セルビア · 儀礼に用いられる甘い料理

Slavsko žito / koljivo

一晩冷蔵で吸水させた小麦粒を芯がなくなるまで煮て、水気を切って粗く挽き、くるみ、粉糖、バニラシュガーと合わせます。Slavaの場で用いられる料理の一つで、なめらかなペーストではなく小麦の粒感を残す仕上げです。

セルビアの代表料理
共有
Slavsko žito / koljivo
出来上がり量 小さめ24人分
準備時間 60分
加熱時間 140分
待ち時間 500分
概要

Slavsko žito / koljivo|くるみと粉糖を合わせるセルビアの甘い小麦料理

Slavsko žito / koljivoは、セルビアの家族が守護聖人を祝うSlavaの場で用いられる煮小麦の料理です。Slavaは2014年にユネスコの無形文化遺産の代表一覧に記載されています。koljivoという語はより広い正教会の記憶・礼拝の文脈でも使われますが、slavsko žitoはセルビアのSlavaでの用いられ方をはっきり示します。

配合は500gの乾燥小麦粒、500gのくるみ、500gの粉糖、20gのバニラシュガーです。酒、ドライフルーツ、柑橘、はちみつ、追加の香辛料は入れません。材料数は少ない一方、食感は工程の精度で決まります。

小麦は4℃以下で8時間冷蔵浸水し、その後は3000mlの新しい水で加熱します。沸騰まで約20分、そこから弱くふつふつする状態で120分が基準ですが、時間だけでは終了しません。粒を噛んだときに硬い芯がなく、多くの粒が開き、全体が完全に柔らかいことが必要です。

煮上がった小麦はざるで十分に切り、浅いバットに広げて20分だけ蒸気を逃がします。水分が多すぎると粉糖を加えたときにゆるくなります。逆にフードプロセッサーで細かくしすぎると小麦らしい粒感が消えるため、まとまりは出るが小さな粒が見えるところで止めます。

くるみは料理の途中で500gすべてを細かく挽き、50gを仕上げ用に取り分けます。残り450gを小麦、粉糖、バニラシュガーと混ぜます。最終的な質感は、汁気のあるプリン状ではなく、しっとりして密度があり、スプーンですくえる状態です。

実用情報

実用情報

  • 浸水は必ず冷蔵する8時間の長い吸水は4℃以下で行う。
  • 終了は硬い芯の有無で見る120分経過しても硬い芯が残るなら、そのままでは挽かない。
  • 挽きすぎないまとまりが出た時点で止め、小麦の細かな粒を残す。
材料

材料

本体

  • 5000ml水(浸水用2000ml、加熱用3000ml)
  • 500g koljivo向けの全粒小麦、異物を除いて洗う
  • 500gくるみ、工程中に細かく挽き、仕上げ用に50gを取り分ける
  • 500g粉糖、固まりがあればふるう
  • 20gバニラシュガー
作り方

作り方

小麦を準備する

  1. 冷蔵で浸水する500gの小麦を約5分よく洗い、2000mlの冷水と合わせてふたをし、4℃以下で8時間(480分)冷蔵する。粒が水を含んで目に見えてふくらむまで置く。

  2. 完全に柔らかく煮る浸水水を約5分かけて切り、小麦を5〜6Lの厚手鍋へ移す。3000mlの新しい水を加え、ふたを少しずらして約20分かけて全体を沸騰させる。弱火にしてふつふつする状態を120分保ち、必要なら硬い芯が消えるまで続ける。

  3. 水切りして蒸気を逃がす煮た小麦をざるで十分に切り、約5分かけて浅いバットに広げる。さらに20分休ませ、表面の蒸気と余分な水分を飛ばす。室温で長時間乾燥させない。

挽いて仕上げる

  1. くるみと小麦を挽く500gのくるみを約10分かけて細かく挽き、50gを仕上げ用に取る。続けて小麦を約10分、まとまりが出ても少量の粒が見える程度まで粗く挽く。完全なペーストにはしない。

  2. 糖分と合わせる挽いた小麦に450gのくるみ、500gの粉糖、20gのバニラシュガーを加え、約15分、粉糖の乾いた塊がなくなり全体が均一になるまで混ぜる。

  3. 盛り付けて保冷する浅い皿に移し、強く押し固めずに約10分で表面を整える。取り分けた50gのくるみを散らす。すぐ出さない場合は覆い、4℃以下で保管する。

実用情報

実用情報

提供

小さなスプーン1杯程度を一人分の目安にします。儀礼上の盛り付けや祝福の作法は、家族や教会共同体の慣行に従います。

作り置きと保存

完成品は1日前までに作り、4℃以下で冷蔵できます。調理後2時間以内に冷蔵し、3〜4日以内に食べます。温め直しは不要で、冷たいまま、または冷やして提供します。長時間のビュッフェでは2時間以内に食べる量だけを出し、残りは冷蔵します。

確認ポイント

確認ポイント

  • 混ぜた後にゆるい目安: 煮た小麦が自由水を多く持ち込んでいる。挽く前の水切りを十分にする。調整: —
  • なめらかすぎる目安: 小麦を細かく処理しすぎている。中目のミンサーか短いパルス処理で、まとまったら止める。調整: —
栄養情報

栄養情報

  • 1人分の量出来上がり全体の1/24
  • エネルギー290kcal
  • 炭水化物39g
  • たんぱく質6g
  • 脂質14g
  • 食物繊維4g
  • ナトリウム0mg

数値は概算です。製品、下処理による歩留まり、吸収量、実際の取り分け方によって変わります。

アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

小麦(グルテン)とくるみ(木の実)を含みます。8時間の浸水は4℃以下で行います。調理した小麦と完成品は2時間以内に4℃以下へ冷蔵し、冷蔵残りは3〜4日以内に使います。室温で2時間を超えて置かれ、継続的に冷却されていない分は廃棄します。

仕上がり: しっとり密度があり、スプーンですくえる一方、小麦の細かな粒が残ります。

決め手: 芯まで煮る、十分に水を切る、挽きすぎない、の3点を連続して守ることが食感の決め手です。