アンゴラ料理 · 魚の鍋料理 · レシピ
カルデイラーダ・デ・ペイシェ 魚とじゃがいもを層にして煮る 赤い鍋料理
厚切りの白身魚とじゃがいもを、玉ねぎ、トマト、パプリカと重ねて短時間で煮る。鍋をかき混ぜず、層を保つことで魚の形と野菜の甘みを残す。
カテゴリー: 主菜/ 料理: アンゴラ/ 難易度: 中級/ 合計: 1時間
魚の輪切りを崩さず、じゃがいもとパプリカを同じ煮汁で仕上げる。
料理の背景と仕上がり
カルデイラーダは、魚と野菜を一つの鍋で煮る料理名としてポルトガル語圏に広く分布し、土地や漁獲によって魚種と調味が変わる。アンゴラの食卓でも、手に入る鮮魚を使い、米と合わせる魚料理として知られている。このレシピでは、厚い魚の輪切り、じゃがいも、玉ねぎ、トマト、赤と緑のパプリカを中心に構成する。
鍋をかき混ぜず、両手で静かに揺する。魚の形を守る動作が、そのまま煮汁を均一にする。
最大の要点は、炒めた具材へ魚を後から放り込むのではなく、鍋の中に層を作ることにある。底に玉ねぎとトマト、その上にじゃがいも、最後に魚を置く。野菜から出る水分と少量のだしが蒸気になり、魚は直接鍋底へ触れずに火が通る。かき混ぜないため、輪切りの身が骨から外れにくい。
魚は厚さ三〜四センチの白身魚を選ぶ。ハタ、スズキ、タイ、タラなど、加熱しても身が崩れにくいものが向く。薄い切り身は野菜がやわらかくなる前に乾くため、使う場合は加熱の後半に加える。塩は魚へ先に薄く振り、十分後に表面の水分を拭くと、煮汁が水っぽくなりにくい。
じゃがいもは一センチ強の輪切りにそろえる。薄すぎると溶け、厚すぎると魚だけが先に仕上がる。トマトは酸味と煮汁、パプリカは甘みと香りを持ち込み、ローリエは一枚で全体をつなぐ。液体は具材を覆うほど入れず、鍋底から二センチ程度に留める。
完成時の煮汁はスープより濃く、油が小さな輪になって表面に浮く。魚の中心は六十三度に達し、身が不透明になって箸で大きく割れる状態が目安である。鍋ごと食卓へ出し、まず魚を幅広いへらで取り分け、その後にじゃがいもと煮汁を添えると、形を保ったまま盛り付けられる。
一鍋で火をそろえる流れ
レシピの要点。 玉ねぎとトマトを鍋底に敷き、じゃがいも、パプリカ、厚切りの白身魚を重ねる。少量のだしと油を回し、蓋をして三十五分。途中は木べらで混ぜず、鍋を静かに揺すって煮汁を行き渡らせる。
材料
魚と下味
- 白身魚の輪切り 1 kg — 厚さ3〜4 cm、骨付きが崩れにくい
- 塩 9 g — 魚の下味と煮汁の調整に分ける
- 黒こしょう 2 g — 粗びき
- レモン汁 20 ml — 魚の下味
鍋の野菜と煮汁
- じゃがいも 600 g — 皮をむき1.2 cmの輪切り
- 玉ねぎ 300 g — 1 cmの輪切り
- 完熟トマト 500 g — 厚めの輪切り
- 赤パプリカ 150 g — 1 cm幅
- 緑パプリカ 150 g — 1 cm幅
- にんにく 15 g — 薄切り
- ローリエ 1枚 — 煮込み用
- 植物油またはオリーブ油 45 ml — 層の上から回す
- 無塩魚だしまたは水 350 ml — 具材を覆わない量
- 刻みパセリ 15 g — 仕上げ
カルデイラーダ・デ・ペイシェ レシピの手順
下ごしらえと層作り
魚へ下味を付ける
魚に塩の半量、黒こしょう、レモン汁をまぶし、冷蔵で十分置く。表面に出た水分を紙で軽く押さえる。
鍋底の層を作る
幅28 cmほどの厚手鍋に玉ねぎの半量、トマトの半量、にんにくの半量を敷く。じゃがいもの半量を重ね、残りの塩を薄く振る。
残りの野菜を重ねる
残りの玉ねぎ、トマト、にんにく、じゃがいも、二色のパプリカを順に置き、ローリエを中央へ入れる。
蒸し煮
魚をのせる
魚を重ならないように上へ並べ、油とだしを鍋肌から注ぐ。蓋をして中火で沸騰直前まで七分加熱する。
弱火で煮る
弱火に落とし、二十五〜二十八分煮る。十分ごとに鍋の取っ手を持って前後へ静かに揺する。 魚の中心が63℃、じゃがいもへ竹串が抵抗なく入る。
休ませて盛る
火を止めて蓋をしたまま五分休ませる。ローリエを除き、幅広いへらで魚を取り分け、野菜と煮汁を添えてパセリを散らす。
盛り付け、保存、応用
盛り付け
深さのある皿にじゃがいもと野菜を先に置き、その上に魚をのせ、赤い煮汁を周囲へ注ぐ。白いご飯を別皿に用意すると煮汁を吸わせやすい。骨付き魚では、一人一切れを基準に取り分ける。
保存と再加熱
粗熱を早く取り、冷蔵で二日まで保存する。再加熱は魚を一度取り出し、野菜と煮汁を温めてから魚を戻し、中心を七十四度まで上げる。冷凍するとじゃがいもの食感が崩れるため推奨しない。
四つの応用
①ハタをタイへ替える。②薄い切り身は、じゃがいもを十分先に煮てから加える。③緑パプリカを黄パプリカへ替える。④魚だしを水へ替え、塩を最後に調整する。
料理人の要点
一つ目は、魚の厚さをそろえること。二つ目は、液体で具材を完全に覆わないこと。三つ目は、木べらを鍋へ入れず、揺するだけで煮汁を回すこと。
必要な道具
幅広の厚手鍋、食品用温度計、幅広い魚用へら、よく切れる包丁を使う。鍋の面積が狭いと魚が重なり、火の通りと盛り付けが不均一になる。
1人分の栄養価
- カロリー
- 約 375 kcal
- 炭水化物
- 約 30 g
- たんぱく質
- 約 35 g
- 脂質
- 約 12 g
- 食物繊維
- 約 5 g
- ナトリウム
- 約 620 mg
1人分: 魚1切れと野菜約300 g。標準的な食品成分値から算出した概算で、製品、可食部、油の吸収、取り分け方により実際の値は変わる。アレルゲン: 主要アレルゲンは魚。市販の魚だしには小麦、大豆、甲殻類が含まれる場合がある。魚は冷蔵で扱い、室温へ長く放置しない。骨付き輪切りを出す場合は、食卓で骨への注意を添える。
魚を動かさず、鍋の中の蒸気を動かす。
カルデイラーダの簡潔さは、切る厚さと重ねる順序に支えられている。魚、じゃがいも、野菜の仕上がりを同じ時刻へそろえれば、一つの鍋から形の整った主菜が生まれる。