果物ごとに別鍋、約105°Cのシロップ、冷蔵保存
グリカ・トゥ・クタリウを金柑、いちじく、チェリー、ぶどう、柑橘の皮で作り、果実の形を保った6種類のギリシャ風シロップ菓子に仕上げる
金柑、いちじく、サワーチェリー、ぶどう、オレンジピール、レモンピールをそれぞれ別に煮るギリシャのスプーンスイーツ。果物の形と色を保ち、シロップは冷たい皿でゆっくり流れる濃度に整え、6本の瓶へ分けて冷蔵する。

- 分量
- 6瓶・約72さじ分
- 下ごしらえ
- 1時間15分
- 加熱
- 2時間30分
- 冷蔵マセレーション
- 12時間
- 合計
- 15時間45分
- 1さじ
- 約 65 kcal
01・果物別の加熱とシロップ濃度
六つの果物を一つの鍋にまとめない理由
水分量と組織が異なるため、下処理、砂糖、煮る時間を果物ごとに管理する。
グリカ・トゥ・クタリウは、果物や柑橘の皮を透明感のあるシロップで煮たギリシャの菓子で、通常は一人に小さじではなく大さじ一杯ほどを供する。このセットでは六種類を作るが、一つの大鍋で混ぜない。果物ごとに水分、酸、皮の厚さ、崩れやすさが異なるためである。
金柑は4〜5か所へ穴をあけ、いちじくは果肉へ切り込まないよう軸だけを整える。サワーチェリーは種を抜き、ぶどうは房から外す。チェリーとぶどうは砂糖と別々に混ぜ、冷蔵で12時間置くと、自身の果汁が出て短い加熱でも味がまとまる。
オレンジとレモンの皮は苦味を整えるため、それぞれ別鍋で5分ゆでて湯を捨てる作業を三回行う。冷まして水に浸し、冷蔵で一晩置く。柑橘の皮を果実と同じ方法で煮ると、外側だけ甘く、内側の苦味が強く残りやすい。
金柑といちじくは、形を壊さない穏やかな煮立ちで20〜25分。チェリーはマセレーション液と水を加えて12〜15分、ぶどうは15〜18分。オレンジとレモンの皮は18〜22分煮る。どの鍋にも最後にレモン汁を加え、甘さを引き締め、糖の結晶化を抑える。
シロップは温度計で約105°Cを目安にするが、果物から出る水分が違うため、冷たい皿の試験も併用する。シロップを一滴置き、皿を傾けたときに少し盛り上がったままゆっくり動けばよい。水のように流れる場合は2分ずつ追加加熱する。冷めるとさらに濃くなるため、煮詰めすぎない。
熱いうちに果物ごとに清潔な耐熱瓶へ詰め、上部を約1cm空ける。この手順は常温保存用の缶詰処理ではない。1時間以内に冷まし、冷蔵して4週間以内に使う。必ず清潔で乾いたスプーンを入れ、果実がシロップに沈んだ状態を保つ。作って2〜3日後には味が落ち着く。
果物ごとに別鍋で煮る
水分と崩れやすさが違うため、同じ時間では濃度がそろわない。
温度計と冷たい皿を併用
約105°Cだけでなく、実際の流れ方でシロップを確認する。
常温保存とは考えない
熱詰め後は早く冷まし、冷蔵で4週間以内に使う。
02・六つの独立した果物バッチ
6瓶、約72さじ分の材料
各果物を別々に量り、鍋、道具、瓶も果物ごとに清潔に扱う。
金柑
- 300 g金柑(洗って穴をあける)
- 250 gグラニュー糖
- 120 ml水
- 5 mlレモン果汁
いちじく
- 300 g小さく固めのいちじく(軸を整える)
- 250 gグラニュー糖
- 120 ml水
- 5 mlレモン果汁
サワーチェリー
- 300 g種を抜いたサワーチェリー
- 250 gグラニュー糖
- 80 ml水
- 5 mlレモン果汁
ぶどう
- 300 g小粒の種なしぶどう
- 220 gグラニュー糖
- 80 ml水
- 5 mlレモン果汁
オレンジピール
- 200 gオレンジの皮(細切り)
- 250 gグラニュー糖
- 150 ml水
- 5 mlレモン果汁
レモンピール
- 200 gレモンの皮(細切り)
- 250 gグラニュー糖
- 150 ml水
- 5 mlレモン果汁
03・五段階12工程
果物を下処理し、種類ごとに煮て、熱いうちに瓶へ詰める
一晩のマセレーションとあく抜きを先に行い、翌日に各シロップの濃度を整える。
果物を準備し、12時間置く
12時間丸ごとの果物を整える
金柑1個につき4〜5か所穴をあける。いちじくは果肉へ切り込まず軸を整える。チェリーの種を抜き、ぶどうを房から外す。
チェリーとぶどうを砂糖になじませる
チェリーと砂糖250g、ぶどうと砂糖220gを別々のふた付きボウルで混ぜる。果汁が出るよう冷蔵で12時間置く。
柑橘の皮を三回ゆでこぼす
オレンジとレモンの皮を別鍋で5分ゆで、湯を捨てる。新しい水であと二回繰り返す。冷まして水に浸し、冷蔵で一晩置く。
金柑といちじくを煮る
約55分金柑をやわらかく煮る
金柑を新しい水で10分煮て水を切る。砂糖250g、水120mlを加えて20〜25分煮、最後の2分にレモン汁5mlを加える。
果実はやわらかくつやがあり、形を保つ。シロップは約105°C。いちじくを静かに煮る
いちじく、砂糖250g、水120mlをゆっくり煮立て、強く混ぜず20〜25分煮る。最後にレモン汁5mlを加える。
いちじくは形を保ち、冷たい皿でシロップがゆっくり動く。
チェリーとぶどうを煮る
約40分サワーチェリーを仕上げる
マセレーションしたチェリーと液を鍋へ移し、水80mlを加える。泡を取りながら12〜15分煮て、最後の1分にレモン汁5mlを加える。
ぶどうを仕上げる
マセレーションしたぶどうと水80mlを15〜18分、半透明でふっくらするまで煮る。最後にレモン汁5mlを加える。
柑橘の皮を砂糖煮にする
約45分オレンジピールを煮る
オレンジの皮の水を切り、砂糖250g、水150mlと18〜22分煮る。レモン汁5mlを加える。
皮は半透明で曲がり、崩れるほどやわらかくしない。レモンピールを煮る
レモンの皮も砂糖250g、水150mlで18〜22分煮、最後にレモン汁5mlを加える。
濃度を確認し、瓶詰めして冷蔵する
約25分すべてのシロップを確認する
果物ごとに清潔な冷たい皿を使う。一滴がわずかに盛り上がり、皿を傾けるとゆっくり動くか確認する。薄ければ2分ずつ追加加熱する。
熱いうちに清潔な瓶へ詰める
果物とシロップをそれぞれ別の耐熱瓶へ入れ、上部を約1cm空ける。口を拭き、清潔なふたを閉める。
速やかに冷まし、冷蔵する
室温で冷ます時間は1時間以内にし、その後冷蔵する。果物名と日付を記す。
シロップは透明で、果物が沈み、砂糖の結晶が見えない。
04・シロップ温度と冷却
果物の水分差を補う二つの判定
約105°Cを基準にしつつ、冷たい皿で実際の粘度を確認する。
シロップ
約105°C果物ごとの水分差があるため、冷たい皿の試験も必ず併用する。
室温での冷却
1時間以内熱詰め後は早く冷まし、常温保存せず冷蔵する。
05・供し方、冷蔵、作り置き
一回の量を小さくし、清潔なスプーンで取る
濃い甘さを少量で楽しみ、瓶の中へ水分や食べかすを入れない。
供し方
一人20gを冷水、無糖コーヒー、プレーンヨーグルトとともに供する。
保存
冷蔵で4週間以内。必ず清潔で乾いたスプーンを使う。
作り置き
味は2〜3日後に落ち着くため、集まりの前に準備できる。
増量
量を増やす場合も果物ごとに分ける。鍋を混雑させると濃度が不均一になる。
1人分の概算
栄養情報
全体を約72さじに分け、大さじ1杯20gで計算。
- エネルギー
- 約 65 kcal
- 炭水化物
- 約 17 g
- たんぱく質
- 約 0 g
- 脂質
- 約 0 g
- 食物繊維
- 約 1 g
- ナトリウム
- 約 0 mg
1人分:大さじ1(20g)。注記:標準的な食品成分値に基づく概算です。製品差、可食部、吸油量、取り分け方によって実際の数値は変わります。