 食物繊維1 g
  • ナトリウム10 mg

数値は目安です。ラード、ジャム、くるみ、実際の大きさと粉糖の付着量によって変動します。

アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

卵、小麦・グルテン、くるみを含みます。生の卵を含む生地は食べず、175 °Cで十分に焼いてからジャムを挟みます。保存缶は清潔で乾いたものを使い、目に見えるカビや異臭があるものは使用しません。

仕上がり: 白い粉糖で覆われた小さなサンドクッキーで、外側はほろりと崩れ、内側には酸味のあるアプリコットジャムが入ります。

要点: 冷たい柔らかめの生地を薄く均一に抜き、175 °Cで色を付け過ぎないことが食感と見た目を決めます。